地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名 何と読みますか 野蒜,久手,高師,甲賀,谷汲口 ,坂越,木幡,温田 ,治良門橋,中田

2016年01月12日 15時01分41秒 | Weblog
①野蒜  (JR東日本)仙石線。宮城県東松島市野蒜。
②久手  (JR西日本)山陰本線。島根県大田市久手町波根(はね)西
③高師   豊橋鉄道渥美線。愛知県豊橋市高師町北新切。
④甲賀  (JR西日本)草津線。滋賀県甲賀市甲賀町大原市(いち)場(ば)。
⑤谷汲口  樽見鉄道樽見線。岐阜県揖斐郡揖斐川町(ちょう)谷汲長瀬。
⑥坂越  (JR西日本)赤穂線。兵庫県赤穂市浜市。
⑦木幡  神戸電鉄 粟生線。兵庫県神戸市西区押(おし)部(べ)谷(たに)町木津(きづ)
⑧温田 (JR東海)飯田線。長野県下伊那郡泰阜(やすおか)村温田。
⑨治良門橋 東武鉄道桐生線。群馬県太田市成塚(なりづか)町。
⑩中田  (JR四国)牟岐線。徳島県小松島市中郷(なかのごう)町長手。

読みと由来等

①のびる 鳴瀬川の河口に位置。ノビルが多く生えていたことに因むという。アイヌ語説もあり,ノビルはヌプリの訛りで,ヌ(豊富)ピリ(渦)「沢山の渦が巻く」の意という。鳴瀬川が洪水の時,海潮と会して渦が巻くの意。平成23年3月,東日本大震災で大きな影響を受ける。27年5月,従前より内陸高台に移設して営業再開。
②くて 湫(くて)=低くて湿気が多く,水草などが生えている低湿地に由来するともいわれる。
③たかし 鎌倉期~戦国期にみえる高師御(み)厨(くりや)に因む。
④こうか 空閑(久我)地の意ではないかともいう。「こうが」ではない。
⑤たにぐみぐち 旧揖斐郡谷汲村の入口に当たる。村名は谷汲山華厳寺からか。「汲」は「ぐみ」とはなかなか読めない。
⑥さこし 7世紀の頃,秦(はたの)河(かわ)勝(かつ)が蘇我入鹿の難をさけてきた地が転訛した説。狭い峠の坂を越えて海岸へ出ることから,「坂越(さかこし)」の約音説などがある。
⑦こばた 駅の所在地は押部谷町木津であるが,隣接する同町木幡の外れにあることから。「木」を「こ」と読む。
⑧ぬくた 織(しょく)豊(ほう)期からみえる地名。温かい(陽当たりの良い)田圃の意か。
⑨じろえんばし 江戸時代に天笠治良右衛門(あまがさじろえもん)が新田堀用水に石橋を架けたことに由来するという。
⑩ちゅうでん 古代の勝浦郡余戸郷の中心とする一帯に比定されている。寛永期を中心として新田開発が行われたが,その際,中田と評価されたのか。
  

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