olatissimo

この島で生まれた息子はなんと中学生。ほぼ育児日記です。

なんて素敵にジャパネスク

2019-09-17 | 本とか
先日の新聞記事で、
著者が既に亡くなられていること、
そしてこの方がこのジャンルの旗手であったことを
初めて知りました。
流行っていたのだと思う。
少女マンガをそのまま小説にしたような、
いわゆる少女小説。

中学時代、
誰かの本がどこからともなく回ってきて、
おかげで買うこともなく次々に読んでいました。

ほとんど台詞しか無い、余白だらけのページを
1ページ2,3秒の勢いで読み飛ばし、
読んだ端から忘れていくような本が多い中、
氷室冴子と藤本ひとみは
面白い話を書く作家として
記憶に残っています。


・・・のはずなんだけど、ストーリーが思い出せない。


どんなだったっけ・・・


と、気になったので、図書館で借りてみました。

中学時代に感じたであろう
ワクワク感はさすがに無かったけれど、
ふーむ、今読んでも面白い。


ニヤけながら読んでいると、
当然、息子も食いつき、
私から奪って一気に読んでしまいました。


最後、鷹男が東宮だと分かった時は
「ええーー!」と悲鳴をあげて
のけぞっていました。息子。

やけに新鮮に驚くね(笑)
いや、そんなの
ストーリーの中盤で察しがつくだろうに、
と思うのは、
私が少女小説(マンガ)の展開に
慣れているからかな。




ちなみに、息子としては、
鷹男(東宮)は、なんか気に入らないそうです。


えーー、いいじゃない、鷹男!

良い子だけどへのへのした融とか、
良い子だけど朴訥で面白みの無い高彬だけじゃ
花が無い。
鷹男くらいスーパーな男がいないと
盛り上がらないじゃない?


と、女側の感覚では思っちゃうんだけど・・・
ちなみに、男子中学生的には、鷹男のどこがダメ?


「えー。いいんだけどさー、
かっこつけてるしさー、なんかなー。
瑠璃姫も、最初、高彬って決めたなら
高彬にしとけや!って感じーー。
浮気だよ、浮気!」

と、妙にプリプリしている。


なるほど。
最初に高彬に感情移入しちゃったのね。
高彬からしたら、
東宮なんて
絶望的に勝ち目の無い相手だもんね。
しかも超いい男。
高彬、フラれちゃうんじゃない?!
ってハラハラするし、
東宮を苦々しく思ってしまうのも分かる。

そうか。男子はそう思うのか(^▽^)



でも、この本、
今の中学生男子が読んでも面白いようです。

続きがあると知った息子から、
「借りといてね☆」とリクエストされました。

氷室冴子を読む令和の中学生男子。
かわいいというか何というか(笑)


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