外国(オーストラリア)での慢性鼻炎の治療体験。

彼女には幼い子供がいる。手術が失敗したら、、。術後のケアにガーゼ治療を勧めた。現地の医師にも了承を得た様です。

教訓:熟睡したかったらガーゼ治療 

2007-06-08 20:39:18 | Weblog
8週間目
 
先週末はガーゼ治療で満足できる結果が出ましたが、それからが問題です。毎日試薬を使って治療していますが、一日にかける治療の時間は長くても、30分続けてガーゼを挿入できることは稀なのが実態です。というのは、挿入して10分もするとのどに落ちそうになり、取り出した後、またガーゼを新しく試薬に付けて挿入することを繰り返し、そのうちにくたびれて就寝、となるわけです。

6月3日
私の当面の課題はひきつづき鼻腔の奥、喉の上の炎症。鼻腔の奥に鼻汁がないことを確認できたら、これ以上届かないというくらい奥までガーゼを挿入していきます。粘液でのどのほうに落ちそうになるのをがまんしてピンセットで押さえ、粘膜壁の回り中をなでつけますが、また5分もするとのどに落ちそうになるので取り出すと、ガーゼの先端に血とねばねばした鼻汁の塊がついています。炎症がまだ治癒していない証拠ですね。続けて、今度は幅広、長めのガーゼを二つ折り(5cmx1m)で慎重にそおっと奥まで挿入。途中、別の出血患部を確認。これは、創生から商品が送られる前のころガーゼを無理やり押し込んでいたからかも。それとも細菌で粘膜がもろくなっているのかもしれません。挿入はやさしくやさしく、新たな傷を付けてはならない、と痛感。

あと、ざらざらした表面を感じます。これが、今井さんの言われる化膿性湿疹なのでしょうね。治癒するとこれが無くなり平坦になるそうなので、がんばります。

風邪気味でガーゼ治療をせずに就寝したら、夜中に鼻汁が奥から口におちてたまり、2時間しか眠れませんでした。目覚めてからガーゼ治療を始めましたが、就寝前にどんなに疲れていてもやったほうがいいですね、せめて30分。ガーゼ治療後、ガーゼを取り出して就寝。感冒にかかったらしく、体の節々が痛いのでパナドールを2錠飲みました。ケアンズは今週、急に夜が寒くなりました。6月はもう冬というのがうなずけます。日中は暖かく27度くらいあるのですが、夜はとたんに冷えて、今までのシーツ一枚かぶるだけではたまりません。もちろんそれでも日本の冬に比べたらずっと暖かいわけですが。。。湿度が低いので日向と日陰で気温の差が激しいわけですね。まあ海抜800メートルのエアーズロックほどではありませんが。エアーズロックにも15ヶ月住みましたが、あちらの気温の差は笑ってしまうほど厳しいです。それからすると、ケアンズっ子は、学校でもちょっと肌寒いと感じたらジャンパーを羽織る子供が多くて、鍛えられてないなあ、と思います。自分も体力をつけないといけません。

その後は、目覚ましに起こされるまで熟睡、もしかしたら風邪のせいかもしれませんが、とにかく睡眠を必要としていたので、よかったです。

6月4日
今日は息子を学校に送り出した後、一日中寝ていました。風邪には休養と水分とビタミンC。ラジオで聞いた話で、オレンジの皮を薄くむき、それを緑茶に入れて蜂蜜をたらして飲むといいというので、先月かなり凝ってやっていました。確かに、それを続けてやっていたころ、風邪とは無縁でした。また、緑茶の抗酸化剤が効き目をあらわすのには、5分間お茶を沸かしたほうがいいとのこと。それに、最近はにんにくも切らしていたから風邪をひいたのかも。。明日は買ってこなければ。

午後から、ガーゼ治療に専念しました。鼻をきれいにして、ガーゼをいれ、鼻汁がたれてきたら、ガーゼを取替えました。そのときに、鮮血がついている箇所が3つどころか、もっとありました。でもこれは、ガーゼが重なり合っているために何箇所にも見えるだけで、実際は出血箇所は3箇所かもしれませんし、粘膜の下に隠れていた炎症が今出てきたのかもしれません。鼻をかみ、さいごは5cm幅1mの二つ折りのほとんどが左穴に入りました。とにかく時間を計って、30分きっちりやって、就寝。

6月5日(曇りのち晴れ)
鼻水が口の中にたまってきたのを感じ、朝6時に起床。やはり左の鼻だけでもガーゼ治療を30分だけでもやったおかげで、8時間近く眠ることができました。それから今日一回目のガーゼ治療。薬剤を含ませて絞った脱脂綿を左の奥に挿入し、出血箇所が3箇所あることを確認。二つ折りで4cmx1mのガーゼを5mlの薬剤に含ませると、絞る必要もありません。20分くらいガーゼを挿入。その後50分ほどして鼻をチン。治療を始める前は鼻汁がひっきりなしに出ていたことを思えば、すごい進歩です。熟睡したおかげで体の節々の痛みもすこしおさまりましたが、ここで無理をしてはならじ。一日横になってガーゼ治療をしていました。

息子の十益(トマス)の方は、まだ咳が出るので医者に診せたところ、喘息用のインヘーラー(こちらではパファーと言います)の回数を増やすように言われました。

6月6日
今日も休もうかなと思ったけれど、6時半に電話がはいり、お仕事をお引き受けしました。今日はゴードンベール小学校の5年生のクラス。昼休みにすこしでもやろうと、ガーゼ治療セットを小さくまとめて持っていきました。ピンセットやミクロ軽量スプーンは、マニュキュア手入れ用のキューティクルスティックが入っていたビニルケースがちょうどいい大きさなのでそれを利用。昼休み、試薬を付けた脱脂綿を改良ピンセットでしっかりつかみ、離さないように挿入して鼻の奥にたまっている鼻汁を拭きとるだけでも、すっきりしました。でもその後1時間もすればまた鼻をかまなければなりませんでした。その鼻をかむまでの時間が、ガーゼ治療をきちんとしたときとしないときではどうちがうのかを計ってみました。でも、一回だけでなく何回もやってみて、いつかきちんと平均をとってみようと思います。

