1987年5月号近代将棋巻頭「フレッシュ座談会」(メモ)

2005-12-16 20:34:05 | 将棋
塚田泰明七段、中井広恵女流名人、山田久美女流初段、清水市代女流初段
確定申告の話が出て、中井310万、山田180万、清水不明(親に渡している)
3人の収入は対局・指導・普及で貰ったいずれも一時金。安定した収入はない。中井は女流名人を獲得したタイトル料込。

(感想)
山田久美と中井、それほど差がついていないのは山田の方が対局以外の仕事が多いからか。今の方が全体のパイは大きくなっているだろうが、人数も増えているので一人一人の収入は変わっていない気がする。基本的な待遇が変わっていないのだろうか。保障関係が気になる。あ、別にそういう生臭い話で埋め尽くされた座談会ではなく、勉強法とか抱負とか人間関係とかの分量の方が多い記事。今の私が気になった部分が待遇面ってだけで。

直近の将棋世界の渡辺&女流55年組の座談会と比べると、20年近く経っても待遇が改善されてないわけね。面白い。もっとも、普及が大切、道場が閑古鳥、支部会員になる意味がない、アマ上位>プロ下位など、今の連盟の課題は1980年代前半から読者投稿ページで言われてることなので、女流の扱いだけが冷凍されてるわけではない。70年代に娯楽→趣味の変化がはっきりした時点で手を打っておくべきことだった、全部。谷川浩司・羽生善治といったスター棋士がでたこととバブルのおかげで問題が先送りになっていただけかも。
(奨励会との兼業が禁止されて)正棋士になる道が事実上絶たれたことを考えると悪くなってる?女性の正棋士が誕生するとは露ほども思わないけれど、普及や話題づくりのこと考えても損、兼業不可は下策だった。不可になった経緯が読みたいな。
女流をお荷物扱いするのでなく将棋界を共に担う存在と認めるなら、女流三段以上とか男性棋士に公式戦で勝利とかの条件で棋士総会への参加くらい認めても罰は当たらないと思うのだが。

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