10月14日。
「Lucci(ルッチ)」で美味しい料理を滿喫してから 、 阪急池田驛近くの路地にある 「酒肴料理 菜々海(ななみ)」 へ。
食べログでの評判もよく、「毎日新鮮な魚料理を提供いたしております。」といふ店のコメントにも惹かれ、いつか行つてみたいと思つてゐた店だ。
入り口を入ると大將と目があつた。
スキンヘッドが禍ひして胡散臭いヤツだと思はれたのか、大將の顏に笑顏はない。
靴を脱いで上がる。
L字型カウンターの底邊にあたる、入り口すぐの席を指し示され、そこに座つた。
ひとり飯の場合、孤獨な食事になるか樂しい食事になるかは、店の人との良好な關係を築けるかどうかにかかつてくる。
天候の話などしてアイスブレークを試みるも、大將の表情は固いまま。
融かすのに苦勞する氷なのだらうか・・・
とりあへず壜ビールを注文し、メニューにじつくりと目を通す。
「メニューを見てゐるだけでよだれが出てきそうだね」
すると大將、じつにいい笑顏を見せて、「ありがたうございます」。
どうやら、これで氣持ちいい時間が過せさうだ。
お世辭でなく、メニューには食べたいものがてんこ盛り。
でも、「Lucci」でコースを食べたばかりなので、そんなには食べられない。
迷つた擧句、まづ頼んだのは「活 大つぶ貝造り」(¥780)。
私は貝が好きで、とりわけつぶ貝には目がない。
こりこりとした食感、肝の濃厚な味はひ。
これは日本酒を合せなくてはいかん。
メニューには載つてゐないので大將に聞いたら、私の後ろにある冷藏庫を指さし、「地酒はそこにあります」と云つて、私に見せるやうにスタッフに指示する。
ざつと7~8種類あつただらうか。
ひやおろしが多かつたので大將に云ふと、「ひやおろしはいまの時期だけですからね」
季節限定の言葉に弱い私は、「松の司」の純米吟釀ひやおろしを注文。
さらに、「御湖鶴」の純米吟釀ひやおろしを。
どちらも、米の美味さがわかる良い酒だつた。
もうひと品、どうしても食べたくなつたのが「がしら唐揚げ(長崎産)」(¥1,200)。
不細工な魚は美味い。
ガシラにせよオコゼにせよ造りはもちろんのこと、私は唐揚げも好きだ。
ただ、私の好みからすると揚げ方が淺かつた。
骨まで食べられるほどしつかりと揚げてあるはうが好きなのだが、これは人それぞれだらう。
ほかにも、食べたいものは兩手に餘るほど。
しかし、殘念ながら、もはや腹が一杯で入らない。
今度はぜひ1軒目で來なくては。
「活 大つぶ貝造り」(¥780)
「がしら唐揚げ(長崎産)」(¥1,200)
「松の司」純米吟釀ひやおろしと、「御湖鶴」純米吟釀ひやおろし。
メニューにはないが、地酒が7~8種類はあつたやうに思ふ。
見てゐるだけでヨダレが出さうになるメニュー。
食べたいものが10品以上ある。
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