月読命

すももが好きなアニメで貴腐人的な妄想話&日々の出来事等

5/3の新刊 「春嵐」

2012年05月03日 17時45分48秒 | 新刊の先読み


 新刊からの一部です。




        春の嵐



□月◇日 晴れ

さわやかな春にこんな嵐が起こるなんて…




「お金はコンさんのおなかの中に入れてあります。阿散井さんの言う事を
 ちゃんと聞いて、危ない所には近寄らないようにして下さいね。一護さん、
 コンさん」
「うん!りぇんぢのおはにゃし、きいぃて、いいこちてりゅ! ちゃーと、
 きしゅけのもみいんなのも、いちごぉかっちくりゅ!」
「ちゃんと言えますか?」
「えぇ~っちょ、ちゃいやきにじゅきょくらはい!」
小さな指で何とかV字を作り、もう片方の指を丸めゼロを作る一護さん。
「はい、それを大きな声でお店の方に聞こえるように言って下さいね。
 コンさんはフラフラして、迷惑かけないようにして下さい」
「うん! ら、いっちきまぁーしゅ」
「一護さん!お守り、絶対に離さないで下さいね」
一護さんは頷くと隊首室の扉そばで待っていた阿散井さんの所まで走って行く。

ふわぁ~り、ふわぁ~り

2010年05月07日 11時21分43秒 | 新刊の先読み
 □月◇日 晴れ

今朝、現世に短期任務で出掛けていた朽木さんの妹さんが<帰って来る>と地獄蝶で知らせが入り、
早々に一護さんは雨乾堂へと出掛けて行った。



「ただいま戻りました、浮竹隊長」
障子を開け、浮竹さんの前で帰還と任務完了の報告をする。
「ご苦労だったな、朽木」
「おきゃーり、るきゃあ!」
「いえ隊長、これも任務ですから。…おう、一護久しぶりだな。そうだ!一護に土産があった
 のだ」
瀞霊挺に現世からの持ち込みは堅く禁止されているが、一護さんへの土産だけは何故か黙認され、
皆さん持って帰って来るのだ。

朽木さんは袂から小さな物を出し、一護さんの手の平の上に置く。
「それを膨らましてみるがいい」
一護さんは言われた通りに口の開いたところから息を吹き込が、余り変化はなかった。
何度もやってみるが結果は同じで、見兼ねた浮竹さんが一護さんから受け取って息を吹き込むと
プッーと膨らみ、何度か繰り返すと一護さんの頭より大きくなっていった。





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  ↑の続きが気になる方は、お立ち寄り下さいませ。

迷い猫 2 の一部です。

2009年08月14日 11時03分49秒 | 新刊の先読み
最初の出だし部分です。














いつものように一護はフラリと浦原の部屋にやって来た。
玄関に靴があったが『また出版社の人だろう』と思い、声もかけず上がり、
短い廊下を歩いているとリビングの方から女性の声が聞こえてくる。

「ああぁん、先生ぇ…もっとぉぉ…ふっ、ぁぁああ、いい……ああぁっ、もぉ
駄目ぇぇ………んんっ」
ドアが少し開いていて浦原と女性とのセックスがリビングでいとなわれている。
一護はその場に足がコンクリートで固められたかのようにただ立ち尽くだけで、
逃げ出す事が出来なくなっていた。



「じゃあ先生、アタシを綺麗に描いて下さいね。楽しみにしてますぅ」
ドアが開き、浦原とキスしていた女性が一護の視界に入って来た。
「先生、お客さんみたいですよ~。じゃあね、ボウヤ」
一護の頬を指先でスッと撫でると女性は部屋を出て行った。


一護の前に現れた浦原は、シャツの前を全開にし、ジーパンの前も開いたままの
姿だった。
「一護さん、いらっしゃい。あっ、そうだ!…これ、戴いたんっスよぉ。これ
 一護さんが好きなけーきってやつですよね?」
一護がいつもより眉間に皺を寄せている事に気付かない浦原は、白い箱を一護の
顔の前に差し出すが……

