「鬱陶しいネ。実験体にも役に立たたないなら、排除するしかないネ」
白雪姫@浮竹は、ママ母@マユリ様の企みから上手く逃れ、森の奥へフラフラと行き、
小屋から漂うイイ臭いに誘われて中に入り、テーブルに並んでいた食べ物を全て食べ
尽くすと、隣の部屋のベッドで眠ってしまった。
食事をしようと帰って来た小人達は、あったはずの食べ物がなく、テーブルの上が
キチンと片付けられているのを疑問に思い、持っていた鍬やシャベルを握り締め、扉が
少し開いていた隣の部屋へユックリと入ったら、ベッドで眠っていた白雪姫@浮竹が目を
覚ました。
「あ、すまない。ここは君達の家だっだのか? テーブルの上の料理、凄く旨かった」
悪びれることもなく、ニッコリと微笑みながら言ってのけた白雪姫@浮竹に小人達は何故か
親しみがわき、行くところがない白雪姫@浮竹と一緒に暮らす事になりました。
小人達との生活も大分過ぎ、体調の良い時は洗い物を手伝ったりと白雪姫@浮竹はして
いました。
そんなある日…
「今日は暑いくらいの天気だなぁ」
陽射しがキツイので、木陰で座っているうちに眠たくなり、白雪姫@浮竹はコロンと
横になりました。
暫くして、横になった白雪姫@浮竹に気付いた小人達は白雪姫@浮竹が気持ち良く眠れる
ようにと白雪姫@浮竹の体の回りに花を置いてゆきました。
しかし、風が吹くと折角の花が飛んでいってしまうので、飛んで行かないように板で
囲みました。
そして白雪姫@浮竹の体は花で覆い尽くすようになっていました。
そこへ隣の国の王子@京楽がやってきました。
花に囲まれ、顔だけが出ている白雪姫@浮竹を見て…
「綺麗なのに惜しい人を亡くしたねぇ」
近寄ると白雪姫@浮竹に口づけた。
白雪姫@浮竹は目を覚まし、寝ぼけているのかニッコリと笑うと王子@京楽は白雪姫@浮竹を
抱き上げ、自国に戻って行きました。
そして二人は幸せに暮らしたかどうかは、ご想像にお任せします。
めでたし、めでたし?
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「某逆転○奥があるんだから、昔話で逆転話があってもイイんじゃない?」と思い、
ケータイで超即席に作ったお話しです。
本当なら、京楽がお姫様なはずなんですが…すみません、自分の脳内妄想がおっさん
お姫さまを拒絶した為、王子様のままでの登場になりました。(苦笑)