虫蝋
蝋(ろう、ワックス)は、主に石油を精製して得られるが、植物と動物の油脂からも造られる。
天然の蝋は、植物と昆虫から採取される木蝋(もくろう)と虫(ちゅう)蝋とがあります。植物は、ウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ (以上ウルシ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の果実を蒸して造られます。
昆虫からは、蜜蜂の蜜蝋そしてイボタロウです。
イボタノキ、トネリコ、トウミズミモチにイボタロウムシ(イボタカイガラムシ、イボタカタカイガラムシ)がついて、雄の幼虫が白色綿状のロウを出しその中で生活する。雄はオレンジ色で背面に赤褐色の線があり羽根をつけ飛び出す。雌は羽根をつけない、夏ごろには卵を産む。イボタノキの枝にビッシリとフワフワした綿毛のような、白い小さなローソク形状のものがついている。ライターの炎を近づけると、融ける。
ロウのついている枝を沸騰水に入れるとロウが水に溶け表面に浮いてくるのを採集するので,漢名で水蝋樹とか白蝋樹という。
身の周りには化学物質が多量に使用され、それが拡散し、化学物質過敏症、シックハウス、環境ホルモンが問題となっている。防虫剤としてクスノキからのショウノウ、このイボタロウ、蜜蝋など天然物質が健康によいので見直されています。蜜蝋からは、クリーム・口紅などの化粧品、医薬品、食品、床用ワックス、カーボン紙、絶縁材料など。木蝋やイボタロウから、感熱紙、コピートナー、ワープロのサーマルリボンなど。イボタロウは,融点八〇~八三度で高いのでこれからも思わぬ用途展開が期待されるかもしれません。
なお、トネリコから野球のバット、イボタノキはライラックの台木に使われます。
(イボタノキには、イボタノムシというイボタガの幼虫でイモムシがいる。)自然が好きな人でも、イボタノキに白いイボタロウがついているのに出会うがことが少ない。
蝋(ろう、ワックス)は、主に石油を精製して得られるが、植物と動物の油脂からも造られる。
天然の蝋は、植物と昆虫から採取される木蝋(もくろう)と虫(ちゅう)蝋とがあります。植物は、ウルシ、ヤマウルシ、ハゼノキ (以上ウルシ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)の果実を蒸して造られます。
昆虫からは、蜜蜂の蜜蝋そしてイボタロウです。
イボタノキ、トネリコ、トウミズミモチにイボタロウムシ(イボタカイガラムシ、イボタカタカイガラムシ)がついて、雄の幼虫が白色綿状のロウを出しその中で生活する。雄はオレンジ色で背面に赤褐色の線があり羽根をつけ飛び出す。雌は羽根をつけない、夏ごろには卵を産む。イボタノキの枝にビッシリとフワフワした綿毛のような、白い小さなローソク形状のものがついている。ライターの炎を近づけると、融ける。
ロウのついている枝を沸騰水に入れるとロウが水に溶け表面に浮いてくるのを採集するので,漢名で水蝋樹とか白蝋樹という。
身の周りには化学物質が多量に使用され、それが拡散し、化学物質過敏症、シックハウス、環境ホルモンが問題となっている。防虫剤としてクスノキからのショウノウ、このイボタロウ、蜜蝋など天然物質が健康によいので見直されています。蜜蝋からは、クリーム・口紅などの化粧品、医薬品、食品、床用ワックス、カーボン紙、絶縁材料など。木蝋やイボタロウから、感熱紙、コピートナー、ワープロのサーマルリボンなど。イボタロウは,融点八〇~八三度で高いのでこれからも思わぬ用途展開が期待されるかもしれません。
なお、トネリコから野球のバット、イボタノキはライラックの台木に使われます。
(イボタノキには、イボタノムシというイボタガの幼虫でイモムシがいる。)自然が好きな人でも、イボタノキに白いイボタロウがついているのに出会うがことが少ない。