北欧の旅、フィンランド編。
今日は、ムーミンに会いに行ったお話。
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さて。
今回のフィンランド旅の旅程は、これまでにも書いてきた。
飛行機を乗り継いだり、地方都市、タンペレ・ナーンタリを訪ねたり。
それも皆、ムーミンに会うため。
サウナとか、アアルトとか、フィンランドでやりたいこと、みたいものは多々あれど。
優先順の第1位は、やっぱり、ムーミンたち。
小さい頃から今にいたるまで、
長年大変お世話になっている、遠い国の友だちに、まずは挨拶しなくっちゃ。
“浅草に行ったら、揚げ饅頭を食べる前に、まずは観音さまにお参り”ってのとおんなじこと。
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というわけで。
ムーミンたちにご挨拶するために向かったのは。
① ムーミン博物館 in タンペレTampere
② ムーミンワールド in Nantaliナーンタリ
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タンペレの駅から15分くらい歩くと、図書館があって。
その中に、「ムーミン博物館」がある。
夕方の閉館ぎりぎりにおじゃましたんだけれど。
展示が素敵で、思わず長居。
そこには。
ムーミンたちがいた。
そして、作者:トーヴェ・ヤンソンさんがいた。
そんな風に思えた。
挿絵の原画が素晴らしかった。
彼女が親友:トゥーリッキさんと作った、ムーミンの人形やジオラマ模型や。
その他もろもろの展示物は、静かに、そこで暮らしていた。
そのあたたかな手触りのようなものを感じることが出来たのは、嬉しかったなあ。
訪ねてよかった。
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さて、タンペレで一泊して、次の日は、ナーンタリに向かうことに。
(ユバスキュラでアアルトAaltの建築物を観る、ってのも捨て難かったんだえれど、なんといっても、まずは“ムーミン詣で”なのだ。)
タンペレ-トゥルクは、国鉄で2時間ほど。
トゥルクからナーンタリへは、バスで20分ほど。
小雨の中、歩いて、「ムーミンワールド」へ。
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「ムーミンワールド」。
ここは、小島ひとつ、全体が、ムーミンの国。
(原作では、「ムーミン谷」で、島ではないんだけど、まあ、よし。)
橋を渡って、入口ゲートをくぐる。
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目指すは…
そう、ムーミンの家。
ブルーのタイルストーブの裏に住む、というムーミントロールたちの住処。
しばらく進むと…
ジャーン!!!
でか!!!
中に入れる。
3回まである。
部屋の間取りは、原作とは大分違うな。
小さな子供たちが、キャッキャと走り回る。
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外に出ると…
あれは!?
ち、ちびのミィでは!?
ひっつめ髪に赤い服の女の子が走り去る。
振り向くと、ムーミンパパ!
シルクハットをかぶり、ステッキもちゃんと持っている。
ムーミンも!
フローレン(スノークのお嬢さん)も!
他にも。
ムーミン谷の住人が、わんさか。
楽しげに、子供と記念写真を撮っている。
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なんだか。
嬉しいような。
当惑したような。
不思議な気持ちに。
でも。
パチリ!
ちゃっかり、みんなと記念撮影をした。
ディスプレイをチェックしてみれば、満面の笑み(笑)。
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他に、見ものは。
海に張り出した、夏の小屋(トゥーティッキの冬の小屋)。
荒涼とした北の海。
波打ち際の岩。
少し行くと、スナフキンのテントもあった。
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ホテルのビュッフェで調達したお弁当を広げる。
それにしても、ヒトが少ないなあ…。
賑やかだけれど、静かだなあ…。
それは、豊かなことだなあ…。
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ムーミンワールド。
子供になれない大人には、つまらない場所かも。
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…そんなこんなが、ムーミンに会いに行く1日。
外しては通れない、ムーミン詣での一日だけれど。
あえて、ごく簡単に、書いてみました。
なぜなら、これは、自分で触れるしかないところだから。
僕の文を、読者さんが読んでも、多分、大して意味をなさないはず。
ムーミンの友達や、トーヴェ・ヤンソンさんを愛するひとは、世界中に沢山いるはず。
そうしたひとが、このページに立ち寄るとしたら。
是非、ご自身で、フィンランドを訪ねることをオススメします。
別に、博物館でなくても、ムーミンワールドでなくても、バルト海に浮かぶ“ヤンソン島”でなくてもいいと思います。
フィンランドの空や森や水や風や、そうしたものに触れれば。
その景色の中に、きっと、ムーミン谷の仲間たちの姿を見つけることが出来るでしょう。
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さてさて。
帰り道、
スウェーデン統治時代のフィンランドの古都、トゥルクをぶらついて、
タンペレに帰って、、もう1泊。
次の朝には、ヘルシンキへ…。
<フィンランドの旅は、続きます…>
画像:
今回の記事では、画像は最低限にしておきます。
自分の目で見ないと意味がなさそうなので。
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シリーズ「北欧でナチュラル・トリップ」
1 この旅について
2 北欧旅のプラン
3 ヘルシンボリ、スウェーデン
4 コペンハーゲンは北欧のナゴ…!?
5 Chiristiania ~国から独立した村?
6 ルイジアナ美術館 ~美しい場所にたつ
7 フィンランド旅 ビフォー・アフター
8 タンペレの街
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