月読命

すももが好きなアニメで貴腐人的な妄想話&日々の出来事等

眠り姫…?

2007年12月09日 20時14分00秒 | 八×十三 SS
局員が浮竹さんに間違った薬を渡してしまって、それを服用した浮竹さんが眠りについてから一週間が過ぎようとしていた。
最初は3日位で目を覚ますと思われていたが、こう日数が掛かると責任者である私が動くしかなかった。



「心拍数・脈拍に異常はナシ…」

実験台…いや、診察台で眠っている浮竹さんの体を調べてゆく。
閉じている瞼を持ち上げ、瞳を覗き込む。

「んっ~、これと言って異常はナイっスねぇ」

持ち上げていた瞼を放し、浮竹さんの顔を覗き込んで調べていたら、けたたましい足音と霊圧がこちらに近寄って来る気配が……

バタッン

「浮気は許さないからね浦原隊長…って浮竹に何してるのぉ

勢いよくやって来た京楽さんが見たのは、私と浮竹さんの唇が触れ合っている場面だった。

「いきなりやって来て騒がしくしないでくれませんか、京楽隊長?」
「騒がない方が無理でしょう君が浮竹に無体な事をしてるのを恋人の僕が黙ってられる訳ないじゃない
「ココは立入禁止って扉に貼ってありませんでしたか?それを無視してやって来るから…」
「じゃあ何?入って行かなければ、もっと先に進んでたとでも?」
「ええ、進んでましたね」

ウザイ京楽さんが来る前に浮竹さんの体を調べておきたかったのに、何処で聞き付けたのか霊圧を上げてココにやって来たおかげで、足元にあった線に躓き、京楽さんが遭遇した場面に至ったのが本当のところだが、性格が禍して京楽さんを煽る事に。
霊圧を上げてゆく京楽さんに、ココにある物がガタガタと音をたててゆく。

「………………俺の…」

呟きと共に眠っていた浮竹さんの瞼が動き、開いてゆく。

「浮竹
「き…ょうらく?なぁ、俺のご飯は?」

言葉と共にグウッ~と浮竹さんのお腹が鳴った。

「もぉ、心配したんだよ、浮竹。一週間も眠りっぱなしだったんだからぁ~」
「えっ一週間?……でもさっき、何か唇に当たった気がしたぞ。だから何か食べてたつもりだったんだ」

浮竹さんらしくてクスクスと笑いが込み上げてきた。

「体には病状以外の異常は見当たりませんでしたよ。多分、こちらがお渡しした薬、強力な睡眠薬だったのかも知れません」
「睡眠薬だったのかぁ。どうりで朝と昼に服用して、夜には眠くて眠く仕方がなかった訳だ。そうかぁ、睡眠薬のせいかぁ…」
「次回から、浮竹さんを目覚めさせる為に、美味しい物をテッサイに用意して貰う事にしますよ」

眠り浮竹さんには口付けより、食べ物の方が目を覚ます要因になりそうっスね。

「浮竹僕以外の男性と口付けるのは許さないよ君を起こすのは、僕の熱い口付けだよ

京楽さんの要らぬ言葉のせいで、浮竹さんの鬼道によって私の研究室は半分吹っ飛ばされてしまった。

「京楽さん、修繕費用全額そちらでお願いしますよン」




  終ってしまえ


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 ↑は、ねこさんまさんから送って貰ったSSのお返しとして妄想したブツです。(笑)

八×十三のFanの方には「何っ、コレ」と思われるかも知れませんが、自分が妄想するとどうしても元十二が絡んできます