 バシッ グシャ

「あっ………ごめんなさい。これ一護さんの好きな、けーきってやつじゃなかっ
 たですか…ごめんなさい」
浦原は一護が叩いた箱を拾い上げ、自分が悪い訳でもないのに一護に謝る。
悪いのは一護の方なのに先に浦原に謝られ、謝るタイミングを逃してしまい、
やっと動く事が出来た足でその場から逃げ出した。浦原が背後から呼び止める声
がしたが、一護は今部屋に居たくなかったのだ。




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 続きが気になる方は、スペースにお立ち寄り下さいませ。
おしらせです。
「迷い猫 2」を夏コミの会場でお買い上げ戴きました方のみ、おまけ本「真夏の夜の夢」をお渡しさせて戴きたく思いますが…申告制な上、身分証明証をご提示下さいますようお願い致します。 *保険証でも構いませんが、出来ましたら写真入りの証明証でお願い致します
証明証をご提示戴けない方は、おまけ本をご希望戴きましてもお渡しをお断りさせて戴きます。
おまけ本だけの販売も致しません
のため、ご協力・ご了承お願いします


 超弱小なサークルですので、夏コミに持って行った分が完売する事は無いと思いますので、残りました分は23日のインテでも同様でお渡しさせて戴きます。

5/4の新刊、一部UP

2009年04月25日 19時32分19秒 | 新刊の先読み
いつものごとくパラレル話なのですが、ハンサムエロ商人がヘタレで優しくてイイ人です 15さんはスレてるんだけど、イイ子です。 (エロっぽい話は、この一部先読みの部分ぐらいです)
そんな二人のお話になってます。




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「…あ、あっ、あのぉ~、……………イキたいん…です」
「ん?イキたい?…だったら、いくら出す?」
オドオドとした小声で話し掛けてきた浦原に、値踏みするかのように上から
下まで見た一護は『カモ』かと思い聞き返した。
「いくらって……お金いるんですかぁ?」
「イクんだったら、金いるだろう」
「……おいくらぐらいっスか?」
一護は浦原の顔の前に三本指を突き出した。
「……三千円?」
「バカッ!!誰が三千円だっ!!三万円だ!」
「さ、三万円~!?」
「高くねぇだろ。イカせてやるんだから。ごちゃごちゃ言ってねぇで、
 行くぞ」
情けない声を出した浦原を無視して、一護は背を向け歩き出した。そんな一
護の後を慌てて追い掛けて行く浦原だった。





「あ、あのぉ~」
「何だよ?ぐずぐすしてっと時間がもったないだろう!早く行くぜ」
きらびやかな建物の中に入った一護はパネルを見るとボタンを押して、後か
ら着いて来ていた浦原に声をかけるとスタスタと歩いて行く。
二人が部屋に入ると正面には大きなベッドがあり、天上には鏡が貼られて
いた。

「あの~?」
ベッドの側でボォ~と突っ立っていた浦原は一護に、仰向けにベッドに押し
倒されて……
「俺、女しかし抱かねぇんだ。男に挿れてぇとは思わねぇから、俺の内で
 アンタをイカせてやるよ」



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 続きが気になる方はスペースにお立ち寄り下さいませ。

京浮本、「せつなる想ひ」の一部先読み

2009年03月08日 10時06分17秒 | 新刊の先読み
このお話は、「飼育日記」シリーズのお話を元に製作致しました本になります。
飼育日記とは、十二番隊隊長の浦原氏がちっこい一護を拾ってからの事を日記風にした浦一のお話です。
ちっこい一護と十二番隊隊長の浦原氏が登場する事を頭の隅にでも覚えておいて戴ければ、飼育日記を読まれてなくても内容をご理解戴けると思います。








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「おっ、よく積もったなぁ。そうだ、一護君に…」
起きて雨乾堂から出た浮竹は、白銀となった庭を見て楽しくなり、一護を喜ばせ
ようと庭に下りて雪うさぎを作り始めた。
「これくらいでいいかな」
作り始めると楽しくなり、一護以外にも渡そうと何十匹もの雪うさぎを浮竹は
夢中で作ってゆく。



