オカルトの森へようこそ THE MOVIE

2022。市川すげえな。

元々WOWOWのドラマだったものを映画化したらしい。
白石晃士監督といえばモキュメント…今は言わないのか？POVか。
面白かったー。

白石監督最早霊的な恐怖というよりもなー。すごいのが出てくるようになりましたね。楽しい。

アクションも素敵。「黄龍の村」に出てた人たちだよねあれ。いいんだよなー。
もっとアクション映画増えてほしいな。

エンディングもよし。映画はこうじゃなきゃいかん。最高。

キラーカブトガニ

2021。40ドルでエンディング作曲。

久しぶりにアルバトロスあたりが買い付けてきそうな糞映画を見たくなったので。

面白い。
カブトガニのデザインが滅茶苦茶よい。素敵。ソフビ化希望。
カブトガニの声がグレムリンそっくり！かわいい！とか思っているとほんとにただのパロディだったりする展開あり。

「面白映画作ってやんよ」という気概が見て取れてよい。半面、「君たちどうせこういうのが好きなんでしょ」というあざとさもひしひしと感じます。

車椅子のナードという主人公にありがちないじめ描写も全くなく快適に鑑賞できます。
これもありがちないじめっ子がぶっころされる展開もみたい気もしましたが。

ブラックジョークが悪趣味すぎる(カブトガニの変異のきっかけが日本の原発事故(最低)だったり意味もなく猫解剖したり)点は気になるといえば気になりましたが、
もはや逆に王道っぽい「こまけえことはいいんだよ」映画で最後まで楽しめました。

THE HEAD

2020。アザラシ。

全然スルーしていたドラマですが、うちの奥さんが大好きな福士蒼汰が出るシーズン2が配信されたとのことで観る。

面白い。全6話でちと長いけども。この時間で映画4本みれるけども。
最初に誰が死んでいるか明かされてからの連続殺人密室ミステリーなので、わりと思い通りにストーリーが進む。
あの終わり方じゃシーズン2に続くの？いきなり2から見始めてもよかったんじゃないの？どうなんだろ。

しかしhuluとDisney+はオリジナルドラマやると1週1話の出し惜しみするんだよなあ。まじでやめてほしい。
無料視聴で一気見させないためとかなのかなー。
その辺はまじでNetflixを見習ってほしい。

小さき勇者たち〜ガメラ〜

2006角川。トトの鳴き声がうちの猫と全く同じ。

三部作終了後の新生ジュブナイルガメラ。
新たなリブートにあたりガメラの本筋である「子供の味方」にフィーチャーした作品。
ガメラ(トト)が無茶苦茶かわよい。

かわいく作りすぎて若干着ぐるみ感が強いのとバトルが全般的に特撮ヒーローチックではあるものの、
怪獣バトルはまさにガメラシリーズのテーマの一つである大人と子供の戦いっぽくて楽しい。

子供たちの思いをつないでいくラストシーンも熱くてよかったなー。

ただなあ。前作までのシリアス重め路線を引きずっているのかやりすぎな怪獣襲撃シーン有。
子供の前で「その他の人々」を食わせる必要があったかなあ。
危機一髪のぎりぎりで子供だけ助かるのであれば、あの人たちも助けてあげてほしかったかな。
目の前で人々が食われるシーンを目の当たりにした子供のことを思うとね。イリス戦のテーマだっただけに。
間一髪でガメラが救うというための装置として人を食わせるのはどうかと思う。
子供向け映画なのに。

敵怪獣のジーダスはなんかモンハンに出てきそうなデザインでそんなにかっこよくありませんでした。
若干ゴジラに似ている。エリマキもしてるしジラースに名前も似ている。

ガメラ3 邪神覚醒

1999大映。そして吸われる仲間由紀恵。

平成三部作ラスト。イリス(猫)かわよ。
昭和・平成全て含めても今までとテーマが大きく異なる異色の作品。
平成シリーズのシリアスさはさらに深化し、何よりダークに重たく、全編通して心がキリキリするシーンが多い。

