旅行会社 スペースワールド スタッフの旅行記

スペースワールドのスタッフが、現地視察した時の旅の情報をブログにしました。

オマーン・ドバイ・アブダビ視察 ★オマーンの服装&モスク情報編★

2020-02-03 15:58:05 | オマーン・UAE2019

こんにちは!

スペースワールドの桜井です

 

今回は別枠で、気になる金曜日(現地休日)の状況・オマーンの服装事情 、およびオマーン随一かつ

マスカット最大の見どころである『スルタン カブース グランド モスク』のご案内を兼ねてお届け致します。

ちなみにこのモスクは世界で2番目に広いモスクなんです!

ぜひご参考にされて下さい♪

 

金曜日(現地休日)状況

まず率直に言いまして、金曜日は観光に不向きです。

『スルタン カブース グランド モスク』も完全にクローズします。

・・・実は、私たちがマスカット観光をした日こそ、金曜日でした(笑)

そのため本当はマスカット観光の日にモスクを組み込む形が一般的ですが、今回はサラーラから戻りました

翌日曜日になんとか入れてもらったという次第です。

 

また金曜日には、昼から週1回のお祈り集会(欧米でいう日曜ミサ)のようなものが開催されますので、

昼頃1時間ほどはガイド自身も席を外しますことをご了承頂かなければなりません。

流れとしては、昼食レストランへご案内して、お食事の間にお祈りに行くということになるかと思います。

ただ、食事の間は、店に誰もいなくなる可能性があります

驚くことに、店員もすべてお祈りに行ってしまうためです。

びっくりしましたが、私たちを信用してそのように対応して頂けることは、オマーン人の懐の広さかと

思いました。

文化、習慣は尊重したいものですね

さらに、マーケットも規模がかなり縮小され、午後はほとんど機能しません。

スークもお店の半数以上はクローズとなります。

水曜・木曜などにご出発で、金曜日にマスカットに滞在される場合は、お気をつけ頂ければと思います。

 

オマーンの服装事情

この点、私たちが肩透かしを食らうほどに、驚くほどに、寛容でした。

私たちはどうもオマーンに対して構えすぎていたのかもしれませんね

実はこれは、ここ10年ほどでドイツ・イギリスからの観光客が急増したことが背景にあるようです。

この後お届けしますが、多様な地形に富んでいますので、グランピング、トレッキング、クライミング、

キャンピング、デザートサファリ、リゾートステイ・・・また治安が良く、インフラ事情が良く、安全な国

ですので自身で手配したキャンピングカーで周遊するという人も少なくないそうです。

日本ではあまり情報が入らない国ですが、ヨーロッパではすでに知名度があり、欧米人観光客がオマーンの

観光への取り組みを充実させたということのようです。

先にご案内致しました「マトラ スーク」や街中でも、女性の半袖+短パンという姿が多くみられました。

その意味でも女性のご旅行は、まったく問題ない国であると言うことができます。

 

ただ、現地の方の正直な心情として、過渡の露出は嫌だ、という気持ちがあることはもらしていました。

この辺りを加味し、お客様には現地文化・習慣への配慮として、できるだけ肌の露出をおさえて頂くよう、

ご協力頂けましたら幸いです。

男性 ⇒ 半袖+長ズボン

女性 ⇒ 半袖+長ズボンOR長めのスカート

    ※可能でしたらその上にストールや薄手の長袖シャツ等をお持ち頂くと調整でき便利です。

 

また寛容なオマーンではありますが『スルタン カブース グランド モスク』など、祈りの場であるモスク

だけはその限りではありません。

現地習慣に倣い、以下の服装が求められます。

男性 ⇒ 長袖+長ズボン

女性 ⇒ 長袖+長ズボンかつ体のラインがわからない服

    ※日本のお洋服ではワンピース+長ズボンなどで対応できるかもしれません

    また髪の毛、首、鎖骨が見えないようにすることが必要ですので、ストールは必携です。

男女ともに長ズボンであれば、足元はサンダルでも大丈夫です。

 

スルタン カブース グランド モスク

さてここまで前情報をお届け致しましたが、今回私たちはオマーンに対してかなり気合を入れていまして、

私に限っては事前にAMA●ONで、「ヒジャブ」を買って行きました(笑)

現地で用意する時間がなかったのもありますが、私はキャップ型が良かったというのもあります。

イランや東南アジアでよく流通していて、これは被るだけでいいので、荷物が多い時には楽ちんです。

 ※ ただし現地の人から見ると少し子供っぽいとうつるかもしれません

 

どうですか (笑)一気に現地感が増しますね!

結論として、持っていって良かったです。理由は2つ。

① ガイドさんが大喜び!!(笑)

② 待ち時間の短縮 & 衛生的にGOOD!!