6月8日(晴れ)
十益はもうすっかりよくなりました。まだ鼻水はちょっと出ますが、もう咳はほとんどしません。元気に学校に行っています。最近、就寝時間が遅くなっていたのが響いて風邪を引いたのでしょう。普段の生活習慣が大事ですね。

今朝も6時半にお仕事の電話で起こされました。昨日今日と、トリニティベイ小学校で代行です。昨日は5年生で、今日は音楽教師の代行でした。私は音楽教師ではありませんが、ピアノは少し弾けるので、「上を向いて歩こう」をピアノ伴奏しながら子供たちを静まらせ、後半は好評の折り紙を教えました。でも午後の授業になると右の耳がつまったような感じがして、なかなかよくなりませんでした。風邪がしっかり直ってないのでしょうかね。今もまだじ~んと耳鳴りがしています。

十益は金曜夜は教会で子ども会。冷え込むのでジャンパーを着せましたが、家でもかなりの冷え込みを感じます。今夜から毛布を出さなければ。

今夜も、鼻腔をきれいにしてガーゼを詰め、喉におちそうになって嘔吐しそうな感じがして吐き出すと、たくさん血がついていました。喉の奥のほうで薬がしみるのは左のほうです。右はあまり沁みません。でも右耳がうなっています。今夜は早く就寝することにします。

7週間目、治療に満足!この調子で続けます。

2007-06-02 03:41:49 | 健康・医療
7週間目です。

43日目
当面の課題をしぼり、今日は右の鼻を集中的に治療をやってみました。炎症がある下鼻道の奥、のどの上の方に、二つ折りで5cmx90cmの、抗生物質をしみこませて絞ったガーゼを挿入。のどの奥でじんじん効いているのがわかります。「しみる~」のをこらえていると鼻汁がたまってきたのでガーゼを代え、2度目の挿入。すると今度はつーんとした感触が口いっぱいにひろがり、唾液がたまっていきました。吐き出してしばらくすると、鼻汁もたまっていきます。このまま、コットン綿棒を挿入して圧力を加えながら待つのですが、5分もすると鼻汁がぽたぽた。またガーゼを代えると眠れなくなるので、ガーゼを取り出してここで就寝。明日続けてやってみます。

44日目も同じことを繰り返しました。治療中に、しみる感覚がだんだんおさまっていくのを感じまるので今度はできるだけ長時間、黄色っぽい膿がはがれるのを期待してやってみました。3回ほど繰り返したあと、取り出してガーゼを見ると、直径1ミリほどの小さいうす黄色のねばねばした鼻水の塊がついていました。たったこれだけか、でもないよりまし、と思っていると、直径2ミリほどの黄色っぽい塊が指についているのに気づきました。おお、2箇所から取れた!と満足。試薬をつけた脱脂綿を入れても、もうあまり滲みません。明日からは左を集中的に治療するつもりです。

45、46,47日目は、仕事先の学校に脱脂綿、試薬、ビーカー、ミクロ軽量スプーン、ピンセット、溶媒液を持って行きました。コットン綿棒の入っていたプラスチックの箱がちょうどいい大きさです。ピンセットと溶媒液は別のビニル袋に入れました。ピンセットは開いたままだと袋が破けるので、クリップで留めました。午後の授業中に鼻がたまってくると、さっとものかげに行き、脱脂綿を挿入。それだけでもかなりすっきりします。持って行った3日間で、試薬を作ることができたのは1回きり。ピンセットと改良綿棒、ミクロ軽量スプーンの簡易携帯セットがあるといいだろうな~と思います。

休憩時間に他の先生やアシスタントの人と話したところ、こういう鼻炎治療法を知っている人はいませんでした。いまやインターネットの普及で、いろんな自然治療があり、実際に癌が消えたなどの効果を上げているらしいです。でも医学や薬学界は認めてくれないから、たとえば癌治療に効果のあるものは水質洗浄剤として輸入しないといけないとか、いろいろ制限があるのですね。そういう体制も、使う人が増えれば変わってくるだろうと思います。情報は力なり、多くの人に知ってもらうことが大事。このガーゼ治療法もしかりですね。

48日目は左の下鼻道の奥の方を集中して治療しました。じ~んと、かなりしみます。右のほうもやってみると、前よりはずっとおさまっていますが、まだすこし奥のほうでしみます。炎症が残っている証拠ですね。

睡眠中に、口の中で粘液がたまっていました。鼻の奥から口に降りてきたものでしょう。夜中に起き上がって吐き出すと、思っていたほど濃い黄色ではなくわりと透明に近かったです。たぶん傷口が小さいので出血もじわじわと少しずつしか出ないわけでしょうね。

再び試薬溶液を作って左右両方の鼻にガーゼを挿入しました。やはり左のほうが右よりずっとしみます。今回はちょっとガーゼを詰めすぎたかもしれません。ガーゼが途中でたまってしまい奥のほうは押し付けられないので、あまりガーゼはたくさんいれずにピンセットで奥の患部を押さえつけるほうが効果的だと思います。患部の場所によって、臨機応変にということですね。要は患部をガーゼ治療するには押さえつけること、と自覚しています。奥の方であまりしみるのが感じられなくても、つばを飲み込む動作をすると舌が口内の上の方に当たり、鼻の奥のしみるのがはっきりします。「まだしみる部分がある」イコール「炎症部分がまだある」ですね。

ともあれ、全体的に炎症はかなり治まってきています。7週間前、ガーゼが奥に入らない、と今井さんに泣きついたころと比べると雲泥の差です。ほうっておくと、患部の痛みを感じなくなるのは、粘液がたまって感覚が麻痺するからでしょう。しかし依然として完治していない患部はあるのだから、炎症が完全になくなるまで、治療を続けなければ、と思います。

しかし、今こうやってコンピューターに向かいながら、たとえ1~2時間でも、鼻水をすすることもちり紙を当てることも必要ないのが、信じられないくらい!本当に、創生のウエブに出会えたことに感謝しています。

今、となりでいびきを高くして眠っている息子は黄色い鼻汁がたまって呼吸がつらそうです。医者によると胸もぜいぜいしているそうなのでこのガーゼ治療法をちゃんとしてやりたいのですが、本人がいやがるのを無理にさせられません。根気よく説得を続けるしかないですね。