「…ケホッ…ケホッ……グフッ!…」
咳込むと胸が熱くなり、口の中で鉄の味が充満し、作りかけていた白い雪うさ
ぎが浮竹の口から溢れ出す血で赤く染まっていった。





「きょうは雪が積もって外は綺麗だよ、浮竹。あれぇ?何処行っちゃったん
 だろ?」
朝からやって来た京楽が雨乾堂を覗いても、主の浮竹の姿はなかった。
「寒いのに外に出て行くんだから…」
浮竹を探しに雨乾堂から出て、十三番隊隊舎に向かう為廊下を庭を見ながら歩く
と、真っ白な雪景色の中に赤い色が見えた。
「………う、うき…たけ?……」
赤くなっている場所に瞬歩で行くと、探し人の浮竹が真っ赤に染まった雪の上に
っ倒れていた。
「浮竹!しっかりして!!誰か、早く卯ノ花隊長を呼んで!早くっ!! 浮竹!
 浮竹っ!」
京楽の叫び声を聞きつけた海燕達が、慌てて倒れている浮竹の場所にまでやって来た。




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 続きが気になる方は、「銀月狂雲」 5階 H07のスペースにお立ち寄り下さいませ。
須咲の「SKY BLUE」 5階 H35にも数冊だけ置いてます。

浦一の新刊「Bitter Sweet」

2009年03月08日 09時28分37秒 | 新刊の先読み
新刊の「Bitter Sweet」からの一部をUPさせて頂きます。


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「いらっしゃ~い、一護さんvv」
「うわぁ!どうしたんだ、浦原さん?そんなテンション上げて?」
一護は浦原の部屋に導かれ、部屋に入ると振り返った浦原は一護に手を差し
出していた。
「??? な、何んだよ、浦原さん?」
「いやぁ~、一護さん、私に何か渡す物があるんじゃないかと」
「? 浦原さんに渡す物??…何もねぇけど?」
「ほらあるじゃないっスか。昨日渡せなかったから今日なんですよね」
「昨日?……昨日もねぇけど」
ワクワクとしている浦原とは逆に一護は、『何言ってやがんだ、コイツ』とばかり
ムッとした表情になってゆく。

「一護さん、昨日は何の日でしたか?」
浦原は諭すように一護に尋ねる。
「昨日?………何の日だ?」
「ほら、好きな人に告白する日ですよ」
「好きな人に告白する日ってあったか?」
「もぉ、一護さんったら…バレンタインっスよ!」
「ああぁ、バレンタインか。それで俺が浦原さんに渡さなきゃならない物って
 何なんだよ!」
段々とイラ立ってきた一護が口調を強めて言い放つ。
「一護さん、恋人の私にチョコは無いの?」
浦原の言葉を聞いた一護の顔はボッと赤くなり、何か言いたそうに口をパクパ
クと開くが声が出ていない。
「昨日、私の元に来れなかったから今日来て渡そうとしてくれたんじゃな
 いの?」
「ち、ちげぇよ!!何で男の俺がチョコ買わなきゃならねぇんだよ!」
「一護さん、今のご時世逆チョコって言うのがあって、男性が好きな人に贈るら
 しいっスよ。だからチョコを買いに行っても恥ずかしくないっスよ」
「………だったら、浦原さんから俺にはねぇのかよ」
「去年のような手作りでしたら、いくらでもご用意致しますよン」
「結構です!!」
去年の媚薬入のチョコの事を言われた一護は即答でキッパリ・サッパリ断る。




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 Blogにも書いてましたが、↑を近々UPするつもりでした。しかしオフ発行予定の
妄想が進まず、当日に浦一新刊が無いのも淋しので、この妄想を発行する方向に
しました
ですので、以前にバレンタインネタをUPすると申してましたが、オフ発行になり
ましたのでUPは無くなりました

でも久し振りにチビ15の妄想をしたくなってますので、それは必ずこちらでUPさ
せて頂きます

10/26 KSFオンリー新刊

2008年10月26日 08時06分03秒 | 新刊の先読み
当日発行の新刊を一部UP致いたします。







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『ずっと陰から推したいしておりましたが、この想いに耐え切れなくなり、文に
 想いを託します。XX月○日の17時に△△△でお待ち致しております。浦原様が
 いらっしゃるまでずっとずっと待っております』





「……なっ、何だよ…これ………ぃ…てぇ……」
チクッと胸を刺す痛みに手で抑え、何だかココに居るのが耐えられなくなり、
机にあったノートや参考書をザッーと鞄に詰め込み部屋を出た。

