乾酪庵 Cottage de fromage

スピブログとして発足しましたが、ただの日記になりつつあります。
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【ガンバの冒険】小林七郎さんの訃報によせて

2022-09-13 23:16:51 | マンガ、アニメ

私が大好きなアニメ、『ガンバの冒険('75)』で美術を担当してらした小林七郎さんが亡くなられたそうです。

アニメ美術監督の小林七郎さん死去:時事ドットコム

 

もちろん、ガンバ以外にもたくさんの作品に携わられていたのですが、キリがないので今回はガンバの冒険の話をします。てかガンバの話をしたいんだ。

私もそこまで詳しいわけではないので、ざっくりした印象の話になります。いつもの如くふわっと読んでください。

 

ガンバの冒険、といえばやはり印象的なその背景美術を抜きに語れないでしょう。あの武骨な背景が独特の世界観を生み出してます。

それはどこかおどろおどろしささえ感じるほどで、子どもによっては怖くて視れない子もいるらしいですね。もったいないが気持ちは分かる。

これはガンバたちの、つまりちっさいネズミたちの目線を意識したためで、岩肌のごつごつした感じとか、大海原の荒々しい波とかを表現したかったらしい。

 

背景の迫力と椛島義夫さんによるキャラクターの可愛らしさのギャップ、そして白い悪魔ノロイの無機質な狂気が重層的に織りなすストーリーがたまらない魅力になっている。あの背景が無かったらあの作品ここまで印象に残ってない気がするんだな。

\ 薄汚いネズミどもよ… /
 写真AC

※『進撃の巨人』感想を書く - 乾酪庵 Cottage de fromage

 

二作目の映画であの背景のタッチが受け継がれなかったのは返す返すも残念です。あと忠太が出てないところ(←多分永遠に言う) お話しは面白いんですけどね。

二作目の映画って多分あんま有名じゃないか。『ガンバとカワウソの冒険('91)』ってゆうのがあるんですよ(CG の方 ('15) ではない)。ちなみにラスボス、野犬ブラックのお声を大塚明夫さんが演じてらっしゃいます。ご存知の通り、ノロイ役の大塚周夫さんの息子さんです。

どうでもいいが、私は長い間シジンはじいさんだと勝手に思っていたのだが、急にフィアンセとか言い出されてびっくりしました
シジンと忠太の関係はおじいちゃんと孫みたいなものだと思ってました。

 

で、小林さんと出﨑統監督でタッグを組まれた幾作の劇画調の作品のほか、『うる星やつら2ビューティフルドリーマー('84)』のような殺伐とした廃墟や荒廃した街なども手掛けられているのですが。

意外と『タッチ('85)』みたいな、何気ない日常を丁寧に切り取りました系の作品も描いていらっしゃる。あれはもう、物語を邪魔しないことに徹した美術ですよね。

見事にお役目を果たしたというか、今回の件で色々ググってみたのですが、あれだけの超ヒット作なのに、小林さんの代表作としてタッチを挙げる方がほとんどいない。やはり皆さん、第一にガンバの冒険を挙げる方が多くて、やはりインパクトあったよな、と思うのです。

 

あれだけの量を全部おひとりで描いてらしたのかどうかは分からないけど。10年ほど前まで、およそ50年間現役でいらしたようなので、多分皆さんも気づいてないうちにたくさん作品を見てらっしゃると思いますよ。
昔のアニメの再放送を視ると、あちこちで『小林七郎』のお名前を拝見するので、気がついたら探してみてください(何故)。

 

あたしなんか、言っちゃなんだけど幼少期の家庭生活がホントにろくな記憶が無くて。
日本にアニメとバラエティー番組が無かったら楽しい思い出とかきっと10分の一くらいだったんだろうなと思っちゃうんですよね。
そういう意味では小林七郎さん含め、当時アニメ制作に関わった皆さん全員に足を向けて寝られないです。

 

ハーモニーってそういうことだったのかー   確かにこれは職人技だね、大変そう。

ハーモニーという世界 ~アニメが名画になる瞬間~』を語る が杉並区の「阿佐ヶ谷Loft A」で開催されました。|練馬アニメーションサイト

 

偶然見つけた、個人の方のサイトです(すみません)。スタッフインタビュー。

そして、旅は終わらない

 

  TMSアニメ公式チャンネル 2020/08/19

【1~3話パック】ガンバの冒険★「冒険だ海へ出よう!」「ガンバ、船で大暴れ」「忠太を救え!大作戦」 (1975) 1:13:37

 

CG版の感想を書きました。



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