1. Lay Your Hands On Me / 2. Bad Medicine / 3. Born To Be My Baby
4. Living In Sin / 5. Blood On Blood / 6. Homebound Train
7. Wild Is The Wind / 8. Ride Cowboy Ride / 9. Stick To Your Guns
10. I'll Be There For You / 11. 99 In The Shade / 12. Love For Sale
1988年
12作目のオリジナル『What About Now』が見事に全米1位に輝いたばかりの
ボン・ジョヴィ(あめでとう~!)
そのボン・ジョヴィの2作目の1位に輝いた4th『New Jersey』を今回紹介します。
というか、本当は新しいアルバムをレビューしたいんだけど、もっと聴いてからじっくり
とレビューしたいので今回は80年代を代表するこの作品を取り上げます。
まあ、この『New Jersey』に関していえば、まったく文句がつけられない大傑作となって
るわけで。ボン・ジョヴィのキャリアで最高の出来であるのは疑いようのない事実。
1986年の3rd『Slippery When Wet』と「Livin' On A Praey」で大ブレイク!
ハードロック全盛の時代の波にも乗り、ボン・ジョヴィはアメリカを代表するロックバンド
になりました。その勢いそのままに制作された『New Jersey』は彼ら出身のニュージャ
ージー州の名前を冠した自信作。
ブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎え、外部ソングライターとしてデズモンド・
チャイルドを起用し、ジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラというレノンマッカートニー
にも負けず劣らずの最強のコンビが作り出した曲たちは全米を揺るがした。
1は「これからライブが始まるぜ、ヒャッハー!」的な(笑)ティコのパワフルなドラムが
響き渡り、デヴィッドのキーボードがカウントダウンを始め、一気にしょっぱなから
はじけまくるスタジアムロックの最高峰。
するともう止められない。2(自分的にはそこまで好きじゃないが)でもこれぞハード
ロック!というノリで押しまくる。PVが2種類くらいあったような気がする。
3は同様にハードだが、そこにメロディアスなニュアンスを加えたからもう大変(笑)
5th『Keep The Faith』収録の「In These Arms」のようなボン・ジョヴィ節炸裂な
最高の1曲、こういう泣かせる旋律を書かせたら彼らの右に出るものはいないだろう。
4にきてやっと、しっとりバラードがきた。しかしそこはサビ以降で一気に盛り上げて
ドラマティックな展開を見せる、ラストでのジョンの切ないシャウトは必聴です。
ここまででもとてつもないのに、ここからまだ珠玉の曲が続く。
5ではハードロックから、趣向を変えて、少し乾いた空気を漂わせる。表現するならば
「西部劇」みたいな雰囲気(難しいな・・・)友情について熱く歌う、ライブでも定番曲。
6を経て、7では再び5のような雰囲気を漂わせる曲で、アコースティックな導入から
これまた秀逸なサビメロでリスナーを離さない。隠れた名曲といえるだろう。
小曲8を挟み、9~10でパワーバラード2連発!10は超有名曲で全米1位も記録
しているし、ベスト盤にも必ず入るボン・ジョヴィバラードといえばこれ。「Always」
「Bed Of Roses」よりも僕は好きである。つまり彼らの中で一番好きなバラード。
11、12も悪くない。ラストをあっさりとした味わいでしめてくれて、疲れない(笑)
ハードロックなボン・ジョヴィの集大成だと思う。しかもチャークアクションもかなり派手
で、アルバム自体が全米4週連続1位を。2と10が同1位。3が3位。1が7位。
4が9位と、シングルが5曲すべてTOP10入りを果たすという、結果に。
正にモンスターアルバムである。
しかし、この3rd~4thの大成功が全世界を回りまくるというライブツアーに繋がり
、年間200本以上の公演の末にメンバー全員が疲弊しきってしまい、ツアーがやっと
終わった直後には最悪の状態になっていたようで、皆、散り散りになっていった。
メンバーにはたっぷりの休養が必要だったのだ。90年のジョンのソロ活動を経て、
92年に復活作『Keep The Faith』を世に出すまで、3年あまりを要した・・・
(『These Days』~『Crush』間が5年だから、そうでもないか・・・・・笑)
ちなみに僕が一番好きなボン・ジョヴィのアルバムは『These Days』で、
僅差でこの『New Jersey』が2番目に好きです。てかほど同率くらいですが。
今現在、ボン・ジョヴィがまだまだ現役で世界で人気なのは、この頃の経験を活かして
いるからではないだろうか?今の彼らはハードロックでは決してないが、彼らの
楽曲をずっと聴いていられる事自体、ありがたい事なのだと思います。
『New Jersey』の個人的点数・・・・・・★★★★★★★★★★(10点満点!)
ではYouTubeから「I'll Be There For You」をお送りします。
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