6週間目、治療停滞の教訓

2007-05-26 08:34:49 | 健康・医療
6週間目。
ブロードバンド接続につき周辺機器を移動させねばならなかったりフィルターをもうひとつ購入したりして今週もどたばた。去年から接続の調子が悪かったのはファックス電話が邪魔をしていたせいだと、やっと確認できたからよかったものの、ガーゼ治療は停滞気味になってしまいました。一週間目のように学校休みで一日中治療できたころは集中的にやっていましたが、今は仕事に追われ、なかなか難しいものがあります。
当面の出血箇所はのどの上のほうにある、下鼻道の奥部分です。ガーゼ治療の前に脱脂綿と改良綿棒で鼻をきれいにするときに、そこに出血箇所が数箇所あることがわかります。でも、ガーゼ治療をしたあと取り出したガーゼには、血はついていません。これは、おそらくガーゼが患部にしっかりと固定していなかったためと思われます。治療中に、鼻汁が出てきたらやはりすぐ取り出してもう一回始めなければならないことを確認しました。そうしないと、鼻汁のためにガーゼがしんなりとなって患部に定着しないのです。
今週はその「血がついていない」のはよくなった証拠、と勘違いし、上記の理由に加えて治療回数が減ってしまったのは事実です。その結果はてきめんでした。朝目覚めると鼻は詰まっていますが、でも治療のできたほうの鼻は呼吸の通りがいいのです。
その翌朝ガーゼ治療の1回目、10分後には鼻汁がたまるのでとりだします。二つ折りの5cmx90cmをまた使い、挿入していきます。のこり10cmくらいになったら、それをもう一方の鼻の穴に入れるようにしています。そうすると、ガーゼが鼻の中に入ってしまって取り出せなくなる、ということはありません。糸を末端に付けるといったこともしなくて済みます。
その治療中は、のどの上のほうがしみるので、薬がきいていることがわかります。この部分を押さえつけることができればいいけれど、下鼻道はのどに通じており、ビンの底に詰めるようなわけにはいかず、いわば底なしなのでぎゅっと押さえつけることはできません。あたっている、と言う感触で満足しなければならないのが実情です。
のどの上のほうに患部があるということは、昔から感じていました。のどに鼻汁が落ちてくるからです。今その治療ができているのは、自分の念願がかなったといっていいほどでうれしいことではあります。
息子は睡眠中ずっと口呼吸をしています。朝起きると必ず咳き込み、くしゃみをします。鼻をいじって血が出たこともあるので、炎症が中にあるのはわかっています。なんとか彼にも、ガーゼ治療をするように納得させたいものですが、これは今後の課題です。
「鼻汁がぽたぽた落ちてくる」状態になったらすぐ取り替えることをせず、先週まではそのまま仕事をやっていました。しかしこれでは効果がでないことがわかったので、今後もガーゼの消耗を気にせず、どんどんやっていこうと思います。

先日まで2日間雨続きでしたが、土曜日の今朝はとてもいいお天気です。ケアンズはたいていこうだからいいんですよね。。シドニーにも7年間住みましたが、週末で天気がよかったことは数えるほどしかありませんでした。
さて、今日はまたガーゼをいれたままマスクして近所の山登りコースレッドアローに行ってきます。


マイケル・ジャクソンのマスク功罪。

2007-05-17 03:23:24 | 健康・医療
4週間目の最終日(35日目)薬が切れたので耳鼻科に行って処方箋を書いてもらいました。耳鼻科医はまず喉を見て「前よりタンが少なくなった」という私に「ふむ」と同意。そして鼻の中をみて、さらに「うん、前よりきれいになっているね」とにっこり。今度その治療のやり方をみせて、と言う事になりました。この調子で、また来月見てもらうつもりです。

さて今週は、先週からの勢いを引き続き、自分の鼻の治療具合がもっと分かって来て、いろんな工夫をじぶんなりにしています。

先週末から、実は最初に感じた衝動的な感動が、だんだん薄れて来ているような感じがしていました。
治療を会する前は睡眠時間が2時間くらいしか継続できなかったのが、治療を初めて6時間くらい熟睡できるようになり喜んだのですが、最近はまた4時間くらいに減りました。 鼻汁が喉に落ちてくるのが分かるからです。たしかにその量は前よりずっと少なく、出るのも右か左か、どの当りから出ているのかもずっと前より明確に感じられるようにはなったのですが、その鼻汁の出所を治療せねばなりません。

考えたあげく、鼻をきれいにし、患部をさぐり、改良綿棒で滲みる所を集中的に当て、つぎにガーゼを押し込む、ということをやってはいるものの、ずっとその局所を押さえつけることが欠けていたのではないかと気づきました。

ガーゼを詰め込んだら、食器洗いをしたりコンピューターに向かったりしている間に、鼻骨を越えた奥の方から鼻汁がガーゼにたまり、ガーゼがしぼんでしまって患部の粘膜壁に直接触れる事がなくなってしまったのではないか、と思います。

それでこの2日間、いままでは両方の鼻を一度に治療していたのをやめ、片方の鼻の穴だけに集中してもう一方の穴で鼻呼吸をし、その鼻に詰め込んだガーゼの上から、コットン綿棒で鼻骨まで入れて押さえつけることを行ないました。するとやはり効き目がいままでより、もっと確実になったように思います。翌日はタンがまだ口の中に降りていましたが、量は前より少なくなっていると感じます。

さて、いつもそういうふうに自宅で治療ができるとは限らず、ときには外出をしなければなりません。
車の中の15分でも貴重な治療時間です。目的地についたら大抵ガーゼは抜くけれど、時には、マスクを上からかけてショッピングセンターを歩く時もあります。そうすると感じる感じる、人の視線。日本のように、自分の風邪を他人に移さないようにマスクをかけるようなことなど考えもしないオーストラリア人。とくにケアンズは田舎だから、「スターじゃないんだからなあ」なんて、全く見知らぬトラック運転手から声をかけられた事もあります。「スター?」なに言ってんの、と知らんぷりで歩き続けたけど、これは明らかにマイケル・ジャクソンの功罪です。あの大きなマスクのおかげで、マスクをする人は変人、という認識が世界中に(おそらく日本を除いて)定着してしまったのです。

