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辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

棒の手

2008年07月24日 | 言葉
棒の手(ぼうのて)

武術として伝承されたるものが、芸能化し、舞踊となりたるものといふ。
余の住居近くにある長久手町にもよく保存継承されたるものありと聞く。
実演を見たることなけれど、長久手町のホームページに動画あれば見る。
確かに武術としては奇抜に過ぎる動きありて、どこかしらユーモラス也。

http://www.town.nagakute.aichi.jp/bunka/rekishi/kikaku/bounote_top.html

写真は長久手の郷土資料館にある展示物。


案内

2008年07月01日 | 言葉
案内というのを「言海」で引いてみると、案内とはもともと「文案(カキモノ)の内」の意にて、転じて「物事の内情」となり、どうやらそこから「土地の容子を知りて導(しるべ)すこと」とか「告げて知らすこと」などの意味が出てきたもののやうだと推測できる。

つまり「案内する」とふつうに言うのは「案内を教へる」を縮めたものなんだろう。そういえば、「ご案内の通り」という言い方をする人がいて「そんなの案内されてないよ~」と突っ込みたくなることがしばしばだが、こちらは「事情をよく知っていること」(新潮現代国語辞典)という意味で、「案内をご存知の通り」を縮めたものに違いない。

「マクドする」が「マクドナルドで食事をとる」なのか「マクドナルドでバイトする」なのかが状況依存であるようなものか。

散髪

2008年06月22日 | 言葉
雨なので散髪。
子どもの頃から散髪屋で刈ってきたから、美容院などこっぱずかしくて行けぬ。
どうせたいした髪型でもないし、安い店に行く。
下手で高いのを承知でなじみの店に行くのが粋だと思っているのだが、財布は粋を好まぬから仕方がない。
よく行く店には、スキンヘッドの理容師とか、ものすごい太い腕に入れ墨をした理容師とかがいる。
そして、一度として同じ理容師を見たことがない。

雨の日は気分がさえぬのは何故だ

2008年06月21日 | 言葉
雨の日に気が晴れぬという人は少なくないようだ。私も雨が嫌いで、梅雨のない北海道に引っ越すか、早々に梅雨が明ける沖縄で6月を過ごしたいものだと考えたりする。

だが、そもそもなんで雨の日は気分がさえぬのか。

日照、気温、湿度、気圧。雨の日はさまざまに環境が変わる。これらが直接気分に影響を及ぼしているのかもしれないし、これらの一部もしくはすべての情報を総合して「雨」と認識し、「雨」であるがゆえに気分が冴えぬのかもしれない。これらを区別するのには、なかなか大掛かりな実験をしないといけないだろうね。

なんとか雨の気分を克服する方法はないものか。
只今の気圧994.6ヘクトパスカル、天気は曇り時々雨、なり。

バッグ・クロージャー

2008年06月03日 | 言葉
物の名称がわからず、気になって仕方がないことがある。
食パンの袋を留めているプラスチック製の小片がそのひとつだった。

その名前が気になりはじめたのは「ボボボーボ・ボーボボ」の百科本みたいなやつで、「魚雷ガール」が持っているといってその写真が載っていたのを見たときからであった。あれ、何ていうんだ、といろんな人に聞いてみたがやっぱりわからぬ。かといって、真剣に調べることもなく、今に至った。

わかったよ。やっと。

バッグ・クロージャーって言うのだそうだ。

クイック・ロック・ジャパン(http://www.kwiklok.co.jp/top.html)という会社が作っているらしい。この会社のマークが、まさにあの形だ。

サマータイム

2008年05月31日 | 言葉
サマータイムを検討しているという。で、ついつい天邪鬼(あまのじゃく)なことを考える。

日本のごとき暑い国でサマータイムを実施すると、

・明け方やっと寝苦しくなくなったと思ったら、そろそろ起きだして出社しなければならない。
・まだ暑いうちに会社から放り出される。
・夕方やっと涼しくなってきたと思ったら、もう寝ないと明日起きられない。

てなことになるのではないかと心配。
仕事ははかどりそうだが、夏の夜が楽しめなくなるのは嫌だなあ。

イギリスではサマー・タイムを「デイライト・セイビング・タイム」というが、夏が涼しいからデイライトを惜しんで(セイブして)おるのだろう。わが国では「涼しい時間は働けタイム」と呼ぶといいかも。

リングア・フランカ

2008年03月26日 | 言葉
仙台在住の友人の名前が出ているというので、TIME を見る。

http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1719890,00.html

日本の大学の危機にかんしての記事だ。記者の言わんとすることは、少子化の件を除くと、「英語、つまり国際的教育・商業におけるザ・共通語」(English, the lingua franca of international education and commerce)が日本の大学で使われていないのがいかんということになるのかな。

英語が共通語だといいながら、「共通語」を表現するのにわざわざ lingua franca という外国語を使っているのが可笑しいといえば可笑しい。

蛇足: lingua franca というのはラテン語かと思ったらイタリア語だそうだ。
COD を見ると、複数形は lingua francas となっていて、リーダーズを見ると、linguae francae になっている。SOD を見たら、lingua francas, lingue franche だ。

謹賀新年

2007年12月03日 | 言葉
クリスマスも終わらぬうちに何をいうかと言われそうだが、年始に話題にするのもためらわれるので今のうちに。

内田百間は友人に「飢餓死年」と書いた年賀状を送りたるが、その年同友人宅でなくなりたる人ありて、本気で怒りを買いたりと。

年賀状の季節になると毎年思い出す話であります。

アアアアーアーアー

2007年11月08日 | 言葉
名古屋の五十音電話帳で最初に出てくるのはカギ屋で、アアアアーアーアー何とかという名前だ。検索してみると、他県にもあるからチェーン店なのか。電話すると「はい。アアアアーアーアー何々です」とか言ってくれるのだろうか。あー電話かけてみたい。

そういえば、これは名古屋ではないのだが、ただ「A」という店か何かがあって、それがアアアアーアーアーより前に載っているものを見たことがある。ドイツ語風に「アー」と読むから、「アア」扱いで、「アアアアーアーアー」より前なのか。それなら「ア」という店をつくればよさそうだが、全国どこかにはありそうだな。どのみち、何の店なのかまったくわからんから、恐くて電話する気にならんよ。

最後はお決まりの喫茶店「ん」だが、数年前は「んん」とか「んんん」とかもあったように思う。どうしたのだろう。