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辞書引く日々

辞書が好きなのだ。辞書を引くのだ。

ソーカル事件

2008年11月04日 | Weblog
物を知らないというのはこのことで、私はソーカル事件のことを、一週間前まで知らなかった。

検索してみれば、内容はすぐに知れるから詳細は書かぬ(私には正確に紹介する能力もないしね)。ようするに、「偽論文を学術誌に送ってみた」という話である。もちろん、見事掲載されなければ、このコメディは成り立たない。

べつに、我が意を得たりと、わめき散らすつもりもない。ただ、独り「にやり」としたのである(私がもっと真面目でもっと能力がある人間であるならば、それでは済まさないかもしれないのだが)。

まあ、とにもかくにもオモシロイものであります。

ファイルシステムと屈折語

2008年10月10日 | Weblog
目下の興味はラテン語入門なわけだが、勉強していて妙なことを連想した。

ラテン語はいわゆる屈折語である。英語はほとんど屈折語たることをやめてしまっていて、主語の「少女」も目的語の「少女」も girl に変わりはないが、ラテン語では、主語にするときは主格の puella、目的語にするときは目的格の puellam を使わないといけない。まあ、これは噂に聞いていた通りだ。

これまで puella が「少女は」で puellam が「少女を」だと言われても、「なんだ助詞が名詞に巻き込まれているだけじゃん」という感じだったわけであるが、実際に習ってみると、これが、なにやらすごいインパクトなのだ。

どのくらい違うのか表現してみようと思ってもなかなか難しい。が、敢えて試みむ。

いきなりだが、マックのファイルシステムにはリソースフォークというものがあった(今もあるらしい、っていうか、強化されているのか?)。これを使って、ファイルタイプなんぞをファイル自体が持っていたわけで、おかげで拡張子というものがなくてもダブルクリックでファイルを然るべきアプリケーションで開くことができた。

これは、UNIX がファイルタイプというものをファイル名の一部である拡張子として持っている(少なくとも実用上は)のと対照的であった。そして、ファイル名というのは、ファイル自体に書き込まれているのではなくて、ディレクトリが供給しているのであるから、当該ファイル自体はファイルタイプを持っていないと言える。

つまり、ラテン語は、名詞じたいが格を持っているので Macintosh 方式、英語は名詞が格を持たず、動詞を中心とした語順によって外側からそれが供給されるから UNIX 方式であるといえるように思うのだ。

とにかく、「ラテン語の名詞はリソースフォークを持っているのだ」というのが私の受けた衝撃の表現であります。

なんだかわけのわからない喩えになってしまった。

Ubuntu のユーザ設定ダイアログに俺のユーザー名が出ない

2008年09月26日 | Weblog
Ubuntu のユーザ設定ダイアログに俺のユーザー名が出ない、

と思ったら

Ubuntu のユーザ ID は 1000 番からってことになってるんだそうで。

オレの UID は 999 以下だから、設定ダイアログに出ないというわけらしい。

結局スキャナを使えるようにしたりするには、/etc/group を書き換えるという原始的な方法しかないのか。

にしても、予約されているというのは、「ご予約席ですから」とか言われてそのうち追い出されそうだなあ。
なんか嫌だな。

Google Chrome

2008年09月06日 | Weblog
世間で話題になっているようなので Google Chrome を試してみた。

プログラム本体のインストール場所が、それぞれのユーザー・スペースなので、一つのマシンであってもユーザの数だけ同じ Google Chrome をインストールせねばならないのに驚いた。

Google のワープロや表計算を利用することが視野にあることを考えると、Google Chrome というのは、MS Office みたいな意味でのアプリではなくて、ピクニックをするときのレジャーシートみたいなもんなわけだ。その上にいろんなアプリを載せて食べる。レジャーシートだから、マイ・レジャーシートがよろしいわけで、当然にユーザ・スペースにインストールされる。ここではすでに「アプリ」と「設定・書類」というのがパソコン上の「公共財産」と「私有財産」に対応しなくなっている感じだ。

