Sky from a jewelry studio---

どんな時間を生きていても、誰の上にも広がるそら。

ゆりかごの中で思うこと。

2004-12-27 05:58:14 | diary
年末年始はどういう訳か結構教室は忙しくなります。皆さん何か思うところがあるのでしょうね。でも、ここ一ヶ月程で、飛躍的に自分の作りたいモノが作れる環境になってきました。一つはレッスンを週に二日しなくても良い日が出来たこと!!(もちろん、レッスン自体が自分自身の勉強にもなっているのですが、これまでは基本的に年中無休でしたので・・・)もう一つが自分の机のセッティングがほぼ完了したこと!!!です。

先月始め辺りに、オーダーで作ってもらったというのに家でほとんど使われず放置されかけていた彫金用の机をこの教室に運んできて、いろいろな小物や椅子や工具を買いそろえて、ようやく最近ひととおりの作業ができるようになったのです。
もともとは机と、水素トーチ(水素を使うバーナーの事)と、素人時代に買いそろえたお粗末な工具しかなかったのですが、教室でmkoさん(OGURA先生)や、生徒さんも使うことになるだろうということで、フルチューン!!かましてもらいました!
....なんか、使うのが本当にもったいなくなるくらいの、考えが行き届いていて、整った机です。実際まだ木万力を思いっきり机にガンガン打ち付けたりするのは気がひけちゃうし、水素トーチの使い方もままならないので、なんだかこの机での私はしとやかに作業をしている風に思えます(?)。生徒の皆さんは、いずれ使うことになるかもしれないから、楽しみにして下さい!

当然、自分一人でこれだけの装備をつくるのは、不可能に近いです。お金もなければ、知識もたりない。ここ一年、卸の工具屋さんと話をする機会がたくさんあり、いろいろ聞くのですが、ちんぷんかんぷんな事もいっぱいありました。
ほとんどmkoさんが最適な工具を選んで、セッティングしてくれたので、これを私の机と呼ぶのは本当に気がひけます。私が自分で選んだのは椅子と、スリ粉を受ける皿にひく金網の細かさくらいです。自分は、この仕事に関しては、まだまだ赤子のようなもんや、と実感しました。
でも、mkoさんにも多分、これまで錺の仕事をやってきた中で出会った人から受け継いできた知識があり、それを自分の中で昇華させてこういう選択をされたのだと思います。
今度は私がこの机を使いこんでそれぞれの良さを熟知して本当の意味で自分のものとなったときに、ようやく職人になれて、自分の知識をさらなる良い環境作りに役立てていけるのかな、と、スリ板を調整したり銀ローやリューターのポイントを加工し揃えながら思いつつ・・・

昔工具をひと揃い買いたいと相談したときに、「工具を買うならまず机!!」と言われた理由が、ようやくわかりました。

来年は、もっともっと、今よりもいい物を作りたい。皆様にも素敵な新年が訪れますように。

風つよし、冬の一日:T/10℃:H/64% レッスン×6・シルバー編みリングの修理・コピー完成。