明石海峡大橋の街・舞子から神戸三宮へ向かう
電車が出発して程なく、山の手側の車窓に
石造りの奇妙な構造物の一角が瞥見される。
海岸線に迫った線路から間近の立地だが、
仰角上に位置するため見逃され易い。
それが海沿いの丘に築造された前方後円墳だと
最近になって知るに至り、下調べをしたうえで
先週末あらためて現地の視察に赴いた。
通称は五色山古墳。小壷古墳とも呼ぶ。
推定年代は、四世紀末から五世紀初頭 . . . 本文を読む
先月の連休中、北方の或る田舎町の一隅にて発見。
その見るからに鄙びた玩具店の前を通り過ぎ、
数米進んだ所で引き返したのが我ながら解せぬが、
こんな場合は往々にして獲物に出くわすことが多い。
中に入ると、店番をしている妙齢のご婦人が
レジの脇で読書に耽っていた。途方もなく閑そうだ。
客が来たというに、ほんの一瞥を呉れるだけだが、
私が他所者であることは何となく察知したらしい。
己の嗅覚の先導するまま . . . 本文を読む