■先の参院選では自民党が圧勝!
2022年の参議院選挙は、自民党が今回改選125議席の過半数となる63議席を獲得し、大勝した。
自公に日本維新の会、国民民主党などを加えた「改憲勢力」は、参議院の3分の2を上回ることになった。
引用元:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01380/
岸田政権の安全保障政策が一定の評価を得たと言える。
■岸田総理が日本の総理大臣として初の「NPT再検討会議」に出席
岸田総理大臣は、日本時間の2日未明、NPT=核拡散防止条約の再検討会議で演説しました。
核保有国に核戦力の透明化を促すなど、日本の行動計画を表明し、NPT体制の維持・強化に向けて各国に建設的な対応を呼びかけました。
岸田総理大臣は、アメリカ・ニューヨークの国連本部で始まったNPTの再検討会議に日本の総理大臣として初めて出席し、英語で演説しました。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220802/k10013747141000.html
【NPTとは?】
NPTは、国連加盟国のほとんどにあたる191の国と地域が参加している国際条約で、核兵器を保有するアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5か国に核軍縮に向けた交渉を義務づける一方、そのほかの国には核兵器の開発や保有を禁止しています。
NPT再検討会議は、核軍縮の方向性について合意を目指すもので、今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で7年ぶりの開催となります。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220801/k10013745251000.html
NPT体制の維持・強化に向けて各国に建設的な対応を呼びかけ
冒頭、岸田総理大臣は「ロシアによるウクライナ侵略の中で核による威嚇が行われ、核兵器の惨禍が再び繰り返されるのではないかと、世界が深刻に懸念している。『核兵器のない世界』への道のりは、いっそう厳しくなっている」と述べ、核軍縮をめぐる現状が厳しさを増しているという認識を示しました。
その上で「NPTは、軍縮・不拡散体制の礎石として国際社会の平和と安全の維持をもたらしてきた。会議が意義ある成果を収めるため、協力しようではないか。わが国は、ここにいる皆さまとともにNPTをしっかり守り抜いていく」と述べ、NPT体制の維持・強化に向けて各国に建設的な対応を呼びかけました。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220802/k10013747141000.html
▼核兵器廃絶を目指す日本の現実的な行動計画として、5つの柱からなる「ヒロシマ・アクション・プラン」を表明!
具体的には
◇核兵器不使用の継続の重要性を訴えていくとともに、
◇核保有国に核兵器に使われる核物質の生産状況の情報開示を求めるなど、核戦力の透明化を促すとしています。
また、
◇核兵器を減らすため、アメリカとロシア、アメリカと中国の対話を後押しするとともに、核実験を全面的に禁じるCTBT=包括的核実験禁止条約の発効を目指す首脳級の会合を、9月の国連総会にあわせて日本が主催するとしています。
さらに
◇北朝鮮の核・ミサイル問題などに取り組むほか、
◇世界の若者に広島や長崎を訪問してもらうため、国連に1000万ドルを拠出し、基金を創設するとしています。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220802/k10013747141000.html
岸田総理大臣は、来年、日本が議長国として被爆地・広島でG7=主要7か国首脳会議を開くことに触れ「広島の地から、核兵器の惨禍を2度と起こさないとの力強いコミットメントを世界に示したい」と訴えました。
最後に、みずからが折った一羽の折り鶴を手で掲げながら「折り鶴は、世界中で平和と『核兵器のない世界』を祈る象徴となっている。志を同じくする世界中の皆さまとともに歩みを進めていく」と決意を示しました。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220802/k10013747141000.html
▼「日本がやらないと他に誰もやらない」と並々ならぬ決意を滲ませていた岸田総理
「行く予定だから(日程は)空けておいて」
首相は昨年10月の就任直後から、NPT再検討会議への出席を希望していた。国際的には担当閣僚級の会議で、これまで日本の首相が出席したことはない。官邸内では異論もあったが、「俺が行く」と譲らなかった。
戦争被爆地・広島選出で「核兵器のない世界」を目標に掲げてきた首相にとって、NPTには思い入れがある。「核保有国と非保有国の両方が同じテーブルにつくのはNPTしかない。核保有国をいかにこっちに引っ張ってくるかだ」と参加する意義を語ってきた。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASQ7Z0DB7Q7YUTFK02N.html
