olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

耳や感性を育てる環境

2019-03-06 | ピアノ
ピアノのコンクールで、幼稚園(シュタイナー園)
で一緒だったお友達が1位を取りました。



聞くところによると、
ピアノとバイオリンは、特別長時間の
人生を捧げるような練習が必要で、
勢い、できるだけ早くから
練習を開始する人が多いんですって。

そのお友達がピアノを始めたのは
小学校に入ってからです。
この世界では遅い方かもしれません。
なのに。すごいねー!


私は演奏を聴いてはいないのだけど、
聴いた先生方は口々に「音、特に弱音の美しさ」
褒めていました。


一方、息子は、
足りないところが多いんですが、
それでも先生方からは
「音楽性」「素直で美しい音の響き」
を褒めて頂くことが多いです。

これは大変な強みだから、
この良さを失わないようにしながら
基礎訓練をしましょう、と
指導する先生は言ってくださいます。


で、今回、
二人の共通点が
音楽性、繊細な音を出す力
であることに気付いて、
そこでふと思いついたんです。

これはもしかしたら
息子とお友達に共通する
幼少期の環境が影響しているのかな?と。


---


以前、小さな子がいる友人から、
「子どもを音楽(ピアノ)好きにさせたいんだけど、
息子さんが小さい頃、何を与えていた?
どんなことに気をつけた?
どんな音楽を聴かせていた?」
等々、訊かれたことがあります。

私は、「なるべく静かな環境を心がけた」
としか言えませんでした。

なんせ、息子はシュタイナー幼稚園出身だし、
幼少期は特に、
与えることで伸ばすのではなく、
余計なものを排除することで守る
という考え方です。

電子楽器や電子音が出るオモチャが無い生活。
TVやラジオも無い。
PCや携帯も、(あるけど)なるべく遠ざける。
プレーヤーで音楽を聴かせることもなかった。

ピアノの音は
子どもには大きすぎるから、使わない。
子どもが触れる楽器といえば
ペンタトニックの
キンダーライアーやグロッケンや木製のフルート。

といっても、技術を教えることはない。
ペンタトニックなので
不協和音になることはないから、
自由に鳴らして音の響きを楽しむだけ。

音楽が欲しければ、自分で歌う


基本、これだけです。

いきおい、耳を澄ます経験は豊富でした。
繊細な音を注意して聴く力は、
自然と育まれたのではないかな。

(今では、幼児期の生活が嘘のように
 世俗的でガサツな日々ですけどね!)


—-


もちろん、早くからの音楽トレーニングで
グングン伸びる子もいるでしょうし
(こっちの方が多数派でしょう)、
守られも与えられもしなくても
天賦の才を自ら開花させる子もいるでしょうから、
「こうでないとダメ」なんて言う気は
毛頭無いんですけどね。

同じ環境にいても
それぞれの個性や興味によって
どの力がどう伸びるかは分からないし。


・・・だとしても、あの環境が
 耳や感性を育てるのに悪い訳がない。


何の「お勉強」もさせないシュタイナー幼児教育は、
一見、早期教育の対極にあるようだけど、
育つ力を考えれば、
ある意味徹底的な「早期教育」なのかもしれないな。


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