ガメラ対深海怪獣ジグラ

1971大映。「ヘルプミーガメラ！」(おしりがかゆい。)

永遠の第7作目。コメディ。鴨川シーワールド全面協力。(たぶん)
小学生のケンイチ君とヘレンちゃんが主役。女の子初主演。
地球が侵略されそうになる中、主役のちびっこ二人がボケ倒すストーリー。
ジグラ星人と子供たちの追いかけっことか、終始面白シーンが続いて楽しいは楽しいんだけども。
ジグラ星人によってアルゼンチンをはじめ世界各地でマグニチュード12の地震が起こされ数万人規模の犠牲者が出ておりますよと。
そのうえジグラ星人自らの能力の誇示のためだけに東京をも壊滅させられましたよと。
そんなヘビーな状況でも子供たちの軽口は止まらず結構な違和感なんだよなー。
人間の想像力の欠如、目の前で起こっていないことに関する無関心、とかの批判とも取れなくはないけど。
事が深刻で重大すぎて、いくら当時の子供といってもこの辺はやっぱり心がざらついたのではないでしょうか。わからんけど。

今作も子供向け映画のスタンスは変わっていないのですけど、
この様に主役の二人はわりとコミックリリーフに終始しておちゃらけ続け、
前作までのキーパーソン的な人物、怪獣の弱点をそれと無く見つける役回りは、動物を心から愛する飼育員さんだったりするし、
シリーズ初のお色気シーンを組み込んだりするし、
飼育員とホテルの支配人による「仕事」に対するプライドのぶつけ合いが繰り広げられたりするし、
ほんの少しだけど改めて大人に対しても訴求力を醸し出し始めたのかなー。

今作の怪獣「ジグラ」は素敵。突然の二足歩行フォルムとか。
水面に背びれのみが走るシーンはジョーズに先駆けてますね。
その背びれが木琴になってたりとか。


ヘレンちゃんのお姉ちゃんがめちゃくちゃかわいかったです。