女流棋士独立問題の進展?

2007-03-24 08:28:49 | 将棋
 石橋がブログで公開した藤森会長へのFAXの写しにデジャブを感じる。昨年そのまま出てネタとしてスルーされていたような気さえする。1年間を通して出てきていた噂がまとめられているだけのようで新鮮味がないせいだろうか。
 石橋が公表した2006年3月8日の米長発言からは、発言権を含めた待遇改善を図りつつの残留を認める気配は微塵も感じられない。
 しかし、2006年12月5日の古河の文章を読むと残留は可能な選択肢であるようにも読める。これは、4月14日の理事会の指導が比較的穏当で古河が残留も有力な選択肢であると考えたのか、残留しての将来がいかに暗くても独立のリスクは取るべきでないと古河が判断したからなのか、単に古河が鈍感で出て行くしかないことを理解してないだけなのか。(3月8日FAXの情報を共有していれば、方法・時期については異論があっても、独立か廃業かしか選択肢はなく、12月1日時点での棄権・反対は女流棋士全員の廃業を主張するに等しいと思う。)
 残留希望の女流は(1)女流棋士会廃止 (2)女流棋士室の廃止 (3)対局時の交通費支給なし (4)記録係の廃止 (5)待遇改善要望不可 を承諾しているとすれば深刻。特に(3)は大きく、東西の対局も実質不可。連盟は対局室使用料の徴収(天引)まで考えている? 理事会の主張どおり、残留した女流のみ対局権利があるとすれば、対局が組みづらくなったうえに、女流の手取りは激減、従来の形での女流棋戦は解消となったりして。
 遠山四段・神崎七段は、石橋のWeb上での公表には驚いているものの、米長の発言内容については驚いてはいない。世間に知られてはまずいと認識しているということか。遠山四段はさわやか日記を棚上げして、石橋による公表が「大喧嘩」の発端になると批判しているので、米長の主張も支持している可能性あり?と思ったが、名人戦問題のときも、こんな感じだった。こういう書き方しかしない人なのだろう。
(2007-03-15 03:26:25)

 毎日新聞が(再)要請書を取り上げて、Yahooにもあがってきた。経緯を追っていない人間には、12月に女流が突然独立を言い出しているように見えてしまい、単なるわがままと捉えられはしないかと心配だ。
(2007-03-15 12:58:09)

 棋士・記者が米長の言動を問題ないと考えているのを知って驚いている。石橋のFAX公開を問題とする視点はあっても、その内容に対する批判も検証も出てこない。米長の主張は真実で、女流不要は棋界男性の総意ということか。
(2007-03-16 01:12:52)

 残留派が会合と会見、独立派が説明会を開いた。要は米長の「ご指導」を交渉のたたき台と見るか、女流に対する最後通牒と見るかの違い。実際の交渉の場にいなかった残留派は、連盟と何らかの妥協が可能だと甘い夢を見ている気がする。
(2007-03-16 23:34:55)

女流棋士の独立闘争 将棋連盟、個々に「残留」確認書(朝日新聞)
理事会側の主張がよくわかると思うのでメモ。
古河女流による『女流棋士について1』。古河女流が現在の女流棋士のあり方に特段の不満をもっておらず、米長会長は昨年4月14日に今後の展望について公開されたFAXのごときことは言わず、かつ女流棋士シュリンクの方針を連盟理事会が正式には表明していないことがわかりました。(2007-03-18 23:22:32)

意思確認文書を再送付=女流棋士独立問題-将棋連盟(時事通信)
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