ショッピングセンターの薬局の薬剤師にさえ、挨拶代わりに「こりゃまたなんて格好してるの」なんて言われました。「鼻炎の治療を自分でしてるのよ」と答えたけど、それでほんとうに分かってくれたかどうか。行きつけのメガネ屋&眼科医のスタッフには、さすが客のプライバシーを尊重する態度がちゃんと教育されているらしく、何も言われませんでした。でもつくづく、絶対に、外国ではマスクはできることならしない方がいいと思います。

だいたいマスク自体、こちらで一般的なものは大工作業につかうマスクしか見かけません。鋸屑が鼻の穴に入らないようにするためのもので、いかにも工事現場で働いています、というふうなもの。日本の風邪用マスクは品質が良いけれど、こっちの薬局に売ってるのなんて、使い捨ての紙製ですぐだめになります。この前なんて、とある薬局でマスクを買おうとしたところ、紙製の一風かわったデザインのがあったけれど、どうやるのか試したらすぐゴムが切れて、他のも全部そうでした。新品だそうだけど、きっと買う人がいないから、棚の上で長い間眠っていた間にゴムが弱ってしまったに違いありません。マスクを使うのは、こちらでは手術執刀する医者や歯科医くらいなものです。とにかく町を歩くひとがマスクをするのを見かける事はありません。それをもう2回もすたすたやって、スーパーのレジの人や出会い頭の知人に、マスクの下から変な声でもこの治療法について一席ぶった私は、表彰もの!です。

10才のダウン症の息子さえ、治療している私に向かって『マミー、Don't be silly」と言うのです。治療中の私を、ふざけておかしな格好をしていると思っていたようす。「そうじゃなくて、ママは鼻が病気だから、治しているの」と納得させる努力を進行中です。

息子は、口を閉じて睡眠した事がありません。夜中に、そおっと下あごをちょっと上にもちあげて両唇をあわせてやると、20秒くらいで頭を動かして元に戻ろうとします。創生からのネブライザーが郵便局にきのう届いたそうなので、明日引き取りに行きます。手動ネブライザーだそうだから電気を使う事もなく簡単にできるみたいですね。まだ息子はガーゼ治療の出来る状態ではないから、ネブライザーだけでも使ってみようと思います。

それではまた来週。


先週末のつまずきで弾みがついたようです。

2007-05-11 14:53:52 | 健康・医療
4週間目が終わりました。
先週から2週間の契約教師の仕事がやっと終わり、ほっとしています。日中は治療ができないので、夜しかできず、それに先週末の”ウトウト騒動”で足踏み状態が続きました。木曜日夜、やっと「騒動」前の状態に戻った感じです。

この一週間、ケアンズは天候が崩れだし、農家には恵みの雨が訪れました。私も裏庭に野菜畑は作っていますが、最近は手をかけてなかったので、この雨ですこしは期待できるかも。

さて、「ウトウト」騒動でレントゲンを採ってもらったのですが、今井さんのおっしゃるように鼻水は白く写ってました。それが、くもの巣のように中心から耳や目やあらゆるところにひろがっており、まだまだ治療すべきところがたくさんあることがわかりました。医者に内視鏡で見てもらったときに、あちこちぐりぐりまわされたのでそこからまた出血したところもあるようでした。炎症がまだ完治していないからでしょうね。

それで、まずは脱脂綿と改良ピンセットで奥の奥まで探り、何回も脱脂綿を変えきれいにしてから、液剤ガーゼをまきつけた改良綿棒を入れ込み、しみるのを我慢してずっと抑えていました。今井さんが「固定してください」と言われるように、ずっと抑えていなければ効果も少ない、というのがわかります。ここ何日間かほうっておいたせいもあり、肥厚がぶあつくなって、鼻腔がせまくなっています。それもじっとがまんして、おさえているうちに、だんだん奥に入るようになりました。
「ウトウト事件」前にはできていた、横に広く綿棒を動かせるようになるまで、二日間はたっぷりかかってしまいました。

でもその後は、ずっと奥にある炎症部分に液剤ガーゼをつけた綿棒を当てることができました。この3~4日間、ずっとのどに落ちてくる鼻水のおかげで咳き込んだりしていたのですが、このタンの大源である炎症部分に、直に液剤ガーゼを当てると、しみるのはちょっときついけど、抑えているうちにだんだんしみるのがなくなって、落ちる鼻水もなくなっていき、薬の効果がわかりました。

そのあと、ガーゼをピンセットで押し込みました。やっぱりまだぬるぬるしているようで、すぐのどの奥まで落ちそうになりました。そう感じたら、すぐ抜き取り、鼻汁をティッシュでふき取ってガーゼを裏に返してもう一度押し込み、また落ちそうに感じたらすぐ抜き取り、今度はそのガーゼのもう一端を使ってピンセットで押し込み。。これをやるとかなりきれいになり、次には本格的に液剤ガーゼを押し込んで治療が効果的にできました。

でもやっぱり肝心なのは「固定させる(抑える)」こと。これにはちょっと考え込みました。
2枚がさねの5cmx30cmのガーゼをピンセットである程度奥まで入れ込んだ後、それをそのままで固定させるためには太めの棒が必要、とあたりを見回すと、ありました、ありました。キューティクルケアで買っていた竹棒です。一端は四角くとがっていますが、もう一端は丸くなっているので安心してガーゼの中にいれ、じわじわと押し入れました。粘膜の壁には当たらないように、ガーゼが必ず粘膜をカバーするようにして、少しずつ奥の奥まで入れました。すると、思ったとおり、何もしなくてもそのままで静止。適当な圧力を患部に与えて抑えながら、私はハンドフリー。
「固定」策に成功です。
その後は、本当にすっきりしました。

この「鼻汁を除去し、きれいにした状態で患部に液剤ガーゼを当て、しみるところを目当てに、できるだけ長い間押し当てる」という手順を忘れないでおこうと思います。

でも、その「すっきり」感は、残念ながら1~2時間くらいするとだんだん失せていき、鼻汁がだんだんたまっていくのがわかります。まだ届いていない炎症部分がまだまだあるからですね。それが全部届くようになるのは、肥厚がもっと少なくなって、鼻腔全体に綿棒を自在に動かせるようになってから、のことでしょうね。