それまでどちらかと言うとクールなガイド・ハリッドさんでしたが、一気に心を開いたという感じでした。

モスクに着くまでに、我々は着々と服装の準備を進めていましたが、ハリッドさんはそれに気づかず

ふと見たバックミラーでびっくり仰天!!だったようです

あんまり驚いたようで、最初早口で何を言っているのか分からず、こちらが困惑したほどテンションが

高かったです。「なんだ、何が起こったんだ!!なんてこった!!」という感じ(笑)

彼は、とても嬉しかったようです。

最後に「あなたたちをリスペクトします」そうおっしゃってくれましたよ。

私たちも、微力ですが、お互いを尊重する気持ちの橋渡しができたよう、とても嬉しく思いました

 

そして時間と衛生の面についてですが、モスク入場の際に適した服を持っていない場合は「アバヤ」という

全身を覆う布をレンタルすることになります。

上のようなブースで貸し出しがありますが、タイミングが悪いと並ぶこととなり、かなりお時間がかかる

ケースがあるそうです。

また誰がどのように使ったか分からず、衛生的にもあまりおすすめできないという訳です。

その意味でもご自身でのご用意はおすすめですよ。

 

さて、それではモスクに入場していきます。

エントランスを抜け、まずは広々とした広場が広がります。

ちょっとカボチャのような風貌のドームが象徴的です。夜はライトアップも素敵なようですよ!

そして入場していきますが、土足は厳禁なので裸足か靴下で上がります。

下駄箱が各所にあり、これは自由に使っていいので、気軽に利用してください。

ナンバー等はありませんし、引き換え札、キーなどもありません。シンプルに置くのみです。

裸足で素敵な回廊を歩きます。

すると・・・

ダダーン!!と美しいミナレット(塔)が現れます

この景色はとても迫力があって、清廉な雰囲気とミルク色の統一感が素敵で、私たちの気持ちも一気に

アップ

本当は塔の近くに寄りたかったのですが、スケジュールの都合上もっともたる見どころへ向かうことに。

モスクの内部へと足を踏み入れていきます。。。ワクワク

 

   

扉のレリーフは、これでもかというほどに緻密!

職人技が凄すぎて、ずっと見ていたい・・・というような気持ちになります。

内装にも木材を使っているので、なんとなくほっとしますね。

雰囲気はアジア寄りの、ウズベキスタンやオスマントルコに近いような印象を持ちました。

 

そして大広間(礼拝所)へ

これはもう、とてつもない美しさです。

グリーンがベースで、その濃淡・明暗のグラデーションがまた本当に素敵です・・・

そして中央の巨大なシャンデリアは完全に常軌を逸しており、重さ約9トン、高さ約14m、ゴールドで

カバーされたスワロフスキーのクリスタルが約60万個使われているという事です!!

しかしそれでいて華美すぎない。

なんでしょう、このモスクは、本当にハイセンスです。

絨毯もクラシカルな印象で、全体にマッチしており、独特な感動がありました。

 

 

そしてモスクの中で、メッカの方向に向かってデザインされる”くぼみ”を「ミフラーブ」と言いますが、

そちらの芸術性の高さといったら

語彙が足らず、こ、こまか~い!という思いばかりでしたが、本当に目を見はる美しさでしたよ。

ただ、私の頭の片隅には、これイランのモスクそっくり!!という思いがありました。

 

そして広間から、外側の回廊に行ったとき、このデザインはマグレブ(モロッコなど北アフリカ)だ

と、確信を持ちました。

 

そうなんです、このモスクは、世界中の素晴らしいイスラム建築の集大成となる存在でした。

ハリッドさんに尋ねましたところ、事実、世界のイスラムのデザインを融合したのがこのモスクです、

と笑顔で語ってくれました。

そしてデザインや技術だけではなく歴史、伝統、文化とその調和、「祈りはひとつ」という思い、

「平和の象徴」としての意味があることを教えてくれたのです。

・・・感服です、感動してしまいました。

久々に、震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!(JOJO)という気持ちになりました。

出発前と後で、ここまで印象が変わる国は他にないでしょう。

う~~ん、これだから旅はやめられない

 

また彼は本当に教養深く、また「イスラム教を誤解してほしくない」という思いが強い方でした。

全てのムスリムにとって聖典「クルアーン(コーラン)」は非常に重要なものですが、テロリストが

いかに都合よくそれを解釈をしているか、ムスリムの立場から説明してくれました。

私には正確な表現はできないのですが・・・

たとえば、クルアーンの中に「戦いを挑まれた時には戦え、しかし自ら不義を仕掛けるな」という

意味の文章がありますが、テロリストは上記の前半部分だけを引用し曲解します。

全文を読めば逆のことを言っているということは、ムスリムであれば知っていることなのです。

テロリストにもっとも憤慨しているのは、ムスリムの人々なのかもしれません・・・。

 

そして最後に、モスクに隣接する休憩所へ。

ここでは観光客に対して、フリーでお茶、デーツ(ナツメヤシの実)、冊子を提供しています。

こちらもオマーンの おもてなし、ということで設けられているということです。

休憩がてらお気軽にお立ち寄りください♪

冊子はかなり難解でした(笑)が、ホスピタリティを感じられましたよ

 

外見だけでなく、その精神も豊かで素敵な『スルタン カブース グランド モスク』でした。

もっとゆっくり見学したかったな、なんて思います。

 

最後までお読み頂き有り難うございます!

それではマスカットから、専用車で国内移動がはじまりますよ

次回にお楽しみに

------------------------------------------------

お問い合わせはこちらから↓↓

株式会社スペースワールド

※2020年1月現在、オマーンのツアー掲載は準備中でございますが、

ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいませ

------------------------------------------------



最新の画像もっと見る

コメントを投稿