三途の川

2012年05月30日 | 

三途の川を越えて、あの世に行ってみた。



何かの臭気に誘われるようにその先に佇む霊場へと向かう。



総門をくぐり長い石畳を向かうと優しい表情のお地蔵さんが迎えてくれる。



さらに奥に進むとなぜか温泉が。



本殿で手を合わせた後、臭気がさらに強くなった事に気づく。
臭いのする方向を見上げるとそこに不気味な光景が広がった。



何があるのか見届けたくて、ごつごつとした小高い丘を登って行く。



丘の上にはお地蔵さんを祀ったお堂があり、



その向こうには、下界を見下ろすお地蔵さん。



ここは死者が下りてくる場所。
お盆に下界で不便がないように手ぬぐいと草鞋を木にくくりつけておく習わし。



亡くなった小さな子供は、親を不幸にした罪で地獄に落とされる。
賽の河原では、自分の身長より高く石を積めば、成仏できると言わており、
地獄に落ちた子供は一生懸命に石を積む。



その積み石を鬼がやって来て崩してしまう。そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救ってくれる。




・・・この世に生還して、飲めば長生きするというありがたい水を飲む。

1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば死ぬまで若返る。



5杯くらい飲んでしまった。どれだけ長生きする気なんだろう。





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5月の雪

2012年05月18日 | 水彩色

もう5月も半ばなのに雪が散らつく、標高1500mの世界。


早朝バスターミナルに降ろされた登山客に混ざって準備を始める。
余計に持って来た防寒着が早速役に立つとは。

10ヶ月ぶりの上高地。夏だった前回とはまるでちがう。


それでも5月の陽射しは、すぐに高くなり、


地表からも、抱えきれなくなった光が溢れ出す。


空は気ままに雲を描き、


川は空色を吸い込んで碧くなる。


風が止んだ水面は、絶妙に光を弾き出す。


ファインダー越しに見える風景は、


自分だけが知り得る風景で、少し得した気分なる。


空気が暖かくなった頃、


たくさんの人がやって来て、河童橋はいつもの観光地になっていた。




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