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空をみるひと

そらをみながら あるいていこう なんでもない ひとであろう …日々や旅、街や自然、季節や未来をみつめるBLOGです

本式を学ぶ

2004-09-25 | 喫茶去! …茶の湯のことなど
木曜日はお茶の稽古だった。

お教室は午前中から夜まで。
昼の部にはマダム、夜の部にはお勤め帰りのOLさんが多いんだけど、
23日は祝日なので、皆、昼の部に集まった。

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めったにお目にかかれない大先輩ともご一緒出来るチャンス。

教室には3箇所釜がかかるが、大先輩がたは“小間で濃茶・唐物”などの稽古。
小間には、立ち居振舞いの素晴らしくキレイなMさんがいる。
Mさんの所作を是非とも拝見したかったんだけど、
狭い小間にはそう大人数は入れないので、
新参の僕は、テーブル席にまわり、お盆立ての稽古に同席。

次回は、うまく立ち回って「見取り稽古」しよう。

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さて、「お盆立て」というのも面白いもの。
和室にちゃぶ台といった場合でも、洋室のテーブルでも、お盆ひとつとポットで点前が出来るので、
覚えておくと、日常でも使える場面が多い。
僕も、外国やお山にもお茶セットを持っていくので、このお盆点てにはいつも関心が。

ちょうど稽古をしていた方は、フィリピン赴任からの里帰り中。
あちらでも、是非日本式のお茶を、とせがまれることが多いらしく、お盆点てを再チェックしてた。

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半東、水屋のお手伝いをしているうちに、自分の点前稽古の番。
もうひとつの稽古場、広間。
ここは、大先生の稽古場。

今日はシンプルな風炉・棚の薄茶。
点前自体は、まずまずか?大先生からも特に指摘なし。
お茶が美味しい、と誉めて頂く。
(でも、ちょっと淋しくもある。せっかく大先生に見てもらえたのなら、何かしらお叱り頂いて勉強したいところ。)

でも、一言、頂いた。

「あなたがたね、お盆は、あくまでも略式点前ですよ。」
「略式は略式。点前はあっても、あれはどうやったっていいものなのよ。」
「本式をお覚えなさい。」
「本式を知って崩すのが略式。」
「本式がないと崩しの美学もないのよ。」
「本式をしっかりとおやりなさい。」

ありがとうございました。

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今日のお菓子:

おはぎ (志むら)
まいどはや (月世界本舗)
etc

今日のお道具:

お茶入れが素晴らしかった。
ひょうたんを、誰々が塗った逸品、だそうだ。

「一わんからピースフルネスを」

2004-08-04 | 喫茶去! …茶の湯のことなど
「一わんからピースフルネスを」。

…裏千家大宗匠、千玄室さんの言葉。
スッとキレイで、また、とても柔らかく、そして、深いコトバ…。

この一言と共にあるという一点でも、彼の茶人人生は幸せだと思う。
また、裏千家の繁栄の秘密も、実は、この一言、この一言をとらえた玄室さんのココロにあったのかもしれない、なんて考えてみた。

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今日、NHK教育テレビで、玄室さんが、このコトバについて話していた。

家元を譲った今もなお、その目・語り口には、希望の色が見えた。

ココロに希望を持ったひとは美しい、と思った。



参考:

>NHK人間講座「茶のこころ 世界へ」
『みどりの一わんから』千宗室

みどりの一〓から―利休の知恵

講談社

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喫茶去!とは?

2004-08-04 | 喫茶去! …茶の湯のことなど
喫茶去!とは?

最も有名な茶語のひとつ。
もともとは禅語。
その意味するところは諸説あり。

「茶ァ、飲みなされ」。

を、どう捉え、どう行ずるか?

このカテゴリでは、茶の湯、について書いてみます。
お稽古やお菓子、道具に茶人、茶ヲスルトイウコト、その他もろもろ。

浅学の身ながら、思い切って、潔く参りましょう。

いざ。

「!!!キッサコ!!!」