核なき世界の方が実は恐ろしい

ありえないけど、この瞬間、すべての国が核を完全に放棄したら
どうなるか？

答えは簡単だ。１９４５年以前の世界に戻るだけである。
形を変えた帝国主義（中国、ロシア）が牙をむくだろう。

さらなる戦争や紛争、テロを激化させるだけである。
そんな時に国力が落ちたアメリカが助けてくれるとは思わない方が
いいだろう。それに中国、ロシアは少しの経済制裁くらいでは
びくともしない。それどころか中東諸国と手を組んでアメリカに
対抗するかもしれない。世界はそう単純に事が進む事はない。

だからこそ僕は核なき世界には否定的なのだ。とはいえ
僕は核武装論者ではない。あくまでも非核型の兵器を開発すべきという
立場だ。

核なき世界は世界の安定に貢献する事はない。むしろ中国の海洋進出を
後押しする結果になるだけだ。

とはいえ実は核なき世界は少しずつだが進んでいる。皮肉な事だが
それは話し合いによってではなく、新型兵器の登場によって
やがては核兵器は陳腐化しその新型兵器を中心とした抑止力に変わっていくだけだ。