SUN PATIO

My Collections, My Thoughts and Ideas

古事記・日本書紀に思う

2008-07-27 | 歴史、考古学
二十五世紀に生きる人々が、もしも 二十一世紀の歴史をリサーチするとしたら、 一体なにを手掛かりとするだろう? 発掘された新聞、雑誌類や記録映像のアーカイヴ等々。 この辺りがまず資料としての価値を持つのではないか。 それらが今から四世紀後の世界になお残存していて、 正常に再生できたとすればの話だが。 さりとて、そうした断片的な記録の集積から 二十一世紀の全体像をどこまで再現できるのだろう? 旧いメデ . . . 本文を読む

空白の四世紀

2008-07-20 | 歴史、考古学
最近この時代の事柄に無性に興味を惹かれ、 専門書の類いを渉猟しているところであるが、 私の場合、文字にて記された事柄よりも 何かしら形の有るものに注意を喚起される。 剣、鏡、埴輪・・・そして最も気に掛かるのが、 日本列島各地に十五万基以上も残るという古墳。 とりわけ前方後円墳と称される巨大構造物の 言おうようない面妖さをどう表現すべきだろう。 あのシンメトリーが醸す人工性、神秘性。 異文明的とも思 . . . 本文を読む

ブローニング ハイパワー M1935(タナカ)

2008-07-13 | トイガン耽美系
J・ブローニングの歴史的遺作。昔から好きな銃である。 グリップを握った最初の印象が円筒形を連想させるが、 ホールディングの観点では理想形なのかもしれない。 掌でくるんでいるかのような独特のフィーリング。 構えた瞬間、人差し指がナチュラルにトリガーに掛かり、 自ずと正確なサイティングが実現、高集弾性にも繋がる。 或る蒐集家に言わせるとハイパワーは魔性の銃らしいが、 その心情吐露に激しく共感を示す者 . . . 本文を読む

或る地方都市の午后

2008-07-06 | 身辺雑記帳
午睡から覚めて幾ばくか経った。 規則的な空調の音に紛れて気付かなかったが、 窓の外は雨。梅雨空の一角からは薄日が射している。 三十年ほど前に子供時代を過ごしたこの地方では、 今の時節だと一日中止まぬ雨も珍しくはなかった。 あの雲の何処に一体これほどの水が蓄えられているのか と、しばしば訝し気に天空を見上げていたのを思い出す。 こんな日は決まって工作に熱中したものだ。 野球に夢中になる一方で、工芸 . . . 本文を読む