SUN PATIO

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SIG PRO SP2022(KSC)

2010-10-31 | トイガン耽美系
神戸元町の高架下にあるショップの中古品コーナーで見つけたもの。
銃の印象というのは展示する向きや光の入射角度で千変万化する。
その時は精悍で戦闘的で且つ洗練されて映り、思わず手が出た。
まず目を愉しませるのは、スライドとフレームの微妙な質感の差。
実銃におけるスチールとポリマーという二種類の材質の使用を、
ABS表面のフィニッシュの違いによって再現した拘りの演出だ。
さらに各部のエッジの立ち具合が視覚上の硬質感を醸し出す。
ところが、ひとたび手に取ってみると、どういう訳だろう、
何処か繊細で傷つき易い思春期の少年のような印象に変わる。
もしかするとKSC製品全般に共通したものかもしれない。

そもそも私は昔からBB弾を発射して遊ぶということをしない。
ガスボンベの購入経験も三十年以上のトイガンライフで一度きり。
今回は中古品ということで動作確認も兼ねて店内で実射を行ったが、
もし新品であったら、試射は毎度のように言下に断っていただろう。
角張った印象の外観に反してグリップ・フィーリングはスムーズ。
さて・・・試射用ターゲットに銃口を向け、トリガーを引いてみた。
銃は掌の内で悍馬の如く暴れた後、忽ち何事も無かったかのように
静まり返る。何発撃とうとも、その直後に訪れる寂寞たる瞬間に
そこはかとないメランコリーを覚えるのは私だけであろうか?


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