【2010 パリーグＣＳ】 ファイナル最終戰 ソフトバンク０－７ロッテ （ヤフードーム）

ロッテの粘りで勝負は最終戰にもつれ込んだ。

先發投手は、ソフトバンクが杉内、ロッテが成瀬で、第１戰の時と同じ。
４囘までは兩投手とも１安打ピッチングだつたのだが、５囘表に杉内が崩れた。
なんと２アウトランナーなしから、３本のヒットと３つの四死球で４失點。
これで試合のゆくへが決まつてしまつた。
一方の成瀬はソフトバンク打線を４安打完封。
見事なピッチングだつた。

まさに明暗を分けた兩投手だつたが、ツキにも左右された。
５囘表の今江の２點タイムリーは打ちとつた打球だつたが飛んだコースが良かつた。
それに對して５囘裏のソフトバンクの攻撃では、いい當たりの打球がことごとく外野手の正面に飛んでゐた。
かういふツキの違ひが勝負の綾となるのが野球なのだらう。

これでリーグ戰３位のロッテが日本シリーズへ進出。
ソフトバンクはまたしてもリーグ戰に優勝しながらも日本シリーズ進出を果せなかつた。
クライマックス・シリーズはプロ野球を最後まで樂しませてくれるし、興業的にも收益があがるのだらうが、けふのソフトバンクを見てゐると虚しいものを感じてしまふ。
どなたかがブログで書かれてゐたが、42.195kmのフルマラソンを走り終はつてから上位３人で400m走をして勝負を決めるやうなもの。
理屈の上では、どうしても割切れない。
セリーグも３位の讀賣だ出場することになれば、３位同士が戰つて勝つたはうが日本一か・・・
オリンピックの敗者決定戰で金メダルが決まるやうで、スッキリしない。

まあ、それはそれとして、ロッテの選手やファンの皆さん、おめでたう。
見事な戰ひぶりだつた。
そしてソフトバンクの選手やファンの皆さん、殘念でした。
來年もこれに懲りずに頑張つてくれ。



＜スコアプレー＞

5回表 井口　ランナーフルベースの2-1から押し出し死球 ソ0-1ロ 満塁

5回表 サブロー　2アウト満塁の2-3から押し出しのフォアボール ソ0-2ロ 満塁

5回表 今江　ランナーフルベースの1-0からセンターへのタイムリーヒット ソ0-4ロ 1,3塁

8回表 金泰均　1アウト2塁の1-2からライトへのタイムリーヒット ソ0-5ロ 1塁

8回表 大松　0-2からライトスタンドへの２ランホームラン ソ0-7ロ



勝利投手 [ ロッテ ] 成瀬（2勝0敗0S）
敗戦投手 [ ソフトバンク ] 杉内（0勝2敗0S）

本塁打
[ ロッテ ] 大松 2号(8回表2ラン)

バッテリー
ロッテバッテリー： 成瀬 - 里崎
ソフトバンクバッテリー： 杉内 、森福 、和田 、ファルケンボーグ 、摂津 - 山崎 、田上