シアターΧ月刊批評通信を送っていただきました
12月に開催した『銀河鉄道の夜~Grayticket,Greenticket~』
公演の批評が載っています
作品を発表した以上
良くも、悪くも
何をどう書かれても結構です
でも、言いたいことは…
当然ありますけどね(笑)
スーパーパントマイムシアターSOUKI
江ノ上陽一
シアターΧ月刊批評通信を送っていただきました
12月に開催した『銀河鉄道の夜~Grayticket,Greenticket~』
公演の批評が載っています
作品を発表した以上
良くも、悪くも
何をどう書かれても結構です
でも、言いたいことは…
当然ありますけどね(笑)
スーパーパントマイムシアターSOUKI
江ノ上陽一
『銀河鉄道の夜~Grayticket,Greenticket~』を創作するに当たり
この本に本当に助けられました。
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読む 西田良子 編著
この著書の素晴らしいのは、
第1次原稿から第4次原稿までを1冊に纏め上げ、
比較できるように作られているところです。
本書を何度手に取りページを捲ったかわかりません。
どこが削除され、どこが追加されたのか、どう変化していったのか、
この本はそういったところを1冊で比較出来るのです。
この本は初演が2005年なので2004年に購入したと思います。
初演、再演の時には気づかなかった部分がたくさんありました。
10年もの間、繰り返し改稿され続け、遂に未完のまま
遺された作品を到底完全に理解するなど不可能です。
創作にあたっては、宮沢賢治に「こんな作品にしやがって!」
と、言われないようにすることだけでした。
それは、俺のやりたいことではなく、作者を尊敬し、作品を尊重することを念頭
に創作していくということです。
賢治になりきれるわけもないのですが、なりきろうという気概で進めたのです。
賢治は自らの文学を「心象スケッチ」と呼んでいます。
俺は賢治の言語を我々の身体を通して血を息を吹き込み、
「心象ムーブメント」と呼べるものにすることでした。
そのために出演者には罵声、怒声を浴びせ続けました。
みんなは、かなり追いつめられた状況になっていたと思います。
俺からのプレッシャー、そして…己からのプレッシャーに
押しつぶされるくらいだったと思います。
人の前に立つ…観ていただくには
楽で、軽く、薄っぺらな覚悟ではダメなんです。
今回の作品では…
賢治の作り上げた銀河を旅をする「切符」を手に入れられかどうかということです。
そして、みんな今回の旅を完遂してくれました。
本当に嬉しく思っています。
また、明かり、音、セットなど…すべてに妥協せず、最後まで全スタッフと共に
意見を交換しあい練り上げ、創り上げたのです。
費やした時間は演出家冥利に尽きる一瞬一瞬でした。
我々SOUKIはいつもパントマイムの可能性を追求しています。
この道は、果てしなくどこまで歩み続けてもゴールなどないでしょう。
しかし、それは…どこまでも行けるという希望だと思っています。
SOUKI代表 江ノ上陽一
照明の加瀬さんが銀河への世界を明かりで作り上げていく…
舞台監督の平山さん率いる舞監チームが 銀河鉄道のレールを敷いていく…
音響の畑さんもサウンドで効果を高めていく…
開演直前。振付のMIKO先生も来てくださいました。
メイクはもちろん国際文化の先生方に綺麗にして頂きました。
NEIGEから素敵なお花も頂きました。
出演者・スタッフの少しでもクオリティの高い作品を創りあげたいという情熱の
結集だったと思います。
様々な方面でご協力・お心遣いを頂いた皆様、
そしてお忙しい中、劇場へお越し頂きました皆様。
その全てがあって、この公演を無事に上演することが出来ました。
この公演に関わってくださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました
これからもどうぞ宜しくお願い致します。
新関祐子
「銀河鉄道の夜」に関わってくださいました皆様、誠にありがとうございました。
神秘的な物語の中にアクセントを入れる
「銀河の中の不思議な住人」の一人として、小生、餡子R★CKはプレッシャーのかかるシーンに立たせて(ボールに乗ってたから立ってはいないのか?)