それを目指して、長丁場になってもじっくり治療を続けます。たとえ1時間でも、この「すっきり」感があるのとないのとでは、雲泥の差ですもの。

それから、このまえご報告した、子守の彼女は、ダニと雑草にアレルギーがあるそうで、今度テストするそうです。
アレルギーは免疫注射が効けばいいけれど、私はだめでした。夏の暑いときにニュージーランドから送られたダニの免疫薬を、私が車に置いたまま移動してしまいましたから(すぐ医者に預けるべきでしたが。)その間に繁殖しすぎたのではないか、と思います。なにはともあれ、私の場合はアレルギーが鼻炎の原因ではなかったのは明らかです。

もうひとり、手術を2回したというご主人を持つ知人に出くわしました。奥さんの方がやきもきして、「自分で治療するのが怖いのかしら」と言ってました。こういうことは女性のほうが勇気があるのかもしれないですね。でも考えたら、私の実家では風邪をひいて咳き込んだら、「ルゴール」をつけた脱脂綿を、はしでのどの奥に直につけて直していましたから、こういうやり方に拒否反応がなかったのも、うなずけますね。

そのご主人が実際に手術を2回もしていられたのは、周りのお世話があったからでしょうが、私のように周りの世話を期待できないものには、2回も手術なんてできませ~ん!その手術が成功しても、その後の手当てが悪ければ、かえって前より悪くなるかも知れないんだし。。。この手術後の世話をした、奥さんの方が実はたいへんだったかもしれません。

4月24日に予定されていた手術をしなくてよかった、とつくづく思います。4週間前、鼻水に襲われ睡眠もろくにとれず、ひっきりなしに鼻をかむだけで労力を費やし、家事をする気力も出ずにぼうっとしていた頃と比べるとほんとうに感謝でいっぱいです。

それでは、来週はさらに飛躍した効果が出ますように。。。!


3週間目、慣れと疲れでちょっとつまづき、再復活。

2007-05-05 02:09:48 | 健康・医療
21日目
右の鼻の奥の方の滲みている点をねらって治療中に、どろんとした黄色い蓄膿の塊がガーゼと一緒にでてきました。塊は、平たい1.2 cm x 1.8 cmくらいの大きさで、ところどころ血が付いていました。つづけて患部に薬剤をあてては、鼻水をとり、を続けているとますますすっきりしてきました。

左も右も、改良綿棒で滲みる所にガーゼを当てると、歯科医で麻酔をかけられた時に、歯茎が他の部分と一緒に密着して麻痺するような、きゅうっとしたものを感じます。耳の奥の方の裏側にまで届くと、喉をごくんとしただけで舌に綿棒の先を感じます。滲みるのが感じなくなるまで当てて、あとはガーゼを詰め込みます。そのとき、最初はガーゼ治療用ピンセットで入れますが、途中から鉄製綿棒で押し込むと、微妙な方向でも自在に曲げられるのでうまい具合にいきます。

22日目
ガーゼの長所のひとつは、粘液や血をうまく吸い取ってくれること。最初の1週間は、鼻の中の清浄にたくさんガーゼを使いました。ちょっと神経質だったかも。今は、殆どそれほど血はなくて透明な粘液だけですが。ある程度きれいになったら(今井さんは鼻をかむだけでいいとおっしゃいます)、改良綿棒で滲みる所、痛む所を目指し、集中的に液剤を浸したガーゼを当てる。血の点もなく余り滲みなくなったら、ガーゼを詰め込む。今まで3週間の自分の経験では、この順序が一番いいようです。局所を、肥厚している鼻腔の壁を液剤をつけた改良綿棒&ガーゼでなでまわし、押し当てて治療しただけでは、5分もすればじわじわと鼻の付け根当りから鼻詰まりが始まってしまいます。その後ガーゼを詰め込まないといけないみたいです。

治療後、たいてい疲れてねむるのですが、起きたとき、左右の鼻を上から指で交互にあてて呼吸をすると、その効果の差が分かります。ガーゼ詰め込み治療で終わった鼻の穴の方は、呼吸が音もなくスムーズです。つまり鼻の中がきれいになっているのです。しかし局所を鉄製綿棒でガーゼで押し当てて治療しただけで終わった鼻の穴の方は、摩擦音が立ちます。これは意外でした。治療後のすうっとした感じが左のほうが大きいようだ、と思って実際にこの確認をすると、逆なのです。実際の治療のききめを、自分の感覚だけで判断すると不正確な結果になるのですね。

ガーゼ治療の後や、手のひらに塩水をためて鼻で吸いこんで鼻洗浄をした後、たいてい耳の奥がぼやっとしますが、こういう場合も、コットン綿棒にちょっとだけ液剤をつけて耳に入れ、なで回すと、耳がすっきりしまします。

24日目
きのうは仕事で、治療が思うようにできませんでした。コットン綿棒だけでちょこっとなで回す程度。鼻の詰まり具合もまた元に戻りつつある感じです。今朝はガーゼだけでガーゼ治療用ピンセットで押し込みかたが悪かったのか、痛くて、あまり奥まではいらず、患部にうまいこと当たりません。鼻腔の奥に詰める事が出来ても、すぐ喉の奥まで到達してしまい、吐き出したくなってしまいます。これは粘膜が鼻水でぬるぬるしているせい。綿で始めに鼻の中を掃除するのを忘れてはだめですね。2回やりましたが奥の方がまだまだ炎症があるかんじです。どこに炎症があるのか、と思い、改良綿棒に6cmから7cmの脱脂綿を巻きつけて使い、肥厚している入り口から、奥まではいったらぐりぐりなで回してみました。以前に比べ、かなり横に広がって動かせるようになっていました。

取り出してみると血がついているので、あちこちに炎症があるのもわかります。滲みるところから血が出ているのです。なで回してちょっと押し付けるのでなく、1時間くらい続けるといい、とは承知ですが、仕事などでそれが不可能な時は、当てるだけでも効果があります。仕事に出ても、鼻水の出始めるのは1時間後。のどの奥に貯まるタンは、前と比べて大分少なくなりました。これも改良綿棒で遠くまで届いているおかげです。

