環境資源が充分に足りていて ヒトだけの社会であれば共生的行動選択をした方が合理的である
しかし 実際の遺伝的進化過程というものは 限られた環境資源の奪い合いによる生存競争であり 決してヒトだけの社会だけで淘汰収斂による進化プロセスしか働かないわけではない
むしろ生息環境が安定していれば進化は促されずに何億年でもほとんど形質や習性を変えずに存続し 遺伝的進化は促されることはない
遺伝的進化が促されるプロセスというのは 絶滅しない程度の極限環境でこそ生ずるものであり 集団組織的な統率協調性というものは部族間での資源や縄張りの奪い合いによる過酷な生存競争の中で促されたと考える方が自然である
オミクロン株の発生プロセスや 多剤耐性菌の発生プロセスもまた絶滅ギリギリの極限環境でこそ促されるものであり 仲良く助け合いだけで生き延びられるような「ぬるま湯」的環境であれば進化は促されることはない
絶滅ギリギリの強烈な淘汰圧力が働かなければ収斂進化には至らないのである
「ぬるま湯」的な仲良しこよしでも全員生き延びられるような環境なら進化なんぞ生じない
だからこそヒトは ここ数万年ほとんど進化しなくなったのである
ヒト以前の祖先の生息環境下において働いた淘汰圧力による収斂進化の結果として組み込まれた先天的本能習性というものが ヒトの共生社会において全てが合理的に適しているなどという都合の良い構造や過程や理屈は存在しないのである
大衆の多くや バカな生物学者共は遺伝的進化任せにしておけば 目的に合理的な進化にほとんど「成功」するものであるかのように錯覚しているため 「進化で月経の痛みがなくならないのかしら」などというプロセスもメカニズムの根拠も存在しない収斂進化を勝手に妄想するのである
そんな都合の良い進化なんぞ起こらねぇよ
Ende;