佐倉惣五郎の伝説のもとになった事件は
今から約350年前に起きたと思われる。
その後、嘉永四年(1851年)の時点で既に
彼を主人公とする歌舞伎『東山桜荘子』が
中村座により上演されたという記録があり、
事件から約200年後には、彼にまつわる物語が
少なくとも一つ存在した事実が確認できる。
明治以降にも惣五郎歌舞伎は上演され、
自由民権運動時代や戦後の混乱期にも
惣五郎の物語は様々に編まれてきた。 . . . 本文を読む
先週の『知るを楽しむ』(NHK教育)で、
江戸初期の義民・佐倉惣五郎にまつわる話を
取り上げていて、大そう興味をそそられた。
佐倉惣五郎をご存知でない方も居られようが、
百姓一揆の指導者で、自らの生命を犠牲に
重税に耐えかねる農民を救った英雄として、
講談や芝居の題材にもなってきた人物だ。
番組では、民俗学者の小松和彦氏が
佐倉惣五郎の実像を調査しようと、
伝承の舞台である千葉県成田市に赴く。
. . . 本文を読む
先週、オークションで懐かしいレコードを落札した。
ペドロ&カプリシャスの『サン・パティオ』。
ブログのタイトルはここから採っている。
ジャケットの褪色といった劣化も殆ど見られず、
盤質も含めてすこぶる良好な状態である。
1983年4月のリリース。四半世紀も昔だ。
当時、私は高校生。地元の行きつけのレコード店で
偶然にもこれを見つけて迷わず購入したのは、
それはご覧のジャケットの絵に一目惚れしたか . . . 本文を読む
日本列島もこうして南北逆転させて眺めてみると、
随分と印象が変わってくるものだ。
そういえば横溝正史の探偵小説で、
金田一耕助が推理を練り上げるときに
しばしば逆立ちをしていたが、まぁ、あれと同じ。
当時の大陸・半島の住人にとって、日本列島とは
いかなる土地として映ったのか? それを
とことん彼らに同一化して想像してみる。
再び地図に眼を転じる・・・どんな事を感じるか?
約九十度に湾曲した日本列 . . . 本文を読む
不思議な小島が日本海に浮かんでいる。
位置は能登半島の北方、約50キロ沖。
舳倉島と呼ばれる。周囲約5キロメートル。
じつはこの島には定住者がほとんど居ない。
毎年の夏、本土から移住者がやってくるのだ。
その際、諸々の施設も一緒に移動するという。
つまり分校や派出所などが臨時に設置され、
シーズン限定の島暮らしが始まる。
大人達は漁に精を出し、子供らは学校に通う。
そして秋に入れば、全員が一斉に . . . 本文を読む