25日目
今日から新しく息子の子守りとして来たひとが、帰りがけに話した所によると、同じように鼻炎に悩んでいるそうで、 さっそくこの治療法を勧めました。来週またくわしい話を聞きたいと言っていました。彼女は薬局にパートで勤めています。手術はしたくないと言っていました。案外と慢性鼻炎患者がうようよしているかもしれないということですね。

これは片田舎のケアンズだからかしら、とシドニー郊外に住む友人にメールしてみたら、「いや、そういう風にいろんな病気で悩む人はどこでも多いはずだ。世界的に、近代の医学治療組織そのものがどうしようもないからだ。世界全国にもっと自然な薬餌療法を認めて勧めるべきなのに、すぐ何でも手術や抗生物質に頼ろうとする市民意識を作り上げた大元が悪いのだ」と言っていました。そうかもしれません。私だって、抗生物質の薬は飲まない方がいい、とわかっていても、一旦飲んでしまえば最後まで続けなければならず、それで自己治癒力が減ったらまたそれを薬で治す、というふうに、どんどん薬に頼る様な自分になっていました。

26日目
息子の靴騒動でこの2日間大変でした。矯正靴底を入れた靴をなくして来て、どこでなくしたかを調べるのに、学校と時間外保育所の両方に聞いて廻り、昨日やっとみつかりました。その疲れもあって、仕事から帰宅した後鼻にガーゼを入れたままコンピューターに向かっていたら、ウトウトして10分くらい眠ってしまったのです。目覚めたとき、右の鼻に入れていた綿棒は取り出せたものの、左にいれていたのは中に入ってしまい、大騒動。 あわててガーゼ治療用ピンセットで出そうとしたときにまたちょっと出血してしまいました。結局は鼻洗浄で出てきましたが、今井さんが長年の研究の結果打ち立てた、治療方法の基本に忠実に治療する事が肝心、と思い知りました。出血はすぐとまり、またガーゼ治療ですぐ収まりました。

ちょうど満月の夜。聞いた所によると、人間の不可解な行動や事故・殺人事件と満月には深い関係があるそうです。桑原くわばら。

27日目
ガーゼの在庫がついたところへ、ちょうど創生からガーゼとネブライザーが送られて来てありがたいです。でもまだ息子はガーゼ治療をすることを説得中の段階なので、当分は使えないかもしれません。毎日少しずつその考えに慣らしていくつもりです。幼い頃から、鼻を扱われる事は極端にいやがる子でした。でもずっと生来睡眠中の呼吸はスムーズでなかったので、この効果を期待しています。

来週月曜日、クイーンズランド州は「銀行の日」で休日です。シドニーに住んでいた頃はこれがうらやましくて。それにデイライト・セイビングもなく時間を一時間早めたり戻したりする必要がないから、クイーンズランド州に住みたいなあと思っていました。というわけで、はりきって息子の説得と自分の治療に精を出すことにします!

創生から品物が届いて2週間目、効果は絶大

2007-04-26 05:54:20 | Weblog
創生から品物が送られてから、ばんばん薬剤を使い、通常の2倍の早さで薬剤が減って行ってます。品物が届く前の一週間の日記を読み返すと、やはりピンセットや鉄製綿棒の効果が明らかです。今は、ちり紙なしで耳の奥まですっきりです。まだ喉の奥の方にタンがたまる感じはしますが、以前よりは少なくなりました。鼻鼻腔が開いた新しい穴の奥底に薬剤をピンセットや鉄製綿棒で押し当てると、以前から時々あった耳のかゆみのあった奥深い所がびんびん。「そこそこ!」と言いたい気持ちで、しみるのも快感に変わります。耳の奥に感じたかゆみは、鼻の細菌感染からきていたものだったのだ、そしてそれを今まで誰も指摘してくれなかった、という事実には愕然とします。
鼻を治療すれば、耳や目や、頭痛も治る、ということを知っている人は少ないのではないのでしょうかね。

さて以下はこの一週間のまとめです。「ですます」でなく「である」調で失礼。

4月25日はオーストラリアはAnzac Day(アンザック・デー)で祝日。終戦記念日の様なもので、過去の戦争に出兵した生き残りの方々(diggersという)が、早朝勲章を胸に、町を行進する。もう80才くらいのお年寄りもいらっしゃる。敵国だった日本人としては静粛に向かえたい日だ。シドニーに住むオージーの友人の話によると、この早朝は雨で、その行進風景をテレビで見たそうだが、そのお年寄りの元兵隊さんたちがずぶぬれで歩いているのに、見物人が誰一人として傘をさしかけなかった、と憤慨していた。。。。

さて一日治療をし、涼しくなった5時頃、車で10分の登山コースに息子を連れて行った。近所の人たちがグループや家族で散歩やジョギングにきている。愛想があり礼儀正しい息子は後ろからくる人達の為にわきに寄り、通り過ぎるまで立って待つ。そのあと、拝んでお辞儀をする。どこかで日本人ならそうする、と習って来たらしい。どこかの日本人より日本人だよ、と笑ってしまう。

今週は、月曜火曜と仕事がはいり、治療時間も減ったが、水曜日の祝日は一日中息子のそばで治療続行。鉄製綿棒のおかげで耳の奥がすっきり。また1時間もすればつまってくるが、炎症はどんどん小さくなっているようだ。薬がしみて最初は痛いが、我慢して押し続けると痛みが消えて行く。ずっと奥に入れて行くと耳のすぐ下や、口の奥の上まで届く。慎重にぐいぐいまわすと、歯茎と上唇が連結して麻痺する様な感覚もあり、このまま続ければ完治するという実感がわいてきた。

始めの頃は何回も取り出す度に脱脂綿やガーゼに血が付いて、こんなにたくさんの炎症箇所があるのか、滲みるのも無理ないな、と思った。黄色い膿が薄く綿棒の先についてくるのを目指して続け、鼻汁がたくさん滲み出て来るのも薬剤が利いている証拠、と何回も、それこそ寝る間を惜しんで取り替えた。そのうちに鉄製綿棒やピンセットの使い方が分かって来た。

