MOOGの話、後編

今回この映画を観て、あらためて感じたことがあります。
それは、シンセサイザーという機械的な楽器を発明し
モーグ博士自身はほんとに学術家で、音を理論的に
解析し、それを再現するための最高の製品を作り上げたのですが、
その楽器に対してプライドは持っても、最新のものを作ったという
おごりはまったくなかったということ。

アーティストを尊重し、その立場に立って、一番良い方向性を見つ
けることに、人生を捧げたこと。これはほんとにミュージシャンと
しては何にも変えがたい喜びです。
彼は学者であったため、ビジネスに関しては長けていなかったよう
ですが、彼の満足感はお金ではなく、より良い音楽の手助けが
出来ることだったのだということに感激しました。

『探求と観察の間にアイデアはあるのだ。』（映画中のモーグ博士
のコメント）ほんとにそのとおりだと思いました。
『単純なことの積み重ねの上に今の私がいる』
でも実際単純なことを積み重ねて観察し、探求することが、いかに
エネルギーの要ることか、彼は『アイデアはそこにあるもの』
とも言っています、常に好きで知りたい！と思う気持ちが、
彼のサクセスストーリーに繋がっているのだと実感しました。

僕も音楽と、ライブと自分が皆さんの前で行う全てのパフォーマ
ンスを探究心から辿り着くアイデアとともに進めて行きたい
正攻法だけではないと感じました。ほんとに良いドキュメント映画
でした！！！

話は変わりますが
大阪のインストアに来ていただいた皆さん、名古屋のライブに来て
いただいたみなさん、ほんとにありがとうございました！！
そして九州で地震に遭われた皆さん、まだまだ余震が続いている
ようなので、気をつけてくださいね。阪神大震災経験者から言える
ことは、家族の連絡方法をしっかり確認しておくこと、災害時には
携帯や固定電話等は使いにくくなるので、公衆電話の位置を把握して
おくこと。まずはコレですね。安否が一番大事ですから。
ほんとに何処で何がおきるかわからない時代になりましたが、他地域の
皆様も備える事を軽視しないで下さいね。

では今日はこのあたりで