スーパーパントマイムシアターSOUKI ブログ

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パントマイムと解剖学

2023-03-27 09:39:36 | 雑学

ハロー、まゆです。

先週、解剖学を学んでいるとブログに書きました。   

 

もともとは、ボーカル講師のお仕事で

指導の参考にと初めた勉強ですが、

「これパントマイムにも、めちゃめちゃ大事じゃない?」と

ふと思ったわけで。

 

今、火曜クラスでレッスンしているのは

『動かなくなったり、勝手に動く、不思議なBOX』

 

ここで行うマイムは、受動的に物体に引っ張られる、

能動的に物体を引っ張る。

 

私の説は、

能動的に物体を引っ張る際に、

広背筋(背中の大きな筋肉)が働き、肩甲骨が下がる。

 

 

肩甲骨が下がるということは肩甲舌骨筋(舌骨と肩甲骨を繋ぐ筋肉)が

 

 

舌骨と喉頭の下降を促し、首が長く伸びて、少し顎が引き気味になる。

 

 

受動的に引っ張られる際は、

上記のバランスが崩れ、顎が上がったり、

 

 

反り腰出っ尻ぎみになったり、

コントロール外の体勢になります。

 

まとめると、

能動的な動作のときに、肩甲骨を寄せる、首を長くする。

受動的な動作のときに、安定した体勢からバランスをあえて崩す必要がある。

 

物を引っぱるマイムの際に

胸のコントラクションや腹筋など身体の前側の筋肉に

気を取られがちなのですが、

背中の筋肉や骨の意識も大切なんですね。

 

もちろん、理論で身体を動かすだけでは運動になっちゃうので、

心のなかでのおしゃべりでハートを動かして、やっと芸術になるわけですが。

 

ふと、そんなことを考えて、

パントマイムって、解剖学、物理の理系要素がテクニックに関わり、

それに演技をする上で、詩的なものや、感情の文系的なエネルギーも必要で。

 

アカデミック且つエモーショナルな総合芸術だなぁと思いました。

 

そら一筋縄じゃいかないわけですな。

 

まゆ