神田明神の前を通ったので、ちょっと参拝しました。
昭和9年に竣功の権現造り
日本初の本格的、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)です。<o:p></o:p>
権現造りは、江戸時代初期に発生した様式です。
拝殿と奥の本殿が一体的になっているところが特徴です。と言っても、参拝するだけだと分かりづらいのですが。<o:p></o:p>
神社の様式は大きく、
【平入り(神明造り;伊勢神宮など)】、
【妻入り(大社造り;出雲大社など)】、
【複合型】になり、権現造りは複合型となります。
この権現造りを、なぜSRC造なんかで作ったのでしょうか?
前社殿の関東大震災での焼失から10年後に再建した社殿ですから、どうにか不燃化・耐震化をしたかったに違いありません。
単にRC造りとせず、小屋組みに鉄骨をあえて使うところも、重量の軽減への工夫だったと思われます。
設計は和風建築の大御所の大江新太郎、早稲田大学大隈講堂で有名な佐藤功一が担当しています。
それにしても、軒裏や彫刻の数々が、コンクリートで作るのは、本当に大変だったというか・・・・<o:p></o:p>
「コンクリートで木造を表現する」というか、「コンクリートなのに木造に見せる」、
そもそもの考え方が時代性を感じさせます。
現代建築教育では「材料ならではの表現」が基本ですから。
全体のバランスや、朱塗りの華やかな美しさもこの建物の魅力ですが、細部もぜひ見てみてください、
これを型枠組んで、コンクリート流し込んで作るなんて、
想像を絶する、モノづくりへの執念を感じます。
当時でいえば「現代のスカイツリー並みの先端技術」で、
「桃山文化の華やかな権現造り社殿」を作り上げた先人はすごいですね。
ところで、ついでに隣の天野屋さんで、氷甘酒をいただきました。
最近の華やかな、かき氷とは違う、自然な麹の甘味のある素朴な味です。
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