明日はちゃんとしよう・・・

今日もダメダメでした・・。芝居と映画と音楽と。
ほぼ備忘録、リアルタイムじゃないけどね。

奇跡の映画『シークレット・サンシャイン』

2008年06月19日 | Weblog
http://www.cinemart.co.jp/sunshine/
傑作「オアシス」のイ・チャンドン監督の5年ぶりの新作。六本木シネマートは比較的新しい映画館なのに昔の場末の二番館のようにトイレ臭のするへんな映画館。でもメンズデーで1000円だったからよしとしよう。
そして本題、素晴らしい映画!本作でカンヌ主演女優賞を取ったチョン・ドヨンの奇跡の演技。毎回ハズレのないソン・ガンホの佇まい。
(たぶん)照明に頼らずあくまで自然光を大事に撮影したであろうカメラ。普通の現場音的なSEのレベルの調整による音楽以上の心理描写的効果。どれをとっても恐ろしく丁寧に気持ちを込めて作られたと思える映画。
イ監督は毎回役者から圧倒的な迫力とリアリティを引き出す。彼のインタビューでの言葉「監督が俳優を操れると思うのは妄想に近い。俳優には演技をしなくていい、代わりに感情を経験してほしいと言っています。」
深いけど実は俳優にとってはキツイ要求ですねぇ。
僕だけが感じたことかもしれませんが「ぐるりのこと。」「やわらかい生活(廣木隆一監督)」と共通するまなざしがあります。
とても悲惨で不幸なお話なのに愛とやさしさにあふれた映画です。

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