僕の小さな畑、「ピースガーデン」は、家から離れている。
自転車で10分、車だと5分。
水やり、そして水を運ぶのが一番大変。
5メータ四方の畑に潅水するにも、それなりに沢山の水が要るもの。
敷地内に大きなポリバケツを3つ設置してみたけれど、
すぐに使ってしまうし、バケツが満水になるほどの雨は降らないから、
どうしても水を運ぶ必要が。
風呂の残り湯を20リットル入りポリタンクに詰める。
自転車で運べる重さじゃないから、車を使ったり。
…“非エコ”?
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去年の6月、講演会を聴きに行った。
「パーマカルチャー」の創始者のひとり、
デイヴィッド・ホルムグレン氏。
講演の後、手を上げて、質問させてもらった。
「潅水システムについて。
スウェイル・水タンクから畑へはどうやって?
…手運び? 機械も使う?
それは、人力・自然エネルギーでですか?動力・エネルギーを使いますか?」
答は、
「ポンプ、モーター、スプリンクラー等を使っている。」
全てを人力・重力・太陽光発電でまかなっているわけではないらしい。
そのエネルギー源に石油などを使っているかどうかは、はっきり聞けなかったけれど。
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とにかく。
今年も、畑の水やりには、苦労するなあ。
しばらく畑に行けない間に、真夏のような太陽が照り付けると、どこにいても畑が気になる。
日照りが続くと、雨乞いしたくもなる。
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畑は、家にあるのが一番だなあ。
キッチンのドアを開けるとハーブや野菜、果物…なんて、最高じゃないか。
それに、水やりも簡単。
生活廃水を、すぐに畑に持っていける。
配管を改造すれば、キッチンや、シャワールームの廃水をそのまま戸外のタンクへ溜めて、潅水などに再度使うことも可。
そしたら、洗剤はなるべく使わず、バイオディグレータブルな(生分解性の)もの、無害・自然なもの(酢や重曹など…)に完全移行だな。
そしたら、トイレも、ひとつ、コンポスト・トイレにしてみたいなあ…。
前に訪ねた、京都の着物の先生。
“離れ”のトイレをひとつを、あえて「汲み取り式」にしていると自慢してたなあ…。
(…この話は、とってもイイので、いずれの機会に譲ろう…)
…と、なんだか、構想(空想?妄想?)ばかり広がって…
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話を戻す。
そうそう。
今年の空梅雨と、このところの暑さのせいだ。
梅雨には雨が降ってもらわないと、僕は、困る。
自然は、僕の言う通りになんか、ならないんだけれど。
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そう。
そうなんだ。
自然には、自然でいてもらわないと。
本当に、困る。
昔から変わらない四季の営みがあって、季節きせつの恵みが、美しさがある。
そして、その「自然の妙なる調べ」は、これからも変わらないでほしいもの…。
「沈黙の春」なんて、絶対、ヤだね!!!
春には「春の調べ」を!!!
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そう願ったら。
せめて、自分自身は、日々、出来るだけ、自然に逆らわずに、自然に寄り添って、暮らしていこう、っと。
改めて、思い返した。
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夜。
少しだけ雨が降って、少し嬉しい。
谷中で蕎麦を食って、隣町でウィスキーを飲んで、ますますイイ気分。
自転車で風を切ると、けっこう涼しい。
いい夜だ。
と。
家の近くの居酒屋のオヤジさんが、徳用焼酎のペットボトルをゴミ袋に入れて、歩いているのに遭遇。
ゴミ置き場まで、静かに、後をつける。
2袋、20個ほどもあるじゃないか。
全部もらってきた。
いい夜だ!!!
このボトルなら自転車のカゴに積める。
これで、人力で畑まで、水を運べる。
何度も往復すれば、その分、CO2削減。
(前にこのBLOGでも書いたけれど、
僕は、僕個人のCO2排出量を15%削減したいのです)
僕もたくさん汗をかいて、その分、スッキリするかな?
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ええっと。
何の話だっけ???
そうそう。
空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス化構想と、宝焼酎の空ペットボトルのお話。
ピース!!!
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「ピースガーデン日記」シリーズ:
ピースガーデン日記 序 ① 僕と農と、「ピースガーデン」までの経緯
ピースガーデン日記 序 ② ピースな畑のデザイン概説
ピースガーデン日記2005 1 9をまくひと
ピースガーデン日記2005 2 空梅雨と、畑の水やりと、キッチンガーデン・エコハウス構想
大暑2005 ~ピースガーデン日記2005 3 暑中見舞い
ピースガーデン日記2005 4 初冬2005 落葉の季節は畑へ
ピースガーデン日記2006 1 春の訪れに寄せて…
ピースガーデン日記2006 2 春、畑の準備と種まき
ピースガーデン日記2006 3 立夏2006、または、月の満ちる頃
ピースガーデン日記2006 4 雨の卯月…
ピースガーデン日記2006 5 新月だから…