ガメラの襲来が「天災」として描かれており、ある意味昭和第一作目の原点回帰と言えるのかなー。
一作目での不可解で唐突な子供好き設定も、本作では「偶然」とも取れるし、地球の未来のために若い世代を守っているとも取れてよい。

いやしかし暗かったなー。
ある惨事を経験した人々は、その惨事が過ぎ去った後にも心身に大きな傷を残して生きていかなくてはならないんですよと。
主人公の少女は両親をガメラに踏みつぶされて親戚の家に身を寄せて、
たまたま以前ギャオス捜査にかかわった警部補はそのトラウマで職を転々とし今はホームレスになっている。
この警部補は割とコミカルに描かれているけれど、個人的にはこの人物がいちばんきつかったかなー。背景を想像するに。
今作でギャオスの熱風で散り散りに吹き飛んだ人たち、ガメラの巻き添えで焼かれた人たちも、その家族が、幸運にも生き残ったとしてもその人自身が、そうやってこれから生きていかなくてはならないと思うと胸がつぶれる。

ラストも「明日に向かって撃て」風ですし、全体通して暗くて重い。でも最後は絶望ではないし、私自身ド派手カーチェイス映画で衝突された車の一般人にすらものすごく感情移入してしまうタイプなので、
惨事に巻き込まれた人々は見えなくても確かにそこにいるんだよと、そういうカタルシスもありよい作品でした。

敵怪獣のイリスのデザインが前作に続き秀逸。かっこええなあ。ちょっと前に出たソフビも２個買ってました。
ガメラとの空中対決は、さすがに20年以上前のCGなのでそれなりですが、地上戦はそれが気にならんくらい白熱。
ガメラのダメージ表現も前作を大きく上回る凄惨さでマジか。痛すぎてかわいそう。
その他グロシーンもわりかしマシマシ。
吸われたペラペラ人間はもろジャンプスケアでホラーですし。
代々木公園に燃えながら落下するギャオスも怖かったなあ。リアリティがありすぎて。
落下後も眼球がー。グロい。最高。

妖怪三部作のように不人気で結果的に三部作では決してなく、
最初から意図していたような、見事な序破急感。ビバガメラ。

ガメラ2 レギオン襲来

1996大映。ISDN回線、通信不能！

平成第2弾。面白い。
今作も自衛隊全面協力。札幌市も全面協力。多分。

ガメラの前足が飛行時にひれ状に変形するようになりました。これはジャイガー戦の時の生物博士の「ガメラの骨格はアオウミガメとほぼ同じ」の新解釈なんでしょうかね。
そうすると敵怪獣の小レギオンも小ジャイガーからの着想でしょうか。

今回も巨大感がすごいなー。
怪獣バトルももちろんすごいんだけど、すすきののビルのぶっこわれ方が本物を壊したんじゃないかというくらい迫力があったなー。
ボロボロ崩れ落ちるタイルや外壁とか、ぐにゃりながら壊れていくビルの袖看板とか。
気合入ってるよなあ。

前作ではあんまりなかったグロシーンもちょこっと復活。よい。
子レギオンにむさぼられる田口トモロヲとか。
ガメラのやられっぷりもひどかったなー。
肩から甲羅にかけてえぐられたりとか。脇腹ざくざく刺されたりとか。まじか。
グロシーンも丁寧に作りこまれててよい。

敵怪獣のレギオンのデザインも秀逸だねー。
甲殻類にも昆虫にも見える洗練された宇宙生物感。あんなのガメラ怪獣じゃあない。
ちゅいーんと開く角もかっこいい。

前作にはあった昭和から引き継いだ「尊大な大人に対する反骨心」みたい演出は今作ではありませんでしたが、
「子供の祈りや願いがすべてを救う」という部分がクローズアップされた感じでしょうか。

人間とガメラの共闘が熱いし、何よりガメラの頑張りがけなげな良作。
NTT北海道の吹越満がジェバンニ並みに有能。

ザ・フラッシュ

2023。これはよいマルチバース。

最高。
ベンアフレックってバットマン降りたんじゃないの？びっくりした。

ハチャメチャなマルチバース感はMCUのスパイダーマンを大いに参考にしてそうですが、マルチバースのきっかけであるピーターパーカーの自業自得感をブラッシュアップした感じ。
フラッシュの自業自得ではあるけれど理由はしょうがないよねえ、と観客はスパイダーマンの時より更に感情移入できるようになっています。

