週末、久方振りに芦屋を訪れた。
芦屋は二十代初めから三十代半ばまで住んだ
第二の故郷ともいうべき街だ。
その後の八年間余りの東京時代も、時折私は
眠りの世界に張り巡らされた通路を辿っては
この街へと還っては疲れた羽を休めていた。
今となっては反対に東京での歳月のほうが
仮想空間上での体験めいてきている。
あの映画『アバター』の主人公のように。
但し彼は美食に耽る暇も与えらず仕舞い。
一方、私はあち . . . 本文を読む
朝方どんよりしていた空が、
自宅から練習場へ向かう途中、
室内灯のスイッチでも押したような気安さで
眩むような陽光を頭上に降らせ始めた。
私は関東でも関西でも「晴れ男」と言われる。
空一面を覆っていた雲塊は、正午頃には
倉卒なまでに速く蒼天の一隅に追い遣られた。
今日は午後からひと雨降る予報だったのに、
結局そのままポツリとも降らなかった。
最近の天気予報は当てにならない。
今年の八月は四連休を . . . 本文を読む