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蒼穹

SOU建築設計室の徒然なるブログ

保育園の開業ニーズがあるのは?地域?探し方、立地条件の選び方 NO9

2019年11月04日 18時03分00秒 | 保育園

保育園を開業する場合、ニーズがある場所を選択することが大切です。

そこで今回は、保育園へのニーズがある地域の探し方や立地条件の選び方について、紹介していきたいと思います。


保育園に対する潜在的なニーズがある地域の探し方

保育園を開業したいと考えているのであれば、
待機児童が多い地域を選択することが重要です。なぜなら、保育園に対するニーズが多いからです。
では、待機児童が多い地域を探すには、どうすればいいのでしょうか?まず、
参考にしたいのは厚生労働省のホームページです。
厚生労働省では、毎年待機児童数に関する調査を行っており、全国の市町村の待機児童マップを公開しています。
インターネットを使って検索を掛ければ、簡単にヒットしますので、開業エリアを
選定するための手段として活用したほうがいいでしょう。
また、各自治体が調査・発表している年齢別の人口統計情報を参考にしてもいいでしょう。
乳幼児の数を調べることで、どの町にどれくらい潜在的な保育ニーズがあるかを確認することができます。
次に、公式に発表されている待機児童数ではなく、各サイトで調査している潜在的な
待機児童数を調べてみるのもいいかもしれません。
厚生労働省による待機児童の定義から漏れているため、待機児童を認識されていない児童が多い地域があるためです。
サイトの信頼性にもよりますが、補足情報としては十分参考にすることができると思います。
最後に、認可保育園として認定を受けたいと考えている場合は、各自治体の認定制度を比較して開業場所を選定するというのも、
一つの方法といえます。
既存の保育園がある以上、認定を受けていることが他の園との差別化につながったり、有利に働いたりするとは限りません。


しかし、助成金などの利用により保育園を安定して経営していけるメリットは大きいので、調べてみる価値はあります。


東京都で待機児童が多い地域とは?

厚生労働省が発表している平成30年の全国待機児童マップによると、
待機児童数が一番多いのは東京都となっています。
他にも埼玉県や千葉県、兵庫県、沖縄県など待機児童数が多い地域はありますが、
それらの地域より圧倒的に多いのが東京都です。

それでは、東京都のなかでも特に待機児童が多い地域はどこなのでしょうか?
上位の区・市を見てきましょう(東京都福祉保健局)

 

・世田谷区:待機児童数486人(前年比375人減)
・江戸川区:待機児童数440人(前年比 20人増)
・目黒区 :待機児童数330人(前年比287人減)
・大田区 :待機児童数250人(前年比322人減)
・府中市 :待機児童数248人(前年比135人減)
・足立区 :待機児童数205人(前年比169人減)
・国分寺市:待機児童数202人(前年比110人増)
・三鷹市 :待機児童数190人(前年比 80人減)
・墨田区 :待機児童数189人(前年比 41人増)
・中央区 :待機児童数188人(前年比136人減)
・板橋区 :待機児童数185人(前年比 46人減)
・台東区 :待機児童数183人(前年比 44人減)
・中野区 :待機児童数171人(前年比204人減)
・調布市 :待機児童数167人(前年比145人減)
・渋谷区 :待機児童数151人(前年比115人減)
・町田市 :待機児童数146人(前年比 83人減)
・日野市 :待機児童数139人(前年比113人減)
・西東京市:待機児童数129人(前年比 17人減)
・文京区 :待機児童数100人(前年比 2人減)
・小平市 :待機児童数 96人(前年比 7人増)

 

特に世田谷区や江戸川区、
目黒区などは300人を超える待機児童を抱えている地域となります。
東京都で新たに保育園を開業するのであれば、上記の地域に開業すれば園児を集めやすいのではないでしょうか?

保育園の立地条件の選び方

保育園を開業する場合には、
どのような立地条件を選ぶのかというのが一つのポイントとなります。
立地条件にはメリットとデメリットがありますので、よく比較して判断しなければなりません。
わかりやすい例を挙げながら考えてみましょう。
まずは駅に近い立地を選択する場合です。
いわゆる駅近と呼ばれる場所は、通勤途中に保護者が子どもを預けやすいので園児が集まりやすいということに加えて、
保育士が通勤しやすいので、採用活動がしやすく保育士も集めやすいというメリットがあります。
しかし、駅から近い場所は土地や建物の賃料が高く、
保育園に適した広い土地を確保するのが難しくなるなどのデメリットがあります。

では、駅近以外の地域ではどうでしょうか? 
駅から離れている場合は、近くに広い公園や安全な散歩コース、病院や図書館といった施設がある場合は、
保育に適した場所として考えることまた駅から離れていても、郊外の住宅地であれば需要はあります。
なお、どのような場所であっても、保護者にとって送り迎えがしやすい環境を整えるようにしましょう。
保護者が送り迎えに使う自転車や車の駐輪・駐車スペースを確保し、子どもとその保護者の安全性を確保することが大切です。
保育園を開業する地域や立地条件によって、保育園運営は影響を受けますので、事前の情報収集と比較検討を十分に行うことが大切です。

代替え園庭としての公園はもとより、安全な公園までの経路も重要です。

 

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清水義文 (株)SOU建築設計室
E-maily.s-soukyu-arc@tbr.t-com.ne.jp
品川区西五反田5-24-10K・オフイィス2階
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