2月のロシアによるウクライナ侵攻で、思いはより強まった。核兵器の使用も示唆するロシアを目の当たりにし、「やはり核保有国が動かないと何も変わらない」と痛感。「核軍縮・不拡散の機運は冷え込んでいる。日本がやらないと他に誰もやらない」との危機感を募らせた。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASQ7Z0DB7Q7YUTFK02N.html
外相時代、「核保有国」と「非核保有国」との分断で、苦い経験をしていた岸田総理
首相には苦い経験がある。2015年にも、日本の外相としては10年ぶりにNPT再検討会議に出席している。核軍縮・不拡散の取り組みの強化を各国に呼びかけたが、核保有国と非核保有国との分断が始まっており、議論の成果をまとめた最終文書は採択されなかった。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASQ7Z0DB7Q7YUTFK02N.html
「現実と理想をどうつなげるかが大事。現実から見て理想を批判し、理想から見て現実を批判しても何も進まない」。核禁条約に参加しない理由として「核保有国を議論に巻き込まないと意味がない。プロセスを重視する」と主張してきた首相にとって、核保有国がテーブルにつくNPTでの成果がより求められる。
ただ、首相が自負する核保有国間や、核保有国と非核保有国との「橋渡し役」への道は険しい。核の脅しを続けるロシアや、核軍縮と逆行する中国がいるなかで、日本が両国を巻き込んだ軍縮議論ができるのかは不透明で、今回のNPT再検討会議も成果の見通しは暗い。首相周囲や政府内からは、成果の見込めない会議へ首相本人が参加するリスクを問う声が寄せられた。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASQ7Z0DB7Q7YUTFK02N.html
「核軍縮・不拡散の機運は冷え込んでいる、反転させたい」としていた岸田総理
「じゃあ行かない方がいいのか? それでは何も進まないじゃないか」。
首相はそうした声を一蹴してきた。一気に軍縮議論を進める妙案はなく、「ありとあらゆる手段をやっていくしかない。今の機運を反転させたい」。
首相としては、来年5月に広島で開催する主要7カ国(G7)首脳会議「広島サミット」へつなげたい。11月下旬には「核兵器のない世界に向けた国際賢人会議」を広島で開き、核保有国と非保有国の現・元職の政治指導者らを集めて、核軍縮議論を進める予定だ。 16年に現職米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏の名を挙げたこともある。「先につなげるには、今回のNPT再検討会議でどれだけの成果が出せるか次第だ」と周囲に漏らす。
引用元:https://digital.asahi.com/articles/ASQ7Z0DB7Q7YUTFK02N.html
■”核なき世界”への岸田総理の強い決意と実行力
▼『国際賢人会議』が広島で11月23日に開催決定
岸田文雄首相が、核兵器保有国と非保有国の政治指導者たちを被爆地広島市に招く「国際賢人会議」の第1回会合について、開催日を11月23日に決めたことが1日、関係者への取材で分かった。同日に予定する核拡散防止条約(NPT)再検討会議の演説で表明し、各国に参加を呼びかける。
引用元:https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/196366
唯一の被爆国である日本で開催される『国際賢人会議』。
この会議が核軍縮に向けた動きを大きく前進させることは間違いない。
また、岸田総理は”核兵器を使った当事国”である米国の駐日大使を
広島に招待するなど、『核なき世界』へ向けて中心的な役割を果たしている。
▼今年3月には米駐日大使・エマニュエル氏の広島スピード訪問を実現させている
岸田文雄首相は26日午後、米国のラーム・エマニュエル駐日大使と広島市を訪れ、原爆資料館を視察、平和記念公園の慰霊碑で献花した。
首相は大使との会談で、ウクライナ情勢に関し「ロシアによる核兵器使用の可能性が現実問題として懸念されている。使用は絶対にあってはならない」と述べた。日米が被爆地・広島で連携し、核戦力をちらつかせて国際社会を威嚇するプーチン大統領をけん制した形だ
引用元:https://web.archive.org/web/20220422133107/https://www.nikkansports.com/general/news/202203260000840.html
【ラーム・エマニュエル駐日米国大使の声明】
光栄なことに岸田首相と裕子夫人のお招きで、首相の郷里である広島を訪れることができました。
この個人的な訪問は、妻エイミーと私にとって感動的な体験となりました。第2次世界大戦中、我々は戦場で敵対していました。
懸命な努力と協力によって、同盟国、そして親友となった今では、共に抑圧に立ち向かいながら自由と共通の理想を守っています。
我々は今日、ロシアが核兵器を使用する恐れがあるという前例のない時代に生きています。それは、かつては想像もできなかった、そして、口にすることすらはばかられることでした。広島の歴史は、いかなる国もそのような脅しをかけることは許されないと我々に教えてくれます。
日本の総理初のNTP再検討会議への出席は、”核なき世界”実現のための岸田総理の決意を世界に示せたと言える。
岸田総理には世界のリーダーシップを取っていただき、核なき世界実現のため邁進していただきたい。
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