NPO法人 地域福祉協会

清掃事業  森林事業(植栽・剪定)

家康公における中世的人間像について。

2017-10-11 | コラム
信長は尖鋭的な無神論者であり、神仏を否定した。秀吉はそういう思想はなかったにせよ、無信仰であった。家康はややちがっている。庶民的な浄土宗のよき檀徒であり、戦陣にも「厭離穢土・欣求浄土」という旗をかかげた。

‐司馬遼太郎著「覇王の家」より‐


すなわち
家康公は
中世的な世界観を体現していた。

ぼくは
知恩院の経営する学校(佛大)に行っていたので

知恩院の興隆に
家康公の家系がかかわっていたことに驚嘆した。


信長公、秀吉公は
近代人であり

信玄公、家康公は中世人の趣である。


そして
そのことが
盤石な天下人と
刹那の天下人の違いの

根本的な原因であったと
豁然大悟した次第であります。


おわり


高橋記(中世人)