Google さんは、世界じゅうの家庭・事務所のパソコンの「管理者」を目指していらっしゃるんだな~。

不必要にして十分

2008年08月29日 | Weblog
Google なんぞで検索をかけたとき、なかなか核心にたどりつかぬことがある。
どうもこんなときは、正確な用語がわからぬときに起こる。

Emacs を立ち上げたときに出てくるごあいさつスクリーンが出ないやうにせむと思ったが、Emacs のような単語はじつにさまざまな文書に出てくるので、なかなかヒットしない。不必要にして十分すぎる情報が提供されるので、捜す意欲がなくなる。

結局、あのごあいさつ画面が startup-screen と呼ばれているということを知るためには、英語版 Google のお世話にならないといけなかった。そうわかってみると、日本語版 Google で「スタートアップ・スクリーン」を検索するとどんどんヒットするので、問題はすぐに解決する。こうしたことは、あまりにしばしば起こる。

気のせいなのかもしれないが、Google でページのテーマと検索語の関連度を測る基準が、日本語と英語で違っていたりするような気がせんでもない。もしかしたら、類義語辞書のようなものが、日本語 Google では未発達なのではなかろうかなどと疑ったりする。

Firefox3 のフォーム入力履歴を編集せむ

2008年06月25日 | Weblog
Firefox3 を使っている。
Google なんかで検索するためフォームに文字を入力すると、履歴が記録される。
仕事用のマシンで恥かしい単語なんかを検索すると、ひょんなときに補完候補として表示され、人に見られたりする。これはかなわん。

設定では、フォーム入力の履歴を記録しないようにできるが、記録をオフにしても、再びオンにしたときに過去に入力された履歴が復活する。なんとかせむ。

~/.mozilla/firefox/らんだむ/formhistory.sqlite (うちの Ubuntu の話)

というのを編集すればよいと発見。
これは、sqlite3 といふ形式のファイルなりと知る。
(ちなみに SQLite3 と SQLite2 までとはデータファイルの互換性がない)

コンソールツールの sqlite3 で編集できる。
めんどいので、 sqlitebrowser という GUI のフロントエンドをインストール。

$ sqlitebrowser formhistory.sqlite

で、あとは直感的にわかる。
これで、仕事中尾籠(びろう)な言葉を検索しても大丈夫じゃ。

(余談)SQLite ははじめて使ったが、個人用途にすごく手頃。

Ubuntu をインストールしてみた

2008年05月09日 | Weblog
気まぐれを起こして、空いていたパーティションに Ubuntu をインストールしてみた。

なぜかディスプレイの解像度が 800x600 までしか上がらぬ。
NVIDIAのグラフィックドライバがないのである。

「プロプライエタリ」なドライバは、明示的な指示がなければインストールされんのだと悟る。
このプロプライエタリというのが、キーワードなんですな。

「システム」→「ハードウェアドライバ」のところに欲しいドライバが出ていたので、
お気楽に GUI でインストールして無事解像度が上がったことですよ。

それにしても謎がいっぱいの Ubuntu で、しばらくは楽しめそうなのだ。

地球想像断面図

2008年04月17日 | Weblog
子どもの頃、火山から出てくるマグマというやつは、地球の中心のどろどろした部分が割れ目からふき出してくるものだと考えていた。

http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/kakezu/kakezumaf/kakezum19.html

なる明治時代の「教育掛軸」を見て、そんなことを思い出したことですよ。

誘われなかった一人は……

2008年04月08日 | Weblog
JASRAC (社団法人日本音楽著作権協会) に払う金なぞないから歌詞の引用はしないが、小学校に入学したら友人が100人できるであろうか、という歌がある。そのあと、100人で弁当を食べたいものだ、とつづく。

自分に 100 人の友だちがあれば、一緒に弁当を食うのは 101 人でなければならないのではないか。「100 人と食べたいな」ならば、自分を抜かして勘定してもよいが、歌詞は「と」ではなく「で」なのだ。これは、自分も勘定に入れているはずで、やはり 101 人でないといけない。

つまり、招かれぬ一人がいるのである。100人がさそい合わせたときに、たった一人が誘われないのである。そして、歌詞からわかることは、それが自分ではないということだけである。