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そよかぜノート

読書と詩の記録

「心に残る感動の物語」

2006年01月21日 | book その他

■「心に残る感動の物語」 李 昌祐(リ・チャンウ)編  洪 和美(ホン・カズミ)訳  日本文芸社

《story》
「4000万人が泣いた 人生・夢・家族・恋人・・・心あたたまる幸せのストーリー」
「名も無き物語35篇の感動」


2004年、韓国で『ハッピー・ウイルス』の原題で刊行された単行本。編者の李 昌祐さんが主催するウェブサイトで一般募集された「感動する話」の中から好評だった作品を選んでまとめたものである。 ◎「最後のゲーム」アメリカンフットボールが好きで、子どものころからチームに入り、練習してきたが、1度も試合に出してもらったことがない。でも試合があるたびに父親は応援に来ていた。大学に入っても、チームに入り、さぼりこともなく真面目に練習に参加してきたが、試合には一度も出してもらえなかった。でも、父親は試合のたびに応援に来た。そして父親はなくなった。家に帰るようにすすめられたが、彼はこの試合だけは出してほしいと監督に願い出た。今まで試合に出させてもらえなくても、一度も不平をもらしたことはないのに。

どんな結末なんでしょうか。この「最後のゲーム」だけでなく、多くの話が最後にあっと言わせるような展開になっている。そして胸がしめつけられるような、それでいて心の底から暖かさがふつふつと湧いてくるような、何ともいえない穏やかな気持ちになる。実際にあった話かどうかわからないが、そんなことはどうでもよく、純粋に人の善を受け入れられる。


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