この鉄製綿棒は先端が細いので、万が一炎症をさらに傷つけたら、という危惧がつきまとう。それを防ぐため脱脂綿をよけいにつけ、さらにガーゼを巻きつけるが、そうすると大きくなってしまい、挿入できるまでに時間がかかってしまう(挿入できる所まで一旦5~10分くらい置いとけばまたあとでさらに奥に進む事ができる)。また、私の場合、鼻腔が狭くて、耳の奥の下の方にある炎症に入るにはかなり狭い入り口を通らなければならないのだが、一旦入っても、取り出す時に万一外れたりしたら、と思い、私は薄い脱脂綿を鉄製綿棒に巻いたあと、その上にガーゼを軽くまきつかせ、手にもって確実に取り出せるようにしている。でもそうしてガーゼと脱脂綿をいっぺんに使うのはちょっともったいないかな、という気もしていた。

だから、今井さんからも勧められたように、挿入に慣れて来たので、こんどはピンセットを使ってみた。鉄製綿棒で患部を治療中、もう一方の鼻の穴が鼻汁でいっぱいになった時、ピンセットで脱脂綿をつかみ、それで鼻汁を吸い取ったり、患部にガーゼをおし進めたり、つめたガーゼを押さえつけたりするのにしか使っていなかったのだが、こういう使い方も出来る、と納得。
始めは、脱脂綿を使った。ちいさくピンセットでつまんで薬剤をつけて押し込み、痛い所、染み渡る所に押し付ける。利いている。血も付いて来た。でも脱脂綿だといっぺんに薬剤が吸収され、もったいない気がしたので、2.5センチx10センチのガーゼをピンセットでつまみ、先をすこし薬剤につけ、鼻の奥までぐいぐい進み、耳の奥の患部におしつける。粘膜の壁にもまわして押し付ける。けっこうピンセットでも奥まで入るものだ。鼻汁が出てたまって来たら鼻をかみ、きれいにしてまたやってみる。「じ~ん」という痛みが次第になくなってきて、利いているのだ、と実感する。

このようにピンセットも使いこなせればすごくいい。もし手元がゆるんでガーゼを残したとしても、長めにしておけば鼻の穴に残っているガーゼを引っ張って取り出せるので安心。

鉄製綿棒が届く前は、コットン綿棒を使っていたが、7.5cmで鼻腔の最後まで届かない分、広く薬剤を付けようとねらって二つ綿棒を角度を変えて入れていた。そういう努力は無駄ではなかったらしく、今はそのあたりは炎症は殆どないようだ。

ガーゼ治療を始めてから3週間がすぎ、自分の希望的感覚では、完治まであと40%といったところかな?耳のすっきり感が、なによりうれしい。

追伸。発見:こちらでも、創生から送られたのと同じ吸収性に優れた薄いガーゼがありました。でも中国製を輸入しているもので、一枚90センチx2.5mで14ドル、創生のよりかなり高いです。

外国(オーストラリア)での慢性鼻炎の治療体験

2007-04-21 11:15:13 | Weblog
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私は海外生活20年目、現在はオーストラリアのケアンズに住んでいます。
10年前に出産し、その頃から慢性鼻炎がだんだんひどくなり、風邪を引く回数が 増え、とうとう鼻水の為に睡眠も1時間以上とられなくなったため、2年前副鼻腔炎の手術をケアンズで受けました。
しかしケアンズ医療事情により、日帰り退院でその直後から症状は悪化、2年後また同じ手術を受ける寸前までいきました。
手術を執刀した医者は、手術は成功だったのだから、と術後は抗生物質の薬やいろんな種類のスプレーを処方。それが効かない、と戻るとまた別のスプレーを処方される、その繰り返しが続きました。スプレーの効果が一向に現れないとわかると、今度はアレルギーではないかということで、小麦粉や乳製品を断った食事療法をやってみました。またアレルギー検査をしてダニに反応した為、ダニへの抵抗力をつける注射を8週間続けたり、いろんなことをしましたが、すべて無駄でした。
結局他の医者に救いを求め、再手術を受けることを決心し、手術の順番を待ちました。
しかしその間1年近く、症状は悪化する一方。手術予定が今年4月中旬に決まり、再手術があと3週間に迫った3月末、また同じような結果になったらどうしよう、と悩み、手術延期を申し出、24日に延期されました。 このころは夜を通して鼻をかみ続ける毎日でした。

集中力も体力も落ち始めて眠れずに祈りを捧げたある夜、インターネット検索で「創生」のHP「慢性鼻炎は自分で完治できる」治療法があることを知り、今井さんに相談のeメールを出し、24日手術のため、23日までに決断しなけれ ばならないことを打ち明けました。

今井さんは「それは細菌の感染であり、アレルギーはあるかもしれないが、それは後からでも治療できるので、ガーゼ治療をお勧めする、料金は後回しですぐにでも商品を発送する」とおっしゃってくださり、とてもありがたかったです。

たとえ商品をすぐ送っていただいても、到着までの間十日間くらい見込まれたので、自分でやってみようと思い、昔からの主治医にもこのガーゼ治療法について報告相談し、アンピシリンの処方箋を書いてもらいました。

薬局ではアンピシリンが切れていました。

主治医に事情を話して相談すると、注文したものが着くまで、「アンピシリンはアモキシリンと同じ だからそれで代用しなさい」と言ってくれました。

ちょうど自分用に有効期限前のものがあったのと、息子用に処方された液状のものがあったので、それを使って治療する事にしました。

息子(10才)にはもう抗生物質を飲ませる事はやめたいと思っていたのですが、この前咳き込んでいた時に医者に見てもらった時、処方されたので持っていたのです。

他の医者にも相談し、息子には抗生物質をたくさん使って来たので、もうやめる、ということで合意し、息子用の薬は自分の鼻の治療に使う事にしました。
考えてみると、息子の咳き込むのも、おそらくは鼻炎であろうと思われます。 (息子は幼いころから、口を閉じて鼻呼吸で睡眠を続けたことがありません。いつも気になっていました。)

