羽生善治の盗作問題 の前に谷川浩司の『集中力』

2005-08-01 08:06:52 | 将棋
 羽生の新刊が谷川本に酷似していると週刊新潮で取り上げられている。とりあえず、パクられたという谷川の『集中力』を読んでみた。
 谷川浩司全集や将棋雑誌の自戦記やインタビューと比べると、言葉の選択が谷川とは思えない。将棋を指していない人にもわかりやすい表現をこころがけた結果かも知れないが、謙遜の仕方がらしくなかったり、他の棋士への言及もおかしい。同じ散文でも『ちょっと早いけど僕の自叙伝です。』(本人が書いたか?)と比べると谷川くささは雲泥の差である。この『集中力』、新たな取材はせずに谷川の過去の言動から適当に書いたのかなと思ってしまうほどの駄作。誰が最終的に選んだのか知らないが、ゴーストの選択を誤ったのは間違いない。
 パクった方の羽生の新刊をこれから読もうと思うが、同じゴーストライターが書いたとすれば、羽生の匂いのまったくしない本には違いなさそうだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