祝福の店 寝室

『一日を終え、布団に入る前に向かう机。そして日記帳を広げる。今日あった出来事は・・・』

episode20

2006-09-17 13:08:41 | 祝福の店 日記帳
「どんな相手であっても、受け入れるか決めるのは君自身。」


 世の中にダメな人って言うのはいる。人によってその評価は変わるけど、
やっぱりここはダメだとか許せないとか、そういうのは存在する。
 一方で、人にとってはダメでも、自分にはそれほど問題ないというものも
ある。
 相性と言えばそれまでだけど、だからこそおもしろいんだよね。
 ある人とつきあうときは、結局相手をトータルで見ることになる。
 ここはダメだけど、こういういいところがあるからOKとか、逆にこれは
あるけど、こういうところが受け入れられないからつきあうのは無理だとか。
 もっともこういう理由を挙げるのは、結構あとづけと言うことが多くて、
結局フィーリングで決まるところが多い。特に順調につきあっているうちは
そう。理由を持ち出すのは、別れるときか、別れたあとなんだよね。
 別れるとなると、どうしても理由が必要になる。相手との話もあるし、
周りも聞いてきたりして、それに答えるときに理由を持ち出すことになる。
 でも、結局つきあうかどうかって、その気になるかならないかでしか
ないんだよね。ストレートに嫌いになったという時もあれば、ときめかなく
なったとか尊敬できなくなったなんてのもある。
 レイチェルは、一度自分が捨てたバリーに告白されて、ついフラフラと
その気になってしまう。けれど、浮気性と言うところがどうしても受け入れ
られず、結論を突きつけた。結局バリーはミンディの方を取り、ミンディも
それを受け入れた。
 浮気性とドクター夫人を天秤にかけ、レイチェルは浮気が許せず、
ミンディは許せた。それだけのことなんだ。そこには善悪が入り込む余地は
ない。お互いの気持ちがかみ合うか、そうでないかでしかない。
 相手に選ぶ権利があるように、こちらも相手を選ぶ権利はある。
 だから、決めなきゃいけないときはよく考えた上で、最後は直感でいけば
いい。ダメという感覚は生理的なものが一番強くて、しばらくは許せそう
でも、ずっと一緒だとやっぱりダメと思えてきたりするんだよね。
 いいと思えるうちはつきあって、ダメになったら別れるという方法もある
けど、時間の無駄をしたと思うようなつきあいだけは避けようね。


P.S.
 あなたの好きなところにふと気づくのは嬉しい。
 そういうことを意識せずあなたとつきあえるのは、もっと嬉しい。