Sky from a jewelry studio---

どんな時間を生きていても、誰の上にも広がるそら。

心の師匠

2004-07-29 21:15:54 | sky/diary
今朝は、朝焼けが美しかった。久々にみました。夜更かししすぎて気が付いたら夜明けを迎えていて...

神戸の、とあるマンションの最上階の一室にある、彫金教室。
私がそこで教えるようになってから、もうすぐ一年が経とうとしています。
(一年も経っていて、新米講師はないやろ、とのツッコミはご遠慮下さい)
もともと、そこで生徒で習っていた期間は約2年半。
彫金歴も3年半ほどになるのですが、振り返ってみるとこの一年が
いちばんだらけていたような。(いいのか??)

もちろん、仕事は出来る限りの力を注いできましたが、
人を導くのって、ホントに難しい。全てを教えすぎても
その人の考える力を奪ってしまったり、又、デザインにも限界を与えてしまうし。
(作りたいモノのテクスチャー等が、今ある技術で作れるのかどうかがわからない状態)
最初は今よりもっともっと細かく指示して、上に書いてた様な事態を
引き起こしがちでした。
それよりもなによりも初期の頃の私自身が基本を忘れかけていたので...
(むちゃくちゃですね 笑)
もちろん人相手やから、同じやり方が通用するわけもなく。
半年ぐらいは、一日のレッスンが終わったら、へとへとでした。

もっといけないのがその半年たってからあたりで。
すこ~しだけ余裕がでてきたんですね。
そしたら、私の弱い部分の怠け癖がでてしまい、
おまけにここはマンション最上階。カーテンを開くと
気持ちいい空が広がっているわけです。
ぼおっと、「外に出たいなあ」なんて思いつつタバコをふかしてしまいます。
(まあ、それ以外に、何も考えてない訳ではないけれど、あんまり考えてなかったりする)
で、レッスンが終わったら、趣味のビリヤードにはまる。

気が付けば、自分が作りたいものつくりや、いまやっている勉強が
全然進んでなかったんですねえ。慣れっておそろしい。

20代は、夜更かしして仕事や宿題をする日々でした。
時間がどんどん足りなくなっていって焦る中、気晴らしに窓をみると
そこにはいつも美しい朝の空が広がっていました。
本当に静かで、空が自分だけのものに感じられ、ご褒美をもらったような気持になって、
またそこで、もうちょっと頑張ってみよう、と思わされました。

30になって、そうじゃなくなっている自分に今朝はた、と気づき、
朝焼けに向かって誓いを捧げ....た訳ではないですが、
今までに出来ていたことより、もう一つずつ、何かをしてみよ、と思います。

近いうちに気持ちいい朝焼けが見られることを願いつつ。

快晴:T/33℃:H/76%