olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

宿題について (3) 「がんばりノート」と秋田の「家庭学習ノート」

2016-03-18 | 学校とその周辺
ベネッセのこちらのページに、秋田県の「家庭学習ノート」
について書かれています。
事実関係未確認ですが、沖縄の「がんばりノート」は
低学力県の沖縄が、高学力県の秋田に視察に行き、
それを真似て取り入れた、と聞いたことがあります。

うん、この自由度の高い宿題ノートを取り入れたのは良いと思う。

けどね、たぶん、秋田県では使い方が違うはずよ。
つまり、先生の関わり方、手のかけ方が全然違うはず
そして生徒への学習の委ね方、つまり出題の仕方も違うはず。


(秋田の宿題ノートの写真を見たことがあります。
 先生の丁寧な添削とコメントが赤ペンで
 みごとにびっしり書かれていました



そこは真似なかったのねー。


秋田に視察に行った前述の教育委員会は
「家庭の質」に両県の差の原因を求めているけど、
「先生の質」の差は見ないふりですかー?
と問いたい。

「がんばりノート」(家庭学習ノート)は、
そもそもとても自由度の高いノートなので
教師の力量や教育観が如実に反映されるのでしょう。


それが秋田と沖縄の差だと思います。


(ここで言う「先生の質」は、
 自由度の高い宿題ノートの意義を理解し、
 ノートの特性を活かして生徒のやる気を出すためには
 必ず教師が手をかけなければならない
ということを
 正しく把握して実行しているかどうか
 という点においてのことです)

(そして私の狭い知見の範囲で考えたことです。
 その狭い中でも先生によって差があるので
 十把一絡げにはできないのですが、
 総じて理解されていないし活用されていない
 と言って間違いないと思います。)



**


今、沖縄で「先生がしっかりコメントすべき」なんてことを提案したら、
先生はもう目いっぱい忙しい、
生徒一人ひとり丁寧に
コメントを書く時間なんてない、
と言われるかもしれませんね。

そうかもしれません。
先生は忙しそうです。

けど、秋田だけでなく、現に沖縄にも、
誰に自慢することもなく、当然のことのように
自発的にサラッとやっている先生もいらっしゃるのです。
息子の2年生の時の担任!

やるかやらないかは、時間の有る無しではなく、
やって当然と思っているか、やらなくて当然と思っているかの違いでしょう。
できないことはないと思います。


毎日きちんと見る時間が無いなら、
宿題を毎日出さなきゃいい。
何でもいいからとにかく毎日やらせることを目標にするのではなく、
先生が対応できるだけの宿題を出して
「先生はちゃんと見ているよ」と態度で示して
生徒のモチベーションを上げることを目標にすればいい

それでも時間が足りないなら他の何かを削ってでも
やるべきことじゃないかと思います。


とにかく、

「子どもがやったことをきちんと見て、
間違いを直し、良いところにコメントをつける。
これは絶対必要な先生の業務。」

と先生が思ってくれることが第一歩でしょうね。

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