頂きましたが、観ていただいたお客様とドキドキハラハラの緊張感を共有でき、楽しんで頂けた事に感謝いたします。死者の役ではアンサンブルにとことん拘ったSOUKIパントマイムの真骨頂を演じる側として改めて勉強する良い機会になり、静と動。両方体験でき、意義ある公演になりました。
次回に向けて新たな小生、餡子R★CKのオンリーワンを探しに
出発進行ですわい( ≧∀≦)ノ
餡子R★CK
今回で3回目となったSOUKI版『銀河鉄道の夜』。
宮沢賢治という人物を知ろうとし、「銀河鉄道の夜」とは宮沢賢治にとってどんな想いが込められていた作品なのか悩み考え、散々悩んだつもりでいてリハーサルで他のメンバー達より想いの浅い自分に気付き、また悩み直す。その繰り返しだったような気がします。
ジョバンニから緑色の切符を差し出される車掌、、、リハーサルを重ねるうちに微妙に色々と付け足したくなる自分。でも「違うなぁ、いらない動きしたな、、」と毎度反省する自分。
カンパネルラと寄り添い立つジョバンニに緑色の切符を返す際、また微妙に色々と付け足したくなる自分。
結果、「見当違いなニュアンスだしたな、俺(泣)」と反省を繰り返す自分。
あれ?思い返してみればジョバンニにリハーサルでかなり迷惑をかけ続けてたのか、、、ここでも反省ですねぇ。
身近な人達や今一番失いたくない人を失ったらなんてこれっぽっちも考えたことなかったし。
勿論、自分が死んだとして、、、なんてしっかりと考えたのも、恐らく人生初でしょう。
今も自分にとっての「ほんとうの幸」ってなんだろう?
なんてつい考えてしまう日々です。
この作品に出会えたことに本当に感謝です。
ビリッケン
根岸章
10数年前、おふくろが亡くなった。
それから8年くらい後、親父も亡くなった。
折に触れ、
『老人ホームで息を引き取った親父は、寂しい思いをしなかっただろうか?』とか……
『お袋は、幸せだったのだろうか?』などと思ったものだ。
かく言う自身も、過去大病をして(医者から見れば、大した症例では無いのかも知れないが)、死を意識した事もあった。
『今まで好き勝手やって来たから、ここで果てるのも仕方がないか』と……。
死を間近に捉えると『死生観』が変わると言う。
変わると言うか、そもそも考えもしなかった事だ。
自分の幸せ、不幸せは、(犯罪に巻き込まれるなど)特別な場合を除き、考え方1つでどうにでもなる。
限られた時間、お金にも制約があり、決められたルールの中で、それでも自由はいくらでもあり、後ろ向きな考え方はせず、感受性豊かにすれば、小さな事でも喜びは得られるはずだ。
『銀河鉄道の夜』
原作者、宮沢賢治氏の、書した意図、
舞台演出、江ノ上先生の意図するもの、
……とは別に、改めて自分を見つめ直させてくれる、深く掘り下げてくれた作品だと思う。
撮影:Masami Gan Iwafune
みおり♥スマイリー
「銀河鉄道の夜」
この旅の乗客として出演しているシーンが多かったので、基本あの世に行った人でした。
なので本番でメイクを💄お願いする時も
「基本死んだ人」でお願いしました。
しかし
まだ子供のジョバンニが働く「活版所の所長」役でもありましたので「基本」にプラスして以下のようにお願いしました。
「元ヤン(ヤンキー)大阪のおばちゃん」
さらにプラスしたイメージとして、ジョバンニのように10代から活版所で働きこの道40年。今は所員の指導と校正を頼まれている女所長。
役を作り上げる上で音楽、照明、振り付け、メイク、衣装、小道具と全てがあって出来上がった役でした。
どれ一つ欠けても完成されなかった感じが、写真から伝わってくるのではないのでしょうか。
島本麻里子
公演を終えて by灯台守
怖いような楽しいような、怒涛の5公演が終わって1週間以上経ったのですが、
なんとなくまだ銀河鉄道の旅中にいるような気持ちでいます。
送っていただいた写真から1枚紹介をさせていただきます^ ^
鳥捕りでの一幕、
捕ってきた鳥をもらって嬉しい場面!!
もらった鳥はおいしいけど、
それ以上に、大切にしているものを分けてもらえたことに幸せを感じていました。
いろんなところで、幸せを見つけられた公演でした。
ご来場くださった皆様、
裏で支えてくださった皆様、
公演に関わってくださった皆様
そして、一緒に演技してくださった皆様、
本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
撮影:Masami Gan Iwafune