絶対に事前情報一切入れないで見たい映画なんだけど、そこまで映画好きではない人にはそんなになのかなあ。どうだろ。少なくとも我が家にはクリティカルヒットでした。
あーでもティムバートンのスーパーマンとかオタク感がすぎる、というかここまでくるとある種オタク特有の変な選民思想まで感じなくもない。大いに面白いですが。

とりあえずヒーロー好きは必見の映画。ちょっと泣けるし。

あのエンディングで今後の続編、というかあの世界線のDC作品は今後どうするのか心配ではありますが、続編なんて意識しないぶん投げ方のほうが確実に面白い作品はできるし、
その続編も割と面白いものになりがちなので期待大。

しかしエンドロールで結構なお客さんが退席していったのびっくりしたなあ。
あんなの絶対オマケあるやつじゃん。

ワンダーウーマン 1984

2020。いきなりSASUKE。

よい。
世間ずれした純真無垢の前作からいい感じで若干やさぐれて世間と距離を置きつつも希望を捨てずにヒーロー活動しているダイアナがよい。けなげ。

あとダイアナにあこがれているバーバラがよい。まじで80年代。この人だけ80年代過ぎてよい。

結局ヒーロー一人の力では世界は変えられないよ。だけどみんなで力を合わせればわからないよ。という趣旨のストーリーも簡潔でよい。

良作。

エンドロール後のおまけはほんとのイースタンエッグでマジかと。一切本編にも多分今後にも関係ない本物のおまけ。
いいのかあれで。こういうところがDCぽい。

ガメラ 大怪獣空中決戦

1995。お肉が安い(ギャオスが人間捕食直後)

いよいよ平成。
ガメラの顔かわヨ。福岡ドーム全面協力。たぶん。

リブートということで改めてリアル路線、シリアス路線にシフトチェンジ。
よい。
リアルなので小学生はメインに置けず、なんだけどガメラシリーズの根幹である「傲慢な大人に対する反発心」は見事に継承。
その「傲慢な大人」役を一手に引き受けた環境庁の役人の人はちとかわいそう。
たぶんこの人はジャイガー戦の小役人の人のオマージュですかね。

シリアス路線なのでジェットでくるくる回る巨大生物ガメラにもそれなりの理由付けがされていて苦心したんだなーという所もよい。

怪獣対決ほか様々なシーンで過去作オマージュがあってよい。
最高。
あとは何かね。
怪獣のでかさが際立っていて最高。でかい感。わりと怪獣映画で大事だけど案外できてないでかい感。
よいリブートでした。

京王線八幡山が壊滅。しぶい。

スクリーム6

2023。キャンディマンは両方最高。

前作見たばっかりだと思ったのに早くないか？今回もビデオスルーだった？もったいないなー。

最高。
過去のフランチャイズ作品の中でここまでスムースに主役交代が行われた映画がかつてあっただろうか。
いやない。
もうスターウォーズもこのチームに作らせろよマジで。撮り直せよマジで。

前作がナンバリングではなく「スクリーム」というタイトルで、見る前はリブート作品かなと思ったらちゃんと以前の作品と繋がってて
ちゃんと「5」だったのもうれしかったけど、今作もちゃんと前作から引き継ぎつつニューエイジスクリームになっていて最高。
前作はあいつがいよいよ死んでしまって喪失感はでかかったんだけどね。

スクリームシリーズはスラッシャー映画の「あるある」を揶揄しながらシニカルにストーリーを進めていくのが本質なんだけど、
ホラーのあるあるも当然のごとくパターンは新しくなっていく訳で、その辺も取り入れていっているので今作は前作までとは違うパターンで楽しめた。過去いち面白かったなー。
ホラーにありがちな稚拙な演出も真犯人の伏線になってたりな。
この辺ジョンカーペンター味も感じるよな。
まあこのシリーズは謎解きメインじゃないので頭からっぽで見るのが一番楽しい。

あとこの世界の人はちょっと刺されたぐらいでは死なない。