月読命

すももが好きなアニメで貴腐人的な妄想話&日々の出来事等

人生ゲーム

2007年10月26日 22時38分11秒 | ハンサムエロ商人×15 SS

「皆さん、お暇なようっスねぇ。それなら、ゲームでもしませんか?」

そう言って浦原は背後から何処かでみた事のあるゲームを出した。

「それって、人生ゲームじゃねぇか」
「人生ゲームって何なのよ、一護?」
「近いところじゃ、すごろくみたいなものっスけど…」
「おしいっス、黒崎さん。これは私が作ったゲームっス」
「あんたが??」

浦原商店に集まっていた日番谷先遣隊達と一護は、胡散臭げに出されたゲームに視線を集めた。
ただし、一人を除いては。

「へぇ~、浦原さんが作ったんですかぁ。楽しそうねぇ。やりましょう!!」
「ええ、楽しいっスよ。松本さん」

松本以外は心の中で「楽しいのは浦原だけだ!!」とツッコミを入れていた。
そして『鶴の一声』ならぬ『松本の一声』により、ゲームは始められる事になった。




「それでは自分の駒を選んだら、そこに名前を入れて下さいな」
「これでいいのかしら…あら、駒の人形が私そっくりになったわ」
「はい、名前を入れた方に人形は変化するんっス」

小さい自分達の人形が車の形をした駒の上に添えられ、じゃんけんに負けた恋次がサイコロを持ち上げ、振り落とそうとした時…

「このゲーム、始めると誰かがアガらない限り延々と続きますよ~ン。勿論抜け駆け・ズルは何かしらのお仕置きがありますんで、その点御注意を」
「恋次!落とすなっ!!!」

一護の言葉も虚しく、サイコロはボードの上を転がっていった。

「阿散井さん、5っスね」
「あら、勝手に駒が動いて行くのね」

感心している松本以外は、ガックリと項垂れていた。

「次は斑目さんっスよ……4っスね」
「えぇ~と、虚退治に出向き一回休み…だって、一角。あんたついてないわねぇ」
「斑目さん、頑張って来て下さい」

そこに居た浦原以外の全員が首を傾げた時、一護の持っていた死神代行証が鳴り響く。

「このゲーム、止まったマスの出来事が起こり、それを達成しないと次に進みませんよン」

扇子を広げ自慢気にする浦原。
ゲームよりも『戦いの方がイイ』と言って一角は出て行った。
それからも色々とありつつゲームは進んで行く。

「3……『結婚おめでとう。参加している人々から各100万円のお祝い金を貰い、新郎と教会へ行く!』……って何だよ、これっ!!教会ってありなのかっ!!!」

読み上げたマスの文字に一護はツッコミを入れるが、恋次や一角達は『新郎ってとこはツッコミ無しかぁっ!!』と浦原が居なければ言いたかった。
そして襖がスパッーン!!と開いたかと思うとテッサイが現れ、一護を肩に担ぎ上げ連れて行ってしまう。

「私の番っスね……6は『新婚の為、3日3晩伴侶と共に部屋篭る』っスかぁ…」
「店長、黒崎殿の御用意が出来上がりましたので、早急におめし替え下さいませ」

再び襖が開いたかと思うと、ウェディング姿の一護がそこにはいた。

「一護、似合うじゃない」
「ステキですよ、黒崎さん。私も直ぐに用意して来ますんで、待ってて下さいな」

チュと一護の頬に口付けると浦原は部屋から出て行った。
果物のイチゴのように真っ赤になった一護に、これから起こる事に一角達はただ『頑張れ』としか言えなかったのだ。
そしてゲームは4日後に再開される事るが、一護と浦原がサイコロを振るたびに二人で部屋を出て行ってしまうので、誰かがこのゲームを終るまで一護の体力が持つかどうかの賭けが始まっていた。


えぇ~い、おわってしまえ!!


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↑はPS2の鰤ゲーで『一護のウェディング姿がある』と聞き、以前ねこさんまさんに「京浮バージョン」でイタメしました妄想を、ハンサムエロ商人とで妄想してみました。
自分に即席SSの妄想を奮い立たせたのは、ある方のウェディング姿ののイラストを拝見させて頂きましたおかげです。
ああぁ~、あのまま掻っ攫って行きたいっス by.ハンサムエロ店長(すもも)

映画のジュマンジをヒントに妄想しました。

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