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気象予報士 檜山靖洋のブログ ひとり旅の記録

サンアイイソバ伝説

2006-02-06 13:45:38 | Weblog
サンアイイソバとは、
1500年頃、与那国を治めていた女酋長のこと。
自分の弟たち4人に村を治めさせ、
自らは、このティンダハナタから村の様子を眺めていたのだろうか。
ただ、このサンアイイソバは、自らもよく働き、
村人の手本となり、そうすることで、支持を集めていたという。
これは、今の世の中でも、上に立つ人間に見習って欲しいところ・・・

それはさておき、サンアイイソバは巨人で、
乳首を4つ持つとも言われる。
巨人だから4つというのは理不尽な気もするが、、。

そして、おもしろいのが(おもしろくない?)イソバの伝説だ。
このティンダハナタには「イヌガンの碑」なるものがある。
この話を要約してみると、次のようになる。

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久米島から貢物を運んできた船が嵐に遭遇し、遭難してしまう。
その船が何とかたどり着いたのが与那国島だった。
船には、女一人、犬一匹、男が数人乗っていたようだ。
犬が、男を次々とかみ殺してしまう。
そして、残った女一人と犬一匹が夫婦となり、生活を始める。
その生活の場が、このイヌガンの碑のあたりだったという。


今度は、小浜島から漂流してきた男が現れる。
その男が犬を殺し、女との結婚生活を始める。
7人の子供をもうけ、幸せに暮らした。

ところが、この男、小浜島にも妻がいて、郷愁の念にかられ、
小浜島に帰ってしまう。
しかししかし、この男、今度は与那国に未練を感じ、
またまた与那国に渡ってくる。超優柔不断男なのだ。

で、妻である女から、前夫の犬の骨をどこへ埋めたか聞かれる。
男が教えると、ほどなく、女は姿を消し、
後日、犬の骨を抱いて死んでいる姿を男が見つける。

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伝説といっても、何か教訓めいたものがあるわけでもなく、
盛り上がりのある、おもしろいお話、、、ってわけでもなく、、

んで、どうなの??!っていう感じのお話でした。








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