19日ある方のお別れをするために夫と2人で東京まで
人は皆いつか命を終える
でもその人はいつまでも元気でいるように思っていた
年齢を考えるとそう思っていた自分がおかしい
出会いは44年前私がはじめてフルートを教えてもらった先生として
習い始めて2年目ぐらいの時おさらい会があり
ダブルタンギングの練習・ビブラートのかけ方などの課題の時期だった
ジュナンヴェニスの謝肉祭を演奏した
当時NHKTVの教育番組で「フルートとともに」小出信也先生の生徒のオーディションがあった
先生はせかっく練習したのでこの曲で受けてごらんと言われて
素直にはがき1枚送り思ってもいなかったのだが受かってしまった
半年出演して教えてもらった上に出演料までいただきとても楽しい経験が出来た
また先生は村松楽器で働いてみないかと誘って下さった
丁度仕事が面白くなく些細なことで会社を辞めてしまっていた
面接でフルートが吹けて経理が出来るとうい理由で採用になり働くようになる
同僚となるのでフルートは他の先生につくように言われそれ以来仕事の先輩として接していただく
この機会を与えて下さったことが今の私の全てを導いてくれている
村松楽器を退職されフルート協会の仕事をされていたので
私も子育てを終えフルートを再開し演奏会場などで良くお目にかかり
心配をかけることも一杯あり
一言も二言もおしゃりたいことがあったのではないかと思うが
ご挨拶すると夫の仕事も気遣っていつも優しく接して下さって
いつも昔と変わらない
だから訃報を知らされても信じることが出来なかった
安らかなお顔に会え
ちゃんとお礼とお別れをすることが出来た