SUN PATIO

My Collections, My Thoughts and Ideas

東遷、そしてふたたび西遷

2009-06-20 | 身辺雑記帳
月日は百代の過客にして、 行かふ年も又旅人也... わが人生もまた宛ら旅の如くである。 今日まで八年余の歳月を 東京の都心部で過ごしてきた。 そして今度も不思議な縁に依って、 おそらくは梅雨の明けぬ前に再び 関西での暮らしに戻ることと相成った。 そこは二十世紀の最後の十数年間を 幾千の喜怒哀楽とともに過ごした土地。 東遷してよりの歳月が二年に及び、 更に四年が経ち、八年を経てなお、 何ごとか真率に . . . 本文を読む

ノスタルジックデザイン

2009-06-13 | ノンジャンル
前回の記事へのだいじそ氏のコメントを 拝読した際、諸々感じたことの備忘録である。 私が世の工業デザインに注目するのをやめたのは、 1980年代に入って暫く経ってからだった。 それ以前の時代、たとえばクルマで言うと “ジャパン”までのスカイラインのデザインには、 (これは“ハコスカ”にも該当することだが) コクピットに座す者すべてをナルシシズムへと 誘わずには措かない不思議な何かが在った。 “ケン . . . 本文を読む

S&W M10 ミリタリー&ポリス(タナカ)

2009-06-07 | トイガン耽美系
中性的で妖艶なニッケルフィニッシュのM10。 たおやかさとしたたかさの共存するその佇まい。 このモデルを銃火器として意識するようなことは、 私に限っては皆無といってよい。 美しい銃は須らく去勢されねばならぬ。 ウイスキーのキャッチコピーではないけれども、 なにも足さずなにも引かず、完成されたフォルム。 緩やかに滑らかに先端部へと窄まりゆくバレルは、 水を掛けるや否や、するすると伸びてゆきそうな 錯 . . . 本文を読む