「黒崎殿、お茶の用意が出来ましたが、どちらに?」
「あっ、用事があるのを忘れてて…悪いが帰ります」
テッサイさんに呼び止められたが、振り返らずに店へ行き、靴を履いて外に
出ようとしたら、ちょうど帰って来た浦原さんと出会った。

「?黒崎さん、どちらへ?」
「……用事あったの思い出したんだ、じゃ」
帰って来た浦原さんから匂う香りにイライラし、更に胸の痛みが酷くなった。
俺は浦原さんの顔を見ないよう俯いたまま応えると、横を通り抜け走り出し
てしまう。





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 続きが気になる方は、スペースにお立ち寄り頂けると幸いっス。
お待ち致しておりま~す

8/24発行ブツの先読み

2008年08月24日 09時20分57秒 | 新刊の先読み
六番隊・十三番隊の隊長と副隊長、そして八番隊隊長・ネコの姿の夜一が、テーブルを
囲み何とも言えぬ表情で、中央に置かれている物体を傍観していた。

「恋次、きさまが食せ。甘い物は好きであっただろう」
「く、朽木隊長…コレは無理っすよ~」
自分では食べる気が更々ない、朽木白哉は恋次に押し付けようとするが、テーブ
ルの上の物体はどう見ても「食べ物」とは掛け離れていた。

「誰かが食さねば、泣くであろうなぁ」
夜一の言葉に集まっていた死神達は渋い顔をする。
「浮竹っ!…病み上がりの君が食べる事はないよ」
「じゃあ、京楽。お前が食べるか?…妹達も初めて作った時はこんなのだった
 から、食べれるさ」
「浮竹隊長、最近調子イイんですから、無茶は止めてくれ。…京楽隊長、女性
 死神達に貰ってる物だって、コレに似てるじゃないっすか。あいつらのが食え
 るなら、コレも食えますって!」
手を出そうとする浮竹に海燕が止め、京楽に食わせようとテーブルの上の物体を
押し付ける。
「えぇ~、一緒じゃないよ、志波君。僕が貰うのには彼女達からの愛情って言うの
 が入ってるじゃない」
自慢げに話す京楽に対し、その場にいた全員が<愛情なんて入ってねぇよ。本命に
美味い物を渡す前の試作品…毒味だろ!>と心の中で呟いていた。

「あけぼの」の一部先読み

2008年05月03日 15時20分00秒 | 新刊の先読み
∇月◆日 晴れ

 一護さんを隊長達に顔合わせしたおかげか、飛び交っていた噂はピタリッと止まり、噂の主だった一護さんも少しづつ十二番隊の死神達に慣れ、私の背後に隠れずにウロウロと隊舎を歩き回るようになった。

「きしゅけ、おしょといい?」
「外ですか?遠くまで行くと迷子になるかも知れませんから、あそこの
 庭だけならいいですよ」

首隊室の窓から見える庭を指さし、一護さんに言うと<うんっ!>といい返事が返って来た。

「次の鐘が鳴ったら、ココに帰って来て下さい。テッサイが現世のクッ
 キーって言う甘いお菓子を作ったそうですから、お茶にしましょう」
「くっき?…あみゃいおかち…うん!!…いってきましゅ」

隊舎内で、テッサイが何処からともなく持って来た手鞠で遊んでいた一護さんだったが、段々と広い場所で鞠遊びをしたくなったらしい。


「鞠って、手で転がして遊ぶもんっスか?」
「「…………」」

一護さんは転がって行く鞠を追い掛け、鞠が止まると横にしゃがみ、手で鞠を押してまた転がって行く鞠を追い掛ける行動を繰り返しして遊んでいた。

「手鞠って言うから合ってはいますねぇ…あっ、こけた…立ち上がっ
 た…また追い掛けてる」

私が一護さんを見て言った言葉に隊員達は首を横に振り、<手鞠ですが、あれは違うでしょう>と心の中で呟かれる。

「さぁ~て、一護さんが鞠遊びをしている間に書類整理しますかぁ。
 テッサイ、提出期限が迫ってるのから下さいな」

私は机に向き直り、テッサイが持って来た書類に目を通し、処理をしていった。



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お待ち致しておりま~す