olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

会話はダンス

2020-07-05 | おっとっと語学学習
の続きです。


私は、
一人、こっそり、のんびり学ぶ
今のスタイルで満足だったのですが、
ひょんなことから
中国語サークルに誘われまして。

息子の習い事の先生(中国人)から、
「中国語、はじめたの?!
私のサークルに来てみませんか?
初級~上級まで
いろいろなレベルの人がいるんです。
初心者でも大丈夫。楽しいよ(^▽^)」
と言われたんです。

え?初級~上級まで一緒くた?
一体どうやって??
・・・見てみたい。

ということで、恐る恐る顔を出したのです。

先生の進行は、
なんというか、「お見事」の一言でした。

クラスは、20~30名、主に年配者、
レベルはまちまちという、
はっきり言ってものすごく教えにくい集団
普通だったら、お手上げだと思う。

・・・先生のこと、前々から、
抜群に頭が良い人だな、
とは思っていたんですよ。
マルチタスクを楽々とこなせるタイプ。
思慮深く、人を観察する目も確か。
そのうえ、明るく、人当たりも良い。

教師に向いていない訳がない。
(教師以外の仕事も
何をやらせても「デキる」人なんでしょうけど)

彼女の進行の仕方を見て、
やっぱりこの方、さすがだ、と思いました。
模範授業として学校の先生方の
研修先にしたいくらい(笑)

このクラスが20年以上前からあり、
20年以上通い続けている人もいる
という話に、深く頷きました。


---


で、私自身はどうだったかというと・・・


もうね、ひたすら頭の中が大変だった!

Duoの独学と、会話主体の学習の違いを
痛感しました。

まず、Duoの学習だと、
基本、文字情報がメインになります。
しかも、中国語の場合、
漢字ですからね、
字面で追うのはかなり楽なんです。

それがいきなり
聴覚に頼るしかない状況に
放り込まれたわけですよ。
視覚情報、ゼロです。
しかも、会話だから、
相手がこっちの答えを待っている。
つまり、スピードが求められる。

頭の中、半パニックのフル回転でした。

聞こえた音を
必死に高速で漢字に変換
しようとするのですが、
これがめちゃくちゃ大変。


しかも、思ってもみなかった
Duoの弱点も見つかって。

Duoの基礎言語は英語。
日本語↔中国語ではなく、
日本語↔英語↔中国語
と、間に英語が噛むのです。

学習時には全く気にならないのですが
(むしろ、英語↔中国語は語順が似ていて楽)、
いざ会話となると
それでちょっとつまずいて。

聴く場合は
音→漢字→日本語
と理解するんですけどね、
自分で文章を組み立てる時は、どうしても

日本語→英語→漢字→音

という4ステップを
頭の中で律儀に踏んでしまうんですよ。
そういう癖がついてしまっている。
工程多くて、たーいへーーん(笑)

慣れるしかないな。


他方、
リアルクラスに参加して分かった
Duoの良さもあります。
出てきた単語は意外と記憶に
残っているということと、
けっこう発音が良くなるみたいってこと。
Duoでは、必ず文字と音声がセットだから
知らず知らず刷り込まれるのかも。

ということで、
Duoとリアルクラスを併用すれば
相乗効果が得られて
効率よく行けそうな予感がします。


---


友人が紹介してくれた本に、
こんなことが書いてありました。

 
会話は運動に近い。
話し言葉は口や体を動かすことで身についていく。

しかも、会話には必ず「相手」がいる。
だから、ひとりでやる運動というより、
他の人と一緒に踊るダンスのようなものかもしれない。
相手の言葉にリズムを合わせ、
言葉を受け取り、言葉を返す。
・・・その繰り返しで、話し言葉が体にしみこんでいく。

言葉を介してやりとりした
動きやリズムが体に刻み込まれる。
だから、土地の言葉を発する時、
そこで生きてきた人達の息づかいが
私の体を通して再現される。



「会話」は「運動」、しかも「ダンス」。

ほんと、その通りだと思う。

Duoの独学は有意義だけど、
それだけで喋れるようにはならない。

学校で6年、英語を勉強しても、
いざ喋るとなると
知ってるはずの簡単な単語さえ
出てこないのは、
ダンスを机上で、独学で学ぶことなど
できないのと同じ。


それは、
間合いの取り方とか、表情とか、
様々なノンバーバルな情報のやり取りが
会話にはあるからだと思う。

それが文化によって異なる特色を持つ。
そういうのをひっくるめて学ぶのが、
圭一郎先生の言う
「(その言語の)動きやリズムが体に刻み込まれる」
ってことに繋がるのかもしれないな。

で、
目の前に真似る相手(ネイティブ)がいると、
人間って、無意識に、
その人の雰囲気や表情や動作まで
真似てしまうものです。
それが上達の早道になる。
と考えれば、
やはり「直接会って学ぶ」意義は大きいんだなー。

人と直に会えるようになり、
リアルクラスに通えるようになって
本当に良かった!!


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