とりあえず、自分なりの方法で、コットン綿棒を使い、市販のガーゼを買い、奥まで入れるためにマニュキュア用のキューティクルスティックを買い、準備を整え、治療を始めま した。
コットン綿棒にガーゼをまきつけて入れていくと、摩擦感が生じ、いたいのですが、我慢してやっていました。
このガーゼが、今井さんの治療法のガーゼよりもずっと分厚いものだ、と知るのは、10日後の、品物が到着 したときでした。

1日目〜9日目
アモキシリン溶液を9%の塩水でつくり、しみるので子供用パナドール液をまぜたりしました。
こちらのピンセットは、鼻の奥までいれると怪我をしそうな 感じだったのでピンセットでガーゼを奥に入れる事はせず、コットン綿棒を細いガーゼ(幅3センチ、長さ10センチ)でからませ、長さ8センチの綿棒コットンよりガーゼをすこし長めに持ち、すっぽりコットン綿棒が中に入っても取り出せるようにしました。

鼻腔の中が広い事がわかったので、二本のコットン綿棒を角度を変えて同時に入れる事もやってみました。
「長い綿棒が待ち遠しいな」と思いました。鼻腔の粘膜壁全体に薬剤が触れるよう、綿棒をまわしたりしました。
もちろん全部には届かなかったと思いますが、それでも初めてやった時の効果は劇的で、鼻の中がすっきり、これは数ヶ月間ではじめてのことでした。

この治療法をはじめて十日後、 内視鏡、溶解液、糊状溶解液、アンピシリン、鉄製綿棒、撹拌&計量さじ、スポイト、ガーゼ、ビーカー、ピンセット2種類、と説明書きとCDロムが届き、 いままでの自己流やりかたをやめ、本格的に ガーゼをたたんで鼻の中にいれてみました。
今まで使っていたアモクシシリンも捨てました。

11日目
日本製のガーゼは今まで使っていたのよりかなり薄く、ピンセットも細くて、どんどん入ります。奥のかゆいところや、耳の裏側まで届く感じがしました。

今まで、耳が詰まっている様な感じがしたのは、上鼻甲介の下、下鼻道と中鼻道がまじわるところあたりの炎症が原因でした。

説明図のとおり、後鼻漏がじわじわ続けてでてきたので、やはりそのあたりに炎症がある事を確認しました。

12日目(本格的にガーゼ治療を初めて二日目)
届いたガーゼがなくなったので、いままで使っていた伸縮性のある分厚いガーゼを、幅2センチくらいに細く切ってま た半分に折り、まるめて薬剤に浸し、搾ってピンセットで入れて行くと、奥のほうや上まで、うまく入る時もあるけれど、入らない時も多いです。
やはり伸縮性のない、薄いものがいいようです。

しかし、もしうまい具合に全部奥まで入らなかった場合(ピンセットで続けておしこむことに失敗した場合)ガーゼが無駄になってしまうのが惜しい気がします。

くしゃみが出て鼻の中が鼻汁でいっぱいでは治療効果もないだろうから、しょっちゅうガーゼを変えました。
やっと満足できるほどのガーゼの量が中に入り、じっと我慢して待っていると、じわじわもう一方の鼻からも後鼻漏が出て来たので、効き目があることがわかりました。
この日は外に出ていたので、ガーゼ治療が充分に出来ませんでした。
うまく奥まで入らないようになり、翌日は黄色いタンが喉の奥にたまって咳き込み、鼻 がつまっていました。
治療後は塩水で洗浄を しっかりしなければならないこともわかりました。

鼻洗浄は必ずしも必要ありません。薬が流れてしまいます。

13日目
やはりすみずみまで入るのはうすいガーゼだ、と思い直し、今まで買っていたガーゼは unstretched と書いてあるにもかかわらず伸縮性があるので、別のブランドを買ってみました。
Beiersdorf社の、両端がキチンと織ってあり、糸崩れのない  for non-stretch dressing retention とある包帯「Handyband」が幅2.5センチで、この治療の為に作られているとも思えるほど。長さ60センチがしっかりと入 りました。

ためしに、右の鼻にこの伸縮性のないもの、左に伸縮性のある分厚いものを使ってみました。入りがたしかなのはやはり伸縮性のない、薄いものです。
しかし分厚いほうが、奥に入れば充満して、全ての粘膜壁にあたって治療効果が出る感じもしました。
充満感は、分厚い方があると思ったのですが、1時間後、とり出してみると、右の方が、ずっとすっきりしていた。

左の方はまだ血がたまっていて、やはり、薄手のガーゼでなければならないことがわかりました。

それと大事なのは、長細いピンセットの使い方。
奥に入れて、押し進める為にすこし開き、すこしもどってまたガーゼをつかむ、その一つ一つの動作を念入り にやらないと痛みが伴うことがわかりまし た。
撹拌用ビーカーと少量だけ使える計量さじの効用もうれしいことです。

2年前ここケアンズで手術をし、麻酔から目覚めた時には、太いガーゼをまるめた長さ7センチくらいの束が鼻にはいっていて、その30分後、退院時にす ぽっと取り出されましたが、まったく今感じるような「すみずみまで」当たる感じはまるでなく、当時、「これが一体、何の役に立つのか」と思ったものです。

やはりこのガーゼ治療法は世界に知らしめるべきだと思います。

ケアンズは慢性的に医者不足で、来月から市民病院の癌治療専門医が3ヶ月の産休にはいるのですが、そのうち2ヶ月は代わりの医者がまだみつかっていな い、と新聞で話題になっています。

もし見つからなければ、おそらくブリスベンかタウンズビルから医者が日帰り出張をすることになります。そういうふうに、ケアンズはやはり過疎地だけあって(観光地として栄えてはいるけれど、なんせ州都ブリスベンから1697キロ、飛行機で5時間)医療面での問題は顕著です。

こうやって、自宅で治療することができることを知らしめれば、なんでもすぐ医者にかかろうとする現代人の意識改革にもなり、オーストラリア医療 界に貢献することになると思います。

ガーゼ治療を本格的にやり始めて3日目。

やっと、本当の治療の効果が分かり始めて来ました。仕事中治療ができなかった昨日は、やはり鼻がでてきたり鼻づ まりを感じました。やはりずっと続けるほど効果があるようです。

最初の1週間は、自分流のやりかたでもずっと続けていたから、効果がでたと思うので、これか らも頑張ろうと思います。