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hide 『Ja,Zoo』 - アルバムレビュー vol.124

2017年05月02日 23時53分49秒 | は~ほ

1998年11月リリース

1.SPREAD BEAVER
2.ROCKET DIVE
3.LEATHER FACE
4.PINK SPIDER
5.DOUBT '97(MIXED LEMONed JELLY MIX)
6.FISH SCRATCH FEVER
7.ever free
8.BREEDING
9.HURRY GO ROUND
10.PINK CLOUD ASSEMBLY


19年前の5月2日にhideが亡くなった。
あれからかなり経ったけどhideがいないということは悲しいことであり
音楽界の多大な損失だと思う。そんな彼が残した最後のオリジナル
アルバム『Ja,Zoo』(読み:ヤ・ズー)を今回レビューしようと思います。


1.SPREAD BEAVER
SEから始まる1曲目。かなりヘヴィな演奏で幕を開ける。ロックギタリストhide
の本気をひしひしと感じさせワクワクしてしまう。

2.ROCKET DIVE
ご存知今やhideのソロ楽曲では一番の知名度であろう大ヒットシングル。
ヘヴィな音作りの反面、メロディはとても親しみやすくサビで一気に気持ちが
開放されるような爽快さに満ちている。僕も当時、「Xより売れるんじゃ?」とか
思ったくらい。

3.LEATHER FACE
hide特有のクセのある歌い方で攻めるヘヴィロックチューン。
もうかっこいいのなんのって。

4.PINK SPIDER
死去後に発売されたシングルでソロ、X JAPANを含めて最大のヒットシングル
になった曲(ミリオンヒット)相変わらずヘヴィなのだが要所要所のメロディが
耳なじみがよくhideが優れた作曲家という面も見せてくれる。間奏でしゃべってる
女性の声はhideの声を変えたものらしい。皮肉ながらシングルとしては初の
オリコン1位を記録した。

5.DOUBT '97(MIXED LEMONed JELLY MIX)
このアルバム中で一番の激しさを備えたハードロックナンバー。
サビでのシャウトは鳥肌モノだ。冒頭や曲間にhideのしゃべりが入っている。

6.FISH SCRATCH FEVER
X JAPANっぽさがどことなく感じ取れる1曲。80年代のHM/HRを意識して
作られた風なベタな雰囲気がどこか新鮮だ。

7.ever free
「ピンクスパイダー」の2週間後に発売されたシングル曲。この曲も1位を記録。
前2曲のシングルよりもポップで非常に突き抜けた明るさが特徴で僕も特に
好きな曲だったりする。

8.BREEDING
重厚なベースラインから始まるヘヴィチューン。

9.HURRY GO ROUND
アコギの軽快な音色からはじまる、ポップチューンなシングル曲。事実上のhide
の最後の楽曲である。歌詞を読むと輪廻転生をテーマにしている節があるのも
興味深いところ。hideの歌声が優しく聴こえるのも素晴らしい。
「また春に会いましょう」という歌詞は読むだけで泣けてしまう。大好きな曲である。

10.PINK CLOUD ASSEMBLY
「ピンクスパイダー」の続編らしき楽曲だが、最初の数分で終わり20分近く無音
やSEがたまに聴こえるくらい。これはCDの総再生時間を「5月2日を忘れないで
ほしい」という意図のもと58分28分にしようとしたためのようだ。収録曲10曲も
平成10年(1997年)からということらしい。語りが入っているがhideの弟さんだ。

 


 

hideのたった3枚のオリジナルアルバムのうちの最後の1作である。
このアルバム収録の4曲のシングルはシングル発売時の名義は
hide with Spread Beaverとなっているがこのアルバムではあくまでも
hide名義となっている。

彼の死によって皮肉にも注目されて売り上げを伸ばしたアルバムは
ミリオンヒットとなった。年間チャートにも98年、99年と両方に登場した。

アルバム全編通してハードロック、ヘヴィロック色が強く。聴く人を選ぶアルバム
ではあるもののhideに興味があるのならぜひとも聴いてほしい作品です。

来年2018年は彼が亡くなってついに20年になります。
しかしhideが残した曲たちは輝きを失うことなく聴く人の耳に心に残るでしょう。
こんなかっこいいアルバムを作ってくれたhideにありがとう、